Web3事業の成長へ
eコマース最大手アマゾンのクラウドサービス部門「AWS(アマゾンウェブサービス)」は現在、Web3チームの人材を募集している。
今回募集しているのは、Web3のGo-To-Market(GTM:市場進出)チームのメンバー。理想とする人材の条件の1つに、Web3技術やブロックチェーンのユースケースに関する経験があることを挙げており、業界の例としてゲームを記載している。
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Web3とは
「次世代のインターネット」とも呼ばれ、ブロックチェーンを基盤とする非中央集権型のネットワークを指す。具体的にはNFTや暗号資産(仮想通貨)などを含む。
情報の流れが一方通行だった初期のインターネットは「Web1」、現状の中央集権体制のインターネットは「Web2」と呼ぶ。
▶️仮想通貨用語集
GTMはビジネス用語で、自社の商品やサービスを顧客へ届けること。例えば、「GTM戦略」は、商品などを顧客にどのように届けるかをまとめた戦略を意味する。対象となる市場はどこかを分析したり、どのように宣伝するかを考案したりする業務を含む。
AWSのGTMチームにこれから採用されるメンバーは、Web3の各領域の開発者や顧客、スタートアップやグローバル企業らと直接協力し、顧客の需要を理解して、ユースケースを実現できるように取り組むことになる。
今回AWSは、求人に応募する際の基本資格の1つに、以下の知識があることを挙げた。
- ブロックチェーン基盤の構造
- 開発者のワークフロー
- L1とL2のブロックチェーン
- ゲーム技術
- ユースケース
なお、ビジネス向けSNS「LinkedIn」によると、この求人は1週間前から掲載されている。
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アマゾンのWeb3事業
これまでもAWSはWeb3事業に注力しており、先月にはAva Labsと提携して、ノードの運用やdApps(分散型アプリ)の展開で、アバランチ(AVAX)のインフラやエコシステムに対応した。
また、先月にはアマゾン本体が、新しいデジタル資産事業を開始する可能性が浮上。具体的には、アマゾンのユーザーがNFT(非代替性トークン)を入手したり、ブロックチェーンゲームをプレイしたりできるようにするとみられる。
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ebayの採用
eコマース事業を行うebayも現在、Web3の人材を募集している。
同社は昨年、NFT電子市場「KnownOrigin」を買収することを発表。その際、「この買収は、eBayの技術主導の改革における重要なステップであり、世界トップのコレクターズディストリビューションにデジタルコレクションの新時代を切り開くものだ」と述べていた。
ebayは締め切られたものも含め、KnownOriginに関して複数の求人を掲載している。例えば1日前に掲載された求人は「Head of Community KnownOrigin」というポジション。このポジションは、コミュニティやサポートチームから挙げられた問題に優先順位をつけてまとめたり、共同創設者に報告を行ったりする。
また、同様に1日前には「Crypto Counsel」というポジションの求人も掲載した。このポジションは、仮想通貨やNFTなどのWeb3事業について法的なアドバイスを提供する複数のebayチームと協業。税金やプライバシー、セキュリティ、IP(知的財産権)などに関連した業種であり、規制に関する問題をまとめることも担う。
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