CoinPostで今最も読まれています

2024年にバイナンスが注目する仮想通貨市場の成長分野 ビットコインエコシステムやDePINなど ソラナについても予測

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

進歩が期待される8分野

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのリサーチ部門は15日、2023年を振り返り、2024年を展望するレポートを発表した。ソラナ(SOL)など個別銘柄についても分析している。

バイナンス・リサーチは、今後1年間に大きな進歩が期待される8つの分野を以下のように挙げた。

  • ビットコイン(BTC)エコシステム
  • オーナーシップエコノミー
  • 人工知能(AI)の統合
  • 現実資産(RWA)トークン化
  • オンチェーン流動性
  • 機関投資家の参入加速
  • セキュリティ
  • アカウント抽象化

まずバイナンス・リサーチは、ビットコイン版NFT(非代替性トークン)と呼ばれる「Ordinals」やBRC-20トークン関連の開発や、ビットコイン現物ETF承認による資金流入などの傾向は今年も続くだろうと述べた。

4月の半減期に向けた楽観的な見方が、市場でボラティリティ(価格変動)を引き起こす可能性があるとも続けた。

Stacksなどスケーリング(規模拡張)ソリューションがビットコインの機能強化に役立っていくとも予測している。

関連: ビットコイン・レイヤー2「Stacks(STX)」、年初来で約6倍に高騰

関連: BRC-20とは?ビットコインのトークン規格がもたらす可能性と課題

半減期とは

ビットコインなど仮想通貨のマイニング報酬(=新規発行量)が半分に減るタイミングを指す。

▶️仮想通貨用語集

機関投資家、AI、RWAトークン化

機関投資家については、特にブラックロックやフィデリティなどの伝統的な資産管理会社の大手が弱気相場中に仮想通貨に参入したことは、業界の長期的な可能性を彼らが信じていることを示すと指摘。

半減期やETFなどが報道されることで、より仮想通貨セクターに注目が集まり、それを取り入れることを検討する企業が増えるだろうと述べた。

また、人工知能(AI)と仮想通貨の統合も2024年に成長が見込まれる分野の一つだとしている。こうした試みはまだ初期段階にあるものの、取引自動化、予測分析、ジェネレーティブアート、自律分散型組織(DAO)運営などで導入される可能性があると論じた。

さらに、不動産、アート作品、株式など現実資産(RWA)のトークン化が、ブロックチェーンテクノロジーの強力な使用例を示していくだろうとも指摘している。

関連: 現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは

バイナンス・リサーチは、ユーザーが個人データなどに対するコントロール主権を持つことを可能にする、分散型物理ネットワークインフラストラクチャ(DePin)や分散型ソーシャルメディアなど「オーナーシップエコノミー」に牽引力があるとも述べた。

その他に、トークンスワップ、利回りや流動性管理などオンチェーン流動性エコシステムの隆盛、セキュリティ向上とアカウント抽象化が引き続き重要になることも予想している。

ソラナについての分析

今回のレポートは、個別銘柄としてソラナ(SOL)にも注目。ソラナがDePinプロジェクトの本拠地になっているとも指摘した。ソラナは、Helium、Render、Hivemapperなどをホストしているところだ。

分散型物理ネットワークインフラストラクチャ(DePin)とは、トークン経済などの仕組みを利用して、物理的リソースが必要な分散型のインフラネットワークを構築するものだ。

バイナンス・リサーチは、例えば、グーグルマップの代替となるような、コミュニティ主導の分散型マッピングサービス「Hivemapper(HONEY)」は、すでに世界の道路の10%以上をマッピングしていると指摘した。

また、資金豊富なイーサリアム(ETH)系スタートアップにとっては、ソラナ関連のNFTマーケットやブロックエクスプローラーが魅力的なM&A対象となる可能性もあると述べている。

先日、イーサリアムの主要な探索サイトである「Etherscan」がソラナのブロックエクスプローラー「Solscan」を買収したという事例があった。

関連EtherscanがソラナのブロックエクスプローラーSolscanを買収、異種チェーン間の協力的合併

関連: 仮想通貨ソラナ開発者数、2023年のエコシステム成長と活動レポート

ビットコインETF特集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア