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米9月CPIデータでドル円・米国債利回り反発 仮想通貨関連株続落|13日金融短観

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10/13(金)朝の相場動向(前日比)

仮想通貨関連銘続落

  • コインベース|75.1ドル(-2.8%)
  • マイクロストラテジー|323ドル(-3.3%)
  • ストロングホールド|4.1ドル(-1.4%)

コインベースやストロングホールドといった仮想通貨関連株銘柄は予想外の米CPI結果に伴った米国債利回り上昇を受けて続落した。

出典:Minkabu

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国内仮想通貨・ブロックチェーン関連銘柄

  • マネックスグループ|639円(-2.6%)
  • クシム|396円(+11.8%)
  • ドリコム|563円(-1.9%)
  • GMO|2,290円(+1.9%)

12日の日経平均は3日続伸し+558円高で取引を終えた。前日の米IT・ハイテクの上昇が日本時間で国内半導体関連銘柄への買いを強めて日経平均を押し上げた格好だ。半導体関連の「レーザーテック(TYO: 6920)」は年初来高値27,255円をつけていた。

また、東証株価指数(TOPIX)は反発し1.5%高の2,342で終えた。

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伝統金融 CPIで米国株反落

  • NYダウ:33,631 -0.5%
  • ナスダック:13,574 -0.6%
  • 日経平均:32,494 -1.7%
  • 米ドル/円:149.8 +0.48%
  • 原油先物WTI:83.5ドル +0.01%
  • 金先物:1,881ドル -0.3%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:26,720ドル +0.1%
  • イーサリアム:1,535ドル -1.7%
  • 本日のNYダウ・ナスダック

    本日の米NYダウ・ナスダック・S&P500は反落。9月米CPI結果がインフレ鈍化ペースの低下を示唆し年内の追加利上げへの懸念を再び高めた格好だ。

    新たな経済データを受けて米国債利回り(価格は下落)は週末からの低下から反発した。2年債利回りが1.78%高の5.07%、10年債利回りが3.36%高の4.85%となった。一方、30年債入札で需要は低調だった。

    米9月消費者物価指数

    昨夜発表された米9月消費者物価指数(CPI)では、エネルギーコストや住居費上昇、スポーツイベント(NFL新シーズン)のチケットといった追加的消費が原因で総合CPIは前年比で予想を上回った。また、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は予想通りとなり、前年同月比では4.1%上昇として2021年以来の低い伸びとなった。

    今回の結果はインフレ鈍化の進行を示したが、そのペースが減速したようだ。FRBが目標とするインフレ率2%への回帰の真のチャレンジはこれからだという見解は多く見られた。また、11月FOMC会合でもう1回利上げ実施されるかどうかに関してはともに予想を上回っている今回のCPIデータや先週の雇用統計が正当化するものではないとする声も多い。CME金利先物が示す観測によると、11月会合で金利据え置きの予想は依然80%超えている状況で先週から上昇してきた。一方、12月の観測は割れている状況となっている。

    関連予想外の9月米雇用統計データも仮想通貨関連株・ハイテク株反発

    ブルームバーグ・エコノミクスのアナ・ウォン、スチュアート・ポール両氏はリポートで「今回のCPIでは、大半の金融当局者は政策金利が十分に景気抑制的だと確信できないだろう。FOMCは年内金利を据え置くというのがわれわれの基本シナリオだが、追加利上げが実施されるリスクも無視できない。このリスクについては市場は恐らく織り込みが不十分だ」と記したという。

    今週以降の重要経済指標

    • 10/13(金)10:30 中国9月消費者物価指数(CPI)
    • 10/13(金)22:00 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が発言
    • 10/13(金)23:00 10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
    • 10/17(火)21:00 米9月小売売上高
    • 10/18(水)21:00 米9月住宅着工件数
    • 10/19(水)21:30 前週分新規失業保険申請件数
    • 10/20(木)1:00 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
    • 10/20(金)8:30 日本9月全国消費者物価指数(CPI)

    関連仮想通貨市場も注目のCPI(消費者物価指数)とは|わかりやすく解説

    新規失業保険申請件数

    米労働省が12日発表した10月7日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は20.7万件で前回の20.5万件から横ばい。予想の20.9万件を下回った。

    また、継続受給者数については前週の167.2万件からやや増加し170.2万件となり、予想の167.6万件 を超えた。

    ロイターによると、プリンシパル・アセット・マネジメントのチーフグローバルストラテジスト、シーマ・シャー氏はインフレ率は確かに徐々に鈍化しているが、堅調な労働市場はインフレ抑制のラストスパートのボトルネックとなっているのは無視できないだろう。連邦準備理事会(FRB)は警戒を続けている」と述べたという。

    米国債に着眼

    今回のCPI結果を受け米国債利回りは、水曜日までの2日間の価格上昇を終了させ国債売りの再開によって再び上昇し長期債では1週間以上ぶりの上げ幅を記録し米国の取引セッションを終えた。

    MarketWatchによると、ニューヨークのバノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ・マーケット・ストラテジスト、マーク・チャンドラーは木曜日の取材で消費者物価指数(CPI)後の広範な債券売りは、今週初めに見られていたドル下落の回復を助け、4日間上昇した株式市場の重しとなっているとコメントし「債券市場はまだ王様だ」とした。

    また、ピムコのリサーチチームは前日、新たな見通しで「成長とインフレはピークに達したと考え、市場が織り込んでいるよりも景気後退リスクが大きい」とした。パウエル議長を含むFRB当局者の多くは高金利環境でもソフトランディングの可能性があると見ているが、1960年代以降中央銀行が金利を400ベーシスポイント(4%)以上引き上げたほとんどの例が景気後退につながったとして、「ソフトランディングは異常」であると警告。その上、ピムコ・チームは、短期利回り(3ヶ月短期国債)が柔軟性と流動性を提供することから、現金も魅力的になるだろうと分析。なお、より長い期間の債券はより長い時間軸で利回りを固定し不況下でも潜在的に上昇する可能性があるため、ポートフォリオに大きな回復力をもたらすとも予想。一方、日本銀行は「他国の中央銀行が利下げを行う間に利上げを行う可能性が高い」ことから、日本国債利回りが上昇する可能性があるという。

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    米国株

    IT・ハイテクなど反落。個別銘柄の前日比:エヌビディア+0.3%、AMD-0.6%、テスラ-1.5%、マイクロソフト-0.3%、アルファベット-1.1%、アマゾン+0.3%、アップル+0.5%、メタ+1.1%。

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