CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム現物ETFから70億円流出 中東情勢が背景か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

フィデリティのFETHからも流出

9社のイーサリアム現物ETFから1日、合計4,860万ドル(約71億円)が流出した。17日からはグレースケールのETHE以外で流出は見られなかったが、久々に流出があった格好だ。

フィデリティのFETHから2,500万ドル(約37億円)、グレースケールのETHEから2,660万ドル(約39億円)、ビットワイズのETHWから90万ドル(約1.3億円)の資金が流出している。

すべての銘柄から流出したわけではなく、21SharesのCETHには120万ドル(約1.8億円)、ヴァンエックのETHVには270万ドル(約4億円)が純流入している。

出典:Farside Investors

なお、グレースケールのETHEは、投資信託からETFに変換したものだが、同社のビットコイン現物ETFと同様、手数料が高いために流出が続いている。グレースケールは、これに対応するため、手数料の安いミニ版ETFも発行を開始した。

関連グレースケールのミニ版ビットコインETF、ニューヨーク証券取引所に上場

今回の流出の背景には、地政学的リスクを指摘する意見もある。イランが1日、イスラエルにミサイル攻撃を行ったことや、イスラエルが同日、レバノンにてイスラム教シーア派組織に対して地上作戦を開始したことで、イーサリアム含め暗号資産(仮想通貨)市場は下落しているところだ。

関連中東情勢緊迫化でビットコイン下落、8月5日の暴落に次ぐ650億円相当がロスカット

イーサリアムETFで運用資産総額が首位であるのは、ブラックロックが提供するETHAであり、9月末には約10億ドル(約1,470億円)に達している。

関連ブラックロックのイーサリアムETF、ローンチ2ヶ月で資産総額10億ドル突破

ビットコイン関連ETFの状況

1日には、ビットコイン現物ETFも9月18日以来で流出超過となった。合計約2.4億ドル(約352億円)が流出している。ブラックロックのIBITのみ4,080万ドル(約60億円)の純流入があった。

出典:Farside Investors

ビットコイン関連のETFでは最近、ビットコインを財務資産として購入する戦略で知られる米マイクロストラテジー社の株価を追跡するETFが好調な立ち上がりを見せているところだ。

関連米マイクロストラテジー株価を追跡するETFが急成長、ビットコイン購入戦略に注目

ビットコインETFとは

ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。

▶️仮想通貨用語集

関連: 初歩から学ぶビットコインETF特集:投資のメリット・デメリット、米国株の買い方まで解説

関連イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/07 木曜日
15:00
バイナンス、2種類の仮想通貨取引ペアを取扱い中止
海外の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは2種類の現物通貨ペアの取扱いを中止した。流動性向上を目的とした戦略の一環で、他の通貨ペアは引き続き利用可能。
13:50
ビットコイン、トランプ氏大統領就任前に10万ドル到達の可能性 米CNBC
米大統領選でのトランプ氏勝利を受け、ビットコインが最高値を更新。SEC委員長解任の可能性や仮想通貨規制緩和への期待から、トランプ氏の大統領就任前に10万ドル到達を予想する声が上がっている。
13:15
ルミス議員、米国のビットコイン準備金を改めて呼びかけ トランプ氏勝利受け
トランプ氏の大統領選勝利を受け、ルミス議員が戦略的ビットコイン備蓄を改めて主張した。実現した場合の影響をRiverが分析している。
10:00
JPモルガン、Onyxを「Kinexys」に改称 オンチェーンFX機能を実装へ
JPモルガンのブロックチェーンプラットフォームが「Kinexys」へと改称。オンチェーンFX機能の実装計画も発表された。
08:25
アバランチ財団、破綻したテラからAVAX買い戻し完了
アバランチ財団は5日の声明で、破綻したルナ・ファウンデーション・ガード(LFG)から仮想通貨AVAXの買い戻しを完了したと発表した。
07:30
米議会選、仮想通貨肯定派が躍進
米大統領選と同時に行われた連邦議会選は、仮想通貨に肯定的な候補者が否定的な候補者よりも多く当選している。仮想通貨の規制整備の観点からは大統領選に加え、議会選も重要である。
07:10
ブラックロックのビットコイン現物ETFの出来高急増、トランプ氏勝利を受け
米大統領選でトランプ氏の当選が確実となった翌日、ブラックロックのIBITビットコイン現物ETFの取引高は急増したこと確認された。投資家からの需要が一気に高まったようだ。
06:30
ビットコイン、最高値更新で76000ドル到達 トランプ氏当選確実で市場が活気づく
仮想通貨ビットコインは日本時間7日5時45分ごろ、史上最高値を更新し、76,000ドル(1175万円)に到達した。トランプ氏や多くの仮想通貨支持派議員候補が当選したことが好感された。
11/06 水曜日
19:45
米大統領選でドナルド・トランプが返り咲く
2024年米大統領選で、共和党候補のドナルド・トランプがカマラ・ハリスを破り当選確実とした。ビットコイン(BTC)は開票速報を受け過去最高値を8ヶ月ぶりに更新しており、SECの規制緩和など暗号資産(仮想通貨)業界へのポジティブな影響が見込まれる。
14:30
仮想通貨否定派ウォーレン上院議員、マサチューセッツ州で再選 
米国の選挙で仮想通貨規制強化を訴えるエリザベス・ウォーレン上院議員が再選した。仮想通貨支持派のディートン弁護士を破っている。
14:10
なぜ今、ミームコインが注目されるのか?=バイナンスレポート
大手仮想通貨取引所バイナンスの研究部門バイナンス・リサーチは、「ミームコインの台頭を理解する」と題した最新のレポートを公開。ミームコインが興隆した合理的な根拠を提示し、その特徴と注目される理由について考察した。
12:24
米大統領選の影響でビットコイン高騰、過去最高値更新で75000ドル(約1200万円)に
仮想通貨ビットコインは、米大統領選の開票速報でドナルド・トランプ優勢が伝わると過去最高値を更新するなど高騰。75,000ドル(約1200万円)に達した。
12:00
マイクロストラテジーのビットコイン戦略、成功の条件は? CoinShares分析
仮想通貨投資企業CoinSharesのアナリストが、マイクロストラテジーのビットコイン購入計画の成功条件を分析した。3つの面から課題を指摘している。
11:15
メルカリ、仮想通貨取引収益が9倍増に 2024年7~9月期決算
メルカリの2024年7~9月期決算で仮想通貨取引収益が前年比9倍に。ビットコイン取引サービスは開始1年で利用者200万人を突破している。
10:10
マウントゴックス、ビットコイン3500億円相当を移動
Arkhamは、2014年に経営破綻した仮想通貨取引所マウントゴックスが3,500億円相当のビットコインを移動したと報告。新たに弁済を実施する可能性がある。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧