はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

CPI発表前に警戒感漂う、ビットコインやイーサリアム急反落

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

9日の米株式市場では、ダウが前日比58ドル(0.2%)安となった。

東京株式市場では日経平均株価も下落しており、日本時間21時半に行われるCPI(米消費者物価指数)発表を前にポジション調整の手仕舞い売りが先行したものとみられる。

CPIにおける市場コンセンサスは前年同月比8.7%高。40年ぶりの記録的水準となった6月度結果9.1%高との比較で伸び率の鈍化を予想する。インフレのピークアウトが認められれば、相場の底打ちシグナル観測で買い戻し機運が強まりそうだ。

一方、CPIが市場予想を大きく超えて高止まりし、インフレ抑制策が不十分だと見做されれば、FRBに「さらなる金融引き締め」の口実を与えることになりかねず、市場の動揺を誘うおそれがある。

来月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)における追加利上げ幅75bpについてはすでに織り込んでおり、金利先物市場では68.0%が75bpを、32.0%が50bpを予想する。

FedWatch Tool

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比3.65%安の22,925ドルと反落した。

BTC/USD 日足

先日のFOMCを境に4,000ドル幅ほど続伸していたこともあり、CPI発表を前に利益確定売りが先行したものと見られる。1BTC=24,000ドル台の上値は重く、弾き返されたのはこれで3回目。いずれにせよ今晩発表されるCPI結果が趨勢を左右することになりそうだ。

Kaikoのレポートによれば、ビットコインとナスダック指数の相関係数(30日平均)は、3ヶ月ぶりの低水準まで低下した。

kaiko

今年4月以降のリスクオフ局面では特に顕著であり、5月には過去最高値の0.8に達した。マクロ経済の重要指数発表前後には連動が強まる傾向にある。

関連:ビットコインと米株指数の相関係数(90日間)が過去最高水準に

最大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTX米国版のBrett Harrison CEOは、ブルームバーグのインタビューに対し、「仮想通貨市場の冬が終わりに近づき、”雪解け”は近いように見える」と言及した。

関連:『仮想通貨の下落トレンドとFTXのスタンス』FTX.US社長との独占インタビュー

背景には、市場を揺るがしたThree Arrows Capital(3AC)やCelsius、Voyagerの破綻を巡る強制清算リスクの解消のほか、 運用資産規模10兆ドルを超える世界最大の投資運用会社ブラックロックとコインベースの提携発表がある。

関連:3ACへの巨額融資の影響で連鎖破綻か、仮想通貨企業Voyagerが破産申請

これにより、世界中の金融資産をモニターするブラックロックのリスク管理システム「Aladdin」を使用する機関投資家は、Coinbase Primeを介してビットコイン(BTC)を購入できるようになるほか、将来的には他のアルトコインにもアクセスできるようになる。

相次ぐハッキング被害

DeFi(分散型金融)の大手プラットフォームCurve Financeがハッキング被害に遭い、7,500万円相当のイーサリアム(ETH)が不正流出した。

Curveの調査チームによれば、フロントエンド攻撃でドメインハック(DNSハイジャック)され、ユーザーを偽サイトへ誘導するフィッシング詐欺が行われた疑いがある。異なるDNSプロバイダーを使用する「Curve Exchange」は被害を免れていた。

詳細:DeFi大手「Curve」でDNSハッキング被害の可能性 7,500万円相当のETHが不正流出か

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/16 火曜日
19:12
Pudgy Penguins CEO、ミームコイン関連イベントでPENGUの日本戦略発表
暗号資産取引所MEXCのベンチャー部門であるMEXC Venturesは7日、「From Doge to Pengu: The Evolution of Memes」を開催した…
18:00
Superteam Japan代表が語るソラナエコシステムの日本展開戦略|独占インタビュー
ソラナエコシステムの日本展開を牽引するSuperteam Japanが、設立から1年3か月で世界トップクラスの実績を達成。コミュニティGDPで世界1位、ビジネスコンペ「Brea…
17:00
米SECアトキンス委員長、仮想通貨企業に訴訟前に「違反通知」を追加へ=報道
米SECアトキンス委員長が仮想通貨企業などへの執行措置前に警告段階を設ける方針を表明した。ゲンスラー前委員長の方針から転換し、トークンの多くは証券ではないとも改めて述べる。
15:20
Pudgy Penguins、日本で大型イベント開催|MEXC Venturesとの連携で世界展開を加速
人気NFTプロジェクトPudgy Penguins、東京でWebX2025イベント開催。MEXC Venturesと連携し、日本展開でグローバル戦略を加速。2027年IPO実現目指す。
14:50
MiCAの監督格差問題 仏・墺・伊が共同でEUの規制強化を要請
フランス、オーストリア、イタリアの規制当局がMiCA施行後の各国による監督格差を問題視し、EUの仮想通貨規制の強化を求める共同声明を発表した。EUパスポート制度の課題と3カ国の規制当局による4つの改善提案を解説する。
11:36
FOMC控え様子見基調の仮想通貨相場、デリバティブ市場は強気傾向
明日のFOMC会合を控え、市場の95.9%が25bp利下げを織り込む中、ビットコインは115,206ドルで小幅上昇。デリバティブ市場ではコール優勢の展開が続き、ETF流入も好調。利下げサイクル開始への期待が暗号資産(仮想通貨)市場の追い風となるか注目が集まる。
10:56
ロビンフッドが非上場企業投資ファンド「RVI」を計画 個人投資家の参加機会拡大へ
仮想通貨・株式取引のロビンフッドが米国で未上場企業への投資機会を個人投資家に提供するファンドの設立を計画している。SECに登録届出書を提出し、NYSE上場を目指している。
10:30
クレディセゾンのベンチャー部門、70億円超のWeb3ファンドをローンチ
クレディセゾンのベンチャー部門は、ブロックチェーンのスタートアップ対象のファンドOnigiri Capitalのローンチを発表した。トークン化RWAのソリューションを開発する企業に投資する。
10:12
コインベース支援のL2「Base」、独自トークンの発行検討を開始
仮想通貨取引所コインベース支援のL2「Base」は、ネットワークトークンの発行検討を開始。これまではガス代にイーサリアムを使用し、独自トークンの発行予定はないとしてきた。
09/15 月曜日
17:40
Web3インフラの進化はグローバル取引を変える|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で「グローバル取引の絶対基盤: 世界を繋ぐインフラ戦略」をテーマとしたパネルセッションが開催され、Web3インフラの重要性と発展に向けた課題、そして10年後のグローバル取引の展望について活発な議論が交わされた。
15:00
人工知能と人間の創造性、消費者アプリの活用事例|WebX2025トークセッション
WebX2025で専門家が人工知能エージェントの可能性について徹底議論。創造性や、人間の仕事を消滅させる可能性、安全性や開発上の課題などを多角的に話し合った。
12:25
イーサリアム財団がプライバシー強化ロードマップ発表 3つの重点分野で取り組みへ
イーサリアム財団が包括的プライバシー構築のロードマップを発表。仮想通貨イーサリアムのネットワークが世界的な決済レイヤーになることを前提に3つの重点分野に取り組む。
10:00
アジア仮想通貨規制の現状と課題:香港・台湾の最新動向と地域連携の必要性|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で、「アジアにおける規制フレームワークと今後の見通し」をテーマとしたパネルセッションが開催された。このセッションでは、香港と台湾の最新の規制動向から、仮想通貨規制におけるアジア諸国の国際協力まで、活発な議論が展開された。
09:55
「ビットコインは毎日最高値更新する必要はない」アーサー・ヘイズが語るBTC長期投資の真価
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、各国の金融緩和政策を背景にビットコインの長期的上昇を予想した。4年サイクルよりもマクロ見通しが要因になるとしている。
09/14 日曜日
16:00
DeFiが抱える最大の課題は? トークン化時代見据えソラナ財団らが議論|WebX2025
WebX2025でソラナ財団やBNBチェーンからDeFiの専門家が集いパネルセッションを行った。現在の課題やトークン化などの潮流、今後の各プロジェクトの展望を議論した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧