マクロ経済と金融市場
4日の米NY株式市場では、ダウは前日比198ドル(0.59%)安と5営業ぶりに反落。ナスダックは63ドル(0.52%)安と軟調な値動きで取引を終えた。
JOLTS求人件数の市場予想を超える下振れを受け景気減速懸念の売りが先行した。また週末に雇用統計を控える中、持ち高調整が入ったとみられる。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比2.77%高の28,701ドルに。
イーサリアム(ETH)は6.06%高となり、昨年8月以来8ヶ月ぶりの1,900ドル台に達した。すでに2021年強気相場の底値付近である1700ドル台を上回って推移しており、心理的節目の2,000ドルをブレイクすればトレンド転換の機運も高まりそうだ。
ビットコイン建てで見ると、ETH/BTCは昨年9月以降の弱気トレンドでほぼ一貫して下落基調にあったが、今年4月以降はビットコインを上回る騰落率を示すなど、大型アップグレード“上海”を前に反転しつつある。
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高まるゴールド需要
金(ゴールド)相場上昇に伴い、暗号資産(仮想通貨)市場ではトークン化された金が買われている。
ニューヨーク金先物価格は、1トロイオンス=2,000ドル水準を再び上回った。20年8月やウクライナ情勢の悪化で22年3月の過去最高値2,070ドルに迫る勢いである。
背景としては、米シリコンバレー銀行(SVB)などの相次ぐ破綻に端を発する世界的な信用不安や高止まりするインフレ懸念、いよいよ本格化し始めたリセッション(景気後退)懸念が強まるにつれ、安全資産とされるゴールドへの資金逃避需要が高まっていることが挙げられる。
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パックスゴールド(PAXG)は、ニューヨーク州金融当局(NYDFS)の認可を取得した上、イーサリアム(ETH)チェーンのERC-20規格で発行されており、米ニューヨーク拠点のPaxos社が保有する実物のゴールド準備資産によって裏付けられた暗号資産。
毎月の監査では、準備資産として保有する金の総量とトークン供給量が一致していることを確認しており、金の1トロイオンスと1:1の割合でペッグされる。
準備資産の裏付けについては、テザー・ゴールドも同様の仕組みだ。
"The rougher the seas, the smoother we sail. Ahoy!"
— Tether Gold (@tethergold) February 20, 2020
Enjoy a picture featuring part of the 40 gold bars under Tether Gold control!
(We've removed the logo of our supplier for confidentiality reasons.) pic.twitter.com/jp5nXBjbLy
Paxosは20年3月、PAXGのメリットについて、「ゴールド市場では毎日1000億ドル以上が取引されているが、大口の機関投資家しか利用できない現状にある。PAXGであれば上場投資信託(ETF)の運用手数料や保管料の負担がなく、持ち運び(送金)も容易で24時間いつでも取引が可能。これによって投資家のポートフォリオに多様性を提供できることが強みだ」と強調した。
国内では、三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が、金の価値に連動した暗号資産「ジパングコイン(ZPG)」を発行している。
基盤技術にはbitFlyerの関連企業が開発した独自ブロックチェーン「miyabi」を採用。ローンチ3ヶ月で1億円相当を発行するなど関心を集めた。
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