フィデリティのFETHからも流出
9社のイーサリアム現物ETFから1日、合計4,860万ドル(約71億円)が流出した。17日からはグレースケールのETHE以外で流出は見られなかったが、久々に流出があった格好だ。
フィデリティのFETHから2,500万ドル(約37億円)、グレースケールのETHEから2,660万ドル(約39億円)、ビットワイズのETHWから90万ドル(約1.3億円)の資金が流出している。
すべての銘柄から流出したわけではなく、21SharesのCETHには120万ドル(約1.8億円)、ヴァンエックのETHVには270万ドル(約4億円)が純流入している。
なお、グレースケールのETHEは、投資信託からETFに変換したものだが、同社のビットコイン現物ETFと同様、手数料が高いために流出が続いている。グレースケールは、これに対応するため、手数料の安いミニ版ETFも発行を開始した。
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今回の流出の背景には、地政学的リスクを指摘する意見もある。イランが1日、イスラエルにミサイル攻撃を行ったことや、イスラエルが同日、レバノンにてイスラム教シーア派組織に対して地上作戦を開始したことで、イーサリアム含め暗号資産(仮想通貨)市場は下落しているところだ。
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イーサリアムETFで運用資産総額が首位であるのは、ブラックロックが提供するETHAであり、9月末には約10億ドル(約1,470億円)に達している。
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ビットコイン関連ETFの状況
1日には、ビットコイン現物ETFも9月18日以来で流出超過となった。合計約2.4億ドル(約352億円)が流出している。ブラックロックのIBITのみ4,080万ドル(約60億円)の純流入があった。
ビットコイン関連のETFでは最近、ビットコインを財務資産として購入する戦略で知られる米マイクロストラテジー社の株価を追跡するETFが好調な立ち上がりを見せているところだ。
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ビットコインETFとは
ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。
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