CoinPostで今最も読まれています

北米上場の仮想通貨採掘企業、合計で1200億円相当のビットコインを保有

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイニング企業のビットコイン保有量

北米に上場する大手マイニング企業(複数)は、合計で暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を2万BTC以上保有していることが分かった。

これは本記事執筆時点のレートで1,200億円超相当に上る。最近では中国のマイナーの撤退やマイニング機器の拡充などの要因で、採掘量も増加しているという。

マイニング(採掘)とは

ビットコインなど、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)のコンセンサスアルゴリズムを採用する仮想通貨の取引を検証・承認する作業のこと。マイニングに成功したマイナーは報酬を得ることができ、このプロセスを通して、新しい仮想通貨が発行されている。

▶️仮想通貨用語集

関連初心者でもわかる、ビットコインのマイニング(採掘)とは 3種類の方法を解説

CoinPostの提携メディア『The Block』は、最近公開された数値に基づきデータを集計。以下の北米上場企業7社の2021年3Q(7月から9月)におけるビットコイン採掘量は6,463BTC(390億円相当)で、これは同期間のブロック報酬の約7.5%に相当するという。なお、上場のタイミング等の要因で公開されているデータには差があり、BIT Digitalのように3Qのデータをまだ公開していない企業もある。

  • Riot Blockchain(以下、Riot)
  • Marathon Digital Holdings(以下、Marathon)
  • Bitfarms
  • Hut8
  • Greenidge Generations
  • Argo Blockchain(以下、Argo)
  • Hive Blockchain(以下、Hive)

3Qのビットコイン採掘量については、Riot、Marathon、Bitfarms、Hut8、Argo、Hiveの6社が、2Q(4月から6月)から約80%の増加。この大幅な増加の背景に、規制強化による中国マイナーの撤退やマイニング機器の拡充があるとの見方が多い。

中国政府は今年5月、国務院金融安定発展委員会の方針として、マイニングおよび取引の取り締まり強化を打ち出し、ビットコインなど仮想通貨の市場価格に大きな影響を及ぼした。

関連ビットコイン市場に影響を及ぼす中国の仮想通貨規制、直近の動向まとめ

また、ビットコイン保有量については、各企業は、今年採掘したビットコインを全てバランスシートに加えており、全企業の合計のビットコイン保有量が2万BTC超に上るという。なお、この保有量は採掘した量だけでなく、Marathonが購入したビットコインも含まれている。

関連米上場企業で新たなビットコイン購入事例 150億円相当

マイニングコストの確保

各企業は今年採掘したビットコインを法定通貨に替えずに全てバランスシートに追加しているとのことだが、そのマイニングには当然コストがかかっている。電気代や機器の購入費、マイニング施設の運営費などだ。こういった経費をまかなうために、資金を借りている企業もあるという。

例えば、Argoは2,500万ドル(約28億円)を借りるために、新たに採掘したビットコインをGalaxy Digitalに担保として預けた。また、Marathonはビットコインや現金を担保に、Silvergate Bankから1億ドル(約110億円)を借りている。

このように現在は、上場や私募による資金調達だけでなく、マイニングの資金確保に貸付も利用している模様だ。この戦略は、2019年初期以降、中国のマイナーも行なっていたという。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア