CoinPostで今最も読まれています

米コインベース、イスラエルのセキュリティ企業を買収へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインベースがセキュリティ強化へ

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは30日、セキュリティ企業「Unbound Security」を買収すると発表した。

Unbound Securityの技術を活用し、コインベースのユーザーがより安全に仮想通貨の経済圏にアクセスできるようにして、信頼度を高めることが目的。また、Unbound Securityの拠点であるイスラエルで、コインベースの存在感を高める狙いもある。

最近コインベースは買収や提携を続け、事業の拡充を図っている。買収については先週も、仮想通貨のウォレットサービスを提供する「BRD」を買収することが明らかになった。BRDは以前、米リップル社やSBIホールディングスから出資を受けたことがある。

関連米コインベース、SBI出資の仮想通貨ウォレット企業を買収へ

今回買収の対象になったUnbound Securityは、エンタープライズ向けに暗号化サービスを提供することをビジョンに掲げている企業。デジタル資産や事業の取引情報などを、各企業がより安全に管理できるようになることをミッションにしている。公式ウェブサイトによれば、17の特許を持っているという。

コインベースはUnbound Securityを「暗号化セキュリティ技術のパイオニア」であると評価しており、中でも高く評価する技術の一例として、マルチパーティ計算(MPC)を挙げた。MPCを活用すれば、コインベースはより安全に仮想通貨を保管したり、送金したりできるようになり、以前より柔軟性も向上すると説明している。

マルチパーティ計算とは

複数の主体が、自分の秘密のデータを他の主体に隠したまま、連携して一定の計算を実行するプロトコルの総称。秘密を守りながらも必要な結果だけを知りたい場合などに用いられる。参考:日本銀行金融研究所

▶️仮想通貨用語集

また、コインベースは、イスラエルを世界で最も発展している技術拠点の1つと位置付けている。上述した通り、今回の買収には同国でコインベースの存在感を高める狙いもあり、今後の人材獲得にもつなげたい考えだ。

関連世界初、国の議会がNFTを活用 イスラエル新任大統領の宣誓書をデジタル化

今回の買収は慣習的な取引完了条件を満たした後、数カ月後に手続きが完了する予定。買収額は発表されていない。

関連仮想通貨取引所コインベースとは|投資家向け情報と注目ポイント

コインベースがカストディのセキュリティを強化する背景には、同社が預かっている仮想通貨資産が世界的シェアを大きく占めていることがある。メディアBlockworksの報道によると、米JPモルガンは「コインベースは世界の10%ほどの仮想通貨を保管している」と分析したという。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/04 水曜日
08:05
仮想通貨支持派議員が米下院臨時議長に就任、国債利回り続伸で米国株続落|4日
米共和党保守強硬派議員が提出した同党のマッカーシー議長に対する解任動議が可決され、史上初の可決による解任となった。本日米国債利回りが続伸し、米NYダウ・ナスダック・S&P500が続落した。
07:35
Optimism、Fault Proofをテストネットにローンチ
仮想通貨イーサリアムのL2のOptimismは、Fault Proof機能をテストネットにローンチ。これはトランザクションに間違いなどの問題があった時に異議申し立てを行うことができる機能である。
05:45
北米ホンダなど仮想通貨決済開始|4日朝
ホンダの北米部門が決済システム「FCF Pay」と提携し仮想通貨決済を開始したようだ。一方、カナダの大手取引所グループ「TMX Group」がビットコイン先物契約の取引扱いを近いうちに開始する。
10/03 火曜日
17:50
米CFTC委員長、仮想通貨含む新技術への規制見直しをアピール
CFTCのロスティン・ベーナム委員長は、シカゴで開催される先物業界イベントで、仮想通貨規制に注目し、現実的な規制フレームワークを設ける重要性を訴えた。米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長とは一線を画す。
16:51
フレンドテックのセキュリティ弱点とSIMスワップ攻撃の危険性
ソーシャルファイFriend.Tech(フレンドテック)のセキュリティリスクに懸念高まる。550万円相当の仮想通貨イーサリアムが不正流出したケースも。SIMスワップ、フロントエンド侵害などへの脆弱性について専門家が警告した。
13:44
「影の金融システム」になりうる仮想通貨、IMFがリスク評価を提案
国際通貨基金は、「仮想通貨に起因するマクロ金融リスクの評価」と題した研究報告書を発表。各国が仮想通貨領域における潜在的リスクを特定、防止、軽減するための概念的な枠組みとして、仮想通貨リスク評価マトリクスを提案した。
13:40
シルバーゲート銀の破綻背景に仮想通貨業界への依存、FRBが指摘
米FRBはシルバーゲート銀行破綻に関する調査報告の概要を発表。仮想通貨業界への集中化などを破綻原因として挙げている。
13:15
アービトラム、ソラナ、dYdXの動向まとめ
仮想通貨市場の個別銘柄、アービトラム、ソラナ、dYdXが前週比で高い上昇幅を示した。独自チェーン、報酬プログラムなど近日予定されるイベント、アップデートについてまとめた。
12:34
ビットコイン昨日上昇分を一夜で打ち消す、米長期金利は16年ぶり高水準に
暗号資産(仮想通貨)市場では米政府の閉鎖会議でビットコイン(BTC)が上昇するも米長期金利が16年ぶり水準まで高騰した影響が重石となり、レジスタンスライン(上値抵抗線)で反落した。
10:55
米コインベースが新たな決済機関ライセンス取得
大手仮想通貨取引所コインベースは、シンガポール金融管理局から決済機関としてのライセンスを取得した。現地のWeb3コミュニティとも協力していく。
10:30
SBI VCトレード、アバランチのステーキング報酬向上
SBI VCトレードは、仮想通貨アバランチのステーキングサービスの報酬年率を10月から0.5%~3.0%程度引き上げる見通しを発表。8月の報酬年率実績は6.2%。AVAXのステーキングはSBI VCトレードが国内で唯一提供している。
08:20
UBS、ETHブロックチェーンでファンドのトークン化を実験
スイス拠点の金融大手UBSは、RWAのファンドをトークン化するテストを開始したことを発表。このテストでは、仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンを利用する。
08:10
米政府閉鎖回避も国債利回り上昇でNYダウ続落 IT・仮想通貨株は上昇|3日金融短観
コインベースやマラソンといった仮想通貨関連株銘柄はビットコイン(BTC)が2日に28,580ドルにまで急騰したことを受け一時大幅に上昇していたが、その後28,000ドル台割れで上げ幅を消した。
05:30
6つのイーサリアム先物ETF取引開始|3日朝の重要速報まとめ
米時間2日に複数のイーサリアム先物ETF(上場投資信託)がデビューした。米大手仮想通貨の資産管理会社グレースケールが現在運用中のイーサリアム投資信託をイーサリアムのETFへ転換する申請をSECに提出した。
10/02 月曜日
14:58
仮想通貨VC大手パラダイム、対SEC裁判でバイナンスを援護
仮想通貨VC大手パラダイムは、バイナンス対SECの訴訟でバイナンスを支持する法廷助言書を提出。SECは権限の範囲を超えて行動していると主張した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア