はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「ビットコインはプラットフォームであるべきか」Xverseウォレット開発企業のJan Smejkal CSOが語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

第12回 Beyond The Price

CoinPost Globalが6日に公開した12回目の「GM Radio:Beyond The Price 」には、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のウォレット「Xverse」のJan Smejkal CSO(最高戦略責任者)が参加している。

今回の配信は、ツイッター(現X)のスペースで今年5月に配信したGM RadioをBeyond The Priceとして再構築したものである。

▶️CP_GlobalのXをフォロー

Xverseはビットコインだけでなく、BRC-20トークンやNFT(非代替性トークン)のようなトークンであるOrdinalsにも対応。ウォレットはiOSやAndroidのアプリとChromeブラウザの拡張機能で利用ができる。他にも、STXトークンをロックする「Stacking」を行なって、報酬としてビットコインを獲得することも可能だ。

関連ビットコイン・レイヤー2「Stacks(STX)」、年初来で約6倍に高騰

プロジェクトのミッションは、人々が自身のデータや財産をコントロールできるようにすること。そのために、ユーザーが所有してアクセスしやすいインターネットや分散型の経済圏を構築しようとしている。

関連ビットコインOrdinalsウォレット「Xverse」、シード投資で7.2億円を調達

ポッドキャストの内容

今回の配信のタイトルは「猿の画像を入手するだけでなく真の革命を」。Smejkal氏のポッドキャスト(英語)は以下から聴くことができるが、ここから配信内容のポイントを紹介していく。

まずは、もともと決済システムとして開発されたビットコインのブロックチェーンが、NFTを初めとする別のトークンの発行などに使用されていることについて「ビットコインは単純にお金であるべきか、プラットフォームになるべきか」を聞いた。

Smejkal氏は様々な見方が存在していると前置きした上で「ブロック報酬が減少していくため、長期的にネットワークの安全性を維持するのであれば、手数料を上げる必要があるいう考えは否定できない」と主張。

そして「お金としての利用は将来的には十分な手数料を生むと思うが、Ordinalsは今の時点でそれを実現している」とし、お金とそれ以外のユースケースの両方がビットコインの安全性を高めるとの見解を示した。

関連OrdinalsやBRC-20トークンの発行ができなくなる可能性が浮上

Smejkal氏はWeb3カンファレンス「WebX 2023」のインタビューでも「ビットコインを取り巻く革新的な文化が出現し、Ordinalsムーブメントに後押しされている」とプラットフォームとしての役割に肯定的なコメントをしている。

そして最終的には、Ordinalsがネットワークに貢献し、より多くのビルダーがビットコインを再発見した結果、ビットコインでより多くのイノベーションが起こると信じていると語っていた。

関連ビットコインNFT管理ウォレット「Xverse」開発会社インタビュー|WebXカンファレンス

ビットコインへの移行

この点に関連してSmejkal氏には「NFTに関心のある人がビットコインのネットワークに参加してきているか」も質問。この質問には「参加してきている」と答えた。

そして「Ordinalsを求めてビットコインのネットワークからXverseを介して参加しているユーザーもいるが、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)など他のブロックチェーンから来たユーザーが多い」と説明している。

同氏は今回、Xverseの目的は「できるだけ多くの人々をビットコインのネットワークに呼び込むこと」だと述べた。そして、その目的を実現するためには「アートを含め様々なユースケースが必要だ」と主張している。

また、Ordinalsがきっかけでビットコインに関心を持ち始める人もいるが、その後は「ビットコインが最も安全で不変のブロックチェーンである」と感じて利用を継続する人もいると話した。

Smejkal氏自身は、ビットコインだけでなく、コミュニティ形成の点からNFTに引かれているという。これは例えば、ユーザーの定着率を上げるためのインセンティブとしてNFTを利用できるという意味だ。

ビットコイン技術の移行

OrdinalsやBRC-20トークンを発行する際には、刻印(Inscription)という作業が行われる。刻印によって、ビットコインの最小単位「Satoshi」にトークンデータを関連付けて記述することが可能になり、これは従来のNFTとは異なる仕組みだ。

Smejkal氏は今回、刻印と別のブロックチェーンのNFTを比較。その際「イーサリアム上のNFTのほとんどは、ブロックチェーン以外の場所にあるファイルを指し示しているだけだが、刻印の場合は多くが実際にファイルをブロックチェーン上に保管している」と指摘した。

これはイーサリアムのNFTの大部分が、デジタルコンテンツ自体はブロックチェーン上に保管していないことを意味する。これではデジタルコンテンツ自体の真正性や唯一性は本当の意味で保証されない。

そしてSmejkal氏は「この特徴から、現在は刻印の技術が他のブロックチェーンで利用されるようになっている」と指摘。11月には、ポリゴン(MATIC)のブロックチェーンで同様のトークンが発行されたことが確認された。

関連ポリゴン、トランザクションが急増しガス代が急騰 「PRC-20トークン」が影響か

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
06:55
リップル社、XRPLのEVM互換サイドチェーンの正式稼働を発表
リップル社は、XRPLのイーサリアム仮想マシン互換のサイドチェーンのメインネットがローンチしたことを発表。開発者はイーサリアム上のdAppsをXRPLのエコシステムで容易に展開できるようになった。
06:35
イーサリアム戦略転換などで株価7倍暴騰、ビットマイン社にトム・リーが会長就任
ファンドストラット共同創設者トム・リー氏がビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ会長に就任。同社は2.5億ドル調達でビットコインからイーサリアム中心の戦略に転換。
06:15
米国初のソラナ現物ステーキングETF、7月2日取引開始予定
米REXシェアーズが仮想通貨ソラナのステーキング機能付きETFを7月2日から米国市場で開始。価格追従と配当収益を『C法人』構造で実現する画期的な仮想通貨投資商品に。
05:45
カザフスタン、仮想通貨の国家準備金創設へ 犯罪没収資産と国営マイニングで調達
カザフスタン中央銀行のスレイメノフ総裁が30日、犯罪事件で押収した資産と国営マイニング事業で得たビットコイン・仮想通貨を原資とする国家準備金創設計画を発表した。
05:30
ストラテジー社、約770億円でビットコイン追加購入 『ラッセルトップ200指数』入りも
米ストラテジー社は30日夜、6月22日から6月29日の間に総額765億円を投じて、4,980 BTCを購入したことを報告。前週購入数の20倍となった。
06/30 月曜日
17:30
ポンタポイントで暗号資産運用体験「Pontaビットコin牧場」開始 総額1,000万円キャンペーンも実施
BACKSEATとロイヤリティマーケティングが、Pontaポイントで暗号資産の運用体験ができるサービスを開始。実際の売買は行わず、ゲーム感覚で楽しめる。
15:52
仮想通貨は「やめとけ」って本当?損失回避のカギとなる4つのリスクと対策を紹介
仮想通貨=危険という印象の背景 「暗号資産(仮想通貨)=危険」という先入観は依然として根強く残っています。激しい価格変動やセキュリティ事故などのネガティブなニュースが注目を集め…
14:26
『ビットコイン財務戦略の成功は少数企業に限られる』Breedレポート、ストラテジー社の先行事例に注目
仮想通貨VCのBreedがビットコイン財務戦略企業についての記事を発表。弱気相場が到来した場合、株価プレミアムを維持できる企業は少数だとの見解を示した。
12:54
メタプラネット、1,005BTC追加購入 ビットコイン保有量は上場企業5位に
156億円分を追加購入 株式会社メタプラネットは6月30日、ビットコイントレジャリー事業の一環として、1,005BTCを追加購入したと発表した。平均購入価格は1BTCあたり1,…
12:16
暗号資産とは?広がりと注目の背景を初心者向けに解説
ビットコインや暗号資産はなぜ今、国家や企業から注目されているのか?世界的な広がりとその背景を、初心者にもわかりやすく解説します。
11:30
仮想通貨にまつわる5つの誤解|“しくみ”と考え方を整理する
仮想通貨に対する5つの誤解を、初心者向けにわかりやすく解説。簡単な答えと詳細な背景で正しい理解をサポートします。
11:21
堅調推移のビットコイン過去最高値に迫る、米株指数上昇で強気ムード継続
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+1.1%の1BTC=108,590ドルに。 過去最高値は、今年5月に記録した112,000ドル。 先…
09:23
米タイム誌『最も影響力のある企業100選』にコインベース、仮想通貨業界の政策牽引で選出
米TIME誌が発表した「最も影響力のある企業100選」に米国の仮想通貨取引所最大手であるコインベースが選出された。株価は先週最高値を更新した。
06/29 日曜日
14:27
コインチェックの使い方・メリットと口座開設手順、アプリ活用法を解説
東証1部上場企業マネックスグループ傘下の仮想通貨取引所コインチェックについて、投資家目線でオススメする3つの注目ポイントを紹介。ビットコインのほかリップル(XRP)やネム(XEM)など多数のアルトコインを取り扱うなど、サービス充実度は目を見張るものがある。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルによるSEC相手の控訴取り下げやソラナ財務企業の株価暴落など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧