仮想通貨ビットコインの相場
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の価格は、7日の深夜帯に急落し、一時500万円を大きく割り込んで470万円台を付けるなどオーバーシュートした。
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その後は少し値を戻し、本記事執筆時点では513万円付近を推移しているが、特にアルト市場では前日比-20%を超える銘柄が続出するなど楽観視していた相場に冷や水を浴びせたこともあり、今後の市場分析に注目が集まっている。
7日には英大手スタンダード・チャータード銀行が、長期的にビットコインの価格が17万5,000ドル(約1,930万円)に達すれば、イーサリアム(ETH)の価格は2万6,000ドル(約286万円)から3万5,000ドル(約385万円)の範囲まで上昇すると強気な見方を示した。
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有識者の見解
米『フォーブス』は8日、ビットコイン相場に対する市場関係者の見方を報じており、その中にはさらなる価格下落を警戒した意見もある。
「Zap Protocol」の創設者Nick Spanos氏は、「ビットコイン価格は7日の下落から上昇に転じ、長期的には強気な見方もできるかもしれないが、短期的にはさらに下落する可能性がある」とした。
「相場の過熱感を示すRSIが50よりも下に位置し、MACD(移動平均収束拡散手法)が、日足でデッドクロスしている」などと理由を説明し、弱気が続く可能性もあると主張。7月はRSIが50を超えたところで、強気心理を後押しして価格が上昇したと振り返った。
MACDは、トレンド分析の判断によく用いられる指標。
MACDとは
「Moving Average Convergence/Divergence」の略。移動平均線を応用した指標で、MACDラインとシグナルラインの2本を用いて相場のトレンドの発端を読む手法を指す。
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Spanos氏はその上で、ビットコインの短期的なレジスタンスライン(上値抵抗線)は4万7,000ドル(約518万円)で、もしそれを超えれば再度5万ドル(約550万円)を試すだろうと説明。サポートライン(下値支持線)は4万3,900ドル(約483万円)付近にあるという見解を示している。
楽観的な見方も
一方、「My Digital Money」のCollin Plume最高経営責任者(CEO)は、「ビットコインの最近の値動きは、いつものボラティリティ(価格変動)の範囲内だ」として、仮想通貨市場ではよくあることだと意に介さない。
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その理由について、「ビットコインは20日移動平均線が4万7,000ドルの上にあり、200日移動平均線が4万2,000ドル(約462万円)の上にある。これは私には、5万ドルを超えて4万3,000ドル(約474万円)まで下落したビットコインは、平均的な値動きをしているだけのように見える」とした。
そして「今回のような10%以上の下落は、株式などの伝統金融資産の投資家にとっては重大かもしれないが、ビットコインは伝統資産ではない」と述べている。