MoonstakeがPolygonをサポート
暗号資産(仮想通貨)ウォレットを提供するMoonstakeは15日、Polygon Networkのサポートを実装することを発表した。
Moonstakeの利用者は、PC用ウォレットとモバイルウォレット(iOS/Android)の両方で、ポリゴン(MATIC)やMATICの標準規格で発行されたトークンの送受信や所有も可能になる。また、Polygonブロックチェーン上の仮想通貨ORBSのステーキングをサポートすることを検討していると加えた。
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Moonstakeは企業や個人向けに分散型ウォレットサービスを開発・運営するステーキングサービスプロバイダー。20年4月にサービスを開始したMoonstakeは、執筆時点で16種類の仮想通貨のステーキングに対応しており、預かり資産総額は650億円(5億3,000万ドル)に上る。国内上場銘柄を含む、同社のステーキング対応資産は以下の通り。
- エイダ(ADA)
- コスモス(ATOM)
- ポルカドット(DOT)
- テゾス(XTZ)
- オントロジー(ONT)
- アイオーエスティー(IOST)
- トロン(TRX)
- クアンタム(QTUM)
- ハーモニー(ONE)
- オーブス(ORBS)
ステーキングとは
特定の仮想通貨を保有することで、その通貨のブロックチェーンネットワークを管理することに貢献し、対価として報酬を得る仕組み。厳密には、仮想通貨を保有するだけでなく、ネットワーク上に預け入れておく必要がある。ステーキングは、PoS(Proof of Stake)のコンセンサスアルゴリズムを採用している通貨で行うことができる。
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PoSへの関心の高まり
Moonstakeは21年6月、シンガポール証券取引所に上場するM&Eエンジニアリング企業OIO Holdingsによって買収されていた。ブロックチェーン子会社であるOIO Singapore(非上場会社)のRudy Lim CEOは当時、電力消費を伴う採掘ハードウェアに頼らずに新しいブロックを生成できるPoSのメリットについてこう語っていた。
「PoSはPoW(プルーフ・オブ・ワーク)と比較してエネルギー効率が高く、消費電力や演算コストなどの問題を改善することが期待されている」。
現在、イーサリアム(ETH)のコンセンサスアルゴリズムをPoSへ移行する計画が進められている。PoSへの移行後は消費電力が現在の99.95%以下になるとも試算されており、仮想通貨市場で関心が高まっている。13日には次期大型アップグレード「The Merge」の実施が2022年後半になる可能性が高いとの見方が示されていた。
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