はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨相場は揺り戻し、BNBやSOLが大幅反発した背景

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

23日の米NY株式市場では、ダウは前日比95ドル(0.3%)高と反発して取引を終えた。

関連:24日朝の金融市場短観|FOMC議事録など受けNYダウ上昇

米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録要旨が公開され、多くの参加者が金融引き締めペースの緩和を支持していたことが分かり、株や暗号資産などリスク資産に追い風となった。

ただしCPI(米消費者物価指数)については、「前月よりは若干下がったものの、インフレ率が低下する兆しはほとんど見られない」と警鐘を鳴らすなど慎重な姿勢を堅持する。パウエル議長はFOMC後の記者会見で、「インフレ(物価高)抑制が先決であり、早期のピボット(政策転換)は時期尚早」と改めて釘を刺している。

FRB(米連邦準備制度)による政策金利のターミナルレート(最終到達点)に関する市場予想は、大勢が5%水準を超える可能性があるとみており、金利引き上げ局面はまだしばらく続くことが考えられる。

関連:世界の投資家が注目する米金融政策決定会合「FOMC」とは

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.02%高の16,723ドル。

BTC/USD日足

15,500ドルの年初来安値をわずかに更新するも、米株指数反発も追い風となり2連騰となった。

アルトコイン相場

個別銘柄では、直近で大きく売り込まれていたソラナ(SOL)が前日比11%高に。ショートカバーを伴い反発した。

オンチェーン分析プラットフォームSantimentのデータによれば、FTX(アラメダ)グループの崩壊直後から関連銘柄であるSOLのショート量が急増していた。

バイナンス先物市場では、10日時点でFundingRate(資金調達率)が-1.5%を下回るなどポジションの偏りを示していたが、ソラナのエコシステムが耐え切れるとの観測が出始めたこともショーターの買い戻しを誘発したか。

BTCの前月比-17%、ETHの前月比-18%と比較して、SOLは前月比-60%以上暴落していた。

高度に発展したエコシステムは引き続き機能している。ソラナ基盤の最大手NFTマーケットプレイスであるMagic Edenは22日、今年8月に導入したETHチェーンに続く3番目のサポート対象として、ポリゴン(MATIC)チェーンの追加を発表した。

公式声明では、マルチチェーンプラットフォーム化を進め、より多くのグローバルブランドとユーザーの取り込みを目指すとした。

関連:FTX破綻でソラナエコシステムに痛手、再起の見込みは

他に反発が目立ったのは、前日比11%高で300ドル台を回復した時価総額4位のBNBだ。

最大手取引所バイナンスにおける第29弾のIEO(Initial Exchange Offering)ローンチパッドの発表が材料視された。ローンチパッドは今年3月以来8ヶ月ぶりとなる。

今回の対象銘柄は、教育系Learn&Earn(L2E)プロジェクトのHooked Protocol(HOOK)。Android版に対応したWeb3学習アプリ「Wild Cash」は、すでに200万人のユーザー数を記録している。

関連:バイナンス、29回目のローンチパッド実施へ

HOOKトークンのプレセール購入権について割り当て抽選を行うサブスクリプションでは、集計期間中の平均BNB保有量についてスナップショット(権利確定日時)が要求される。

そのほか、時価総額12位のライトコイン(LTC)が前週比23.7%高と大幅上昇した。

ビットコインマキシマリストの1人でマイクロストラテジーのMichael Saylor CEOは17日、「ライトコインはビットコインのようなコモディティ(商品)に分類される可能性が高い」と言及した。

アルトコインの有価証券性をめぐりXRP発行企業のリップル社がSECから提訴されており、The MergeアップグレードでPoS(プルーフ・オブ・ステーク)移行後のイーサリアムを含め、PoS銘柄の証券性が問われていることが念頭にあるものと見られる。

米SECのゲンスラー委員長は今年9月、「PoSプロトコル基盤の仮想通貨はすべて証券に該当する可能性が高い」との考えを示した。同氏によれば大半の仮想通貨は証券法の対象。SECの規制下に置かれるべきとの見解を繰り返し強調している。

関連:米SECゲンスラー委員長「PoS系仮想通貨が証券該当の可能性」

一方、SECはビットコインについて「十分に分散化されたネットワークを有しており、株式や債券のような有価証券ではなく金のようなコモディティーに近い」との見解を示してきた。

ライトコインはビットコインから派生した歴史のあるアルトコインとして知られ、相場の不確実性高まる中で関心が集まったとの指摘もある。

関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場に追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルは3日にソニーグループと共同で開発・運営するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、米ドルステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」と報酬システム「STAR Points」をローンチしたことを発表した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧