はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン特化型施設「Tokyo Bitcoin Base」がオープン サトシ・ナカモト像のお披露目も 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインのマスアダプションを目指す

東京の四谷にビットコインのさらなる普及を目指すための施設「Tokyo Bitcoin Base(TBB)」が4月25日にグランドオープンした。ビットコインの普及と理解促進を目指すこの施設は、四ツ谷駅から徒歩5分の場所に位置している。

地上4階・地下1階からなるTBBは、広々とした空間にイベントホールやビットコイン関連企業向けのシェアオフィスを備えている。さらに一般利用者向けのコワーキングスペース、教育拠点、PR窓口としても機能し、訪日ビットコイナーとの交流の場としても活用される予定だ。将来的には海外からの関係者が滞在できる宿泊施設の新設も計画されているという。

サトシナカモト像のお披露目

TBBの象徴的存在として注目を集めているのが、ビットコインの生みの親とされるサトシ・ナカモト像だ。会場入口にて、除幕式も実施された。

川合氏はサトシ・ナカモト像について「ビットコインを生み出したサトシ・ナカモトという人物が日本人名を使っていたことから、日本とビットコインの縁を感じる人は世界中に多い。その象徴としても重要な役割を果たしている」と述べた。

著名人の参加

オープニングイベントには、Jan3のCEOサムソン・モウ氏など国内外の著名人が参加。施設を運営する株式会社BH Tokyo代表の川合林太郎氏は、国内外のビットコイナーが交流し、現実世界とつながる場所にしたいと話した。

関連:サムソン・モウが提唱する、国家危機に備えるビットコイン保有のバックアッププランとは?|Tokyo Bitcoin Base

3つの利用シーン

Tokyo Bitcoin Baseの空間は「ワクワク、ほっこり、バリバリ」という3つのコンセプトで構成されている。

  • ワクワクしたいとき
    施設内には、ビットコイン関連の勉強会やミートアップを定期的に開催するためのスペースが設けられている。訪問者は受講者として参加するだけでなく、自らの知識や経験を活かしたイベント企画も可能だという。
  • ほっこりしたいとき
    仕事の合間のリフレッシュに適した空間も確保されている。共通の興味を持つ人々との交流の場としても機能する予定。
  • バリバリしたいとき
    ビジネスユースに対応し、個人作業からグループでのミーティング、クライアントとの商談まで様々なビジネスシーンに対応した環境を整えている。施設上部のルーフトップテラスには夕刻にバーが開かれ、仕事終わりに時間を過ごすことも可能。

川合代表インタビュー

株式会社BH Tokyo代表の川合林太郎氏に、TBB設立の背景やビットコインの未来について話を聞いた。

TBBを立ち上げた理由は?

左:サトシナカモト像、右:川合林太郎代表

日本ではビットコインへの信頼がまだまだ薄い。日本人は物理的なものに価値を見出す傾向が強いから、デジタル資産のビットコインは受け入れられにくい面がある。

昔、ソフトウェア会社にいた頃、日本ではパッケージソフトを手に取って買う文化が根強かった。ビットコインには実体がない。だからこそ、触れて、知って、話せる物理的な拠点が必要だと考えた。

TBBは、ビットコインに興味がある人が「ここに行けば分かる」と思える場所を目指してる。例えば、「子供がビットコインにハマってるけど、どこで学べばいい?」って声に応えられる場にしたい。ビットコインの認知を広めて本質を伝えれば、怪しい仮想通貨との混同や詐欺被害も減るし、お金の仕組みそのものに興味を持つきっかけにもなると思う。

他のコワーキングスペースとの違いは

立地やおしゃれさなら、いいコワーキングスペースは他にも山ほどある。TBBの強みは「ビットコインの関連言語で話せる」こと。ここでは初心者からコア開発者まで、ビットコインに熱い人たちが集まって気軽に交流できる。

オープニングにはサムソン・モウみたいな大物や開発者も来て、量子コンピューターの影響とか将来の展望みたいな深い話も飛び交った。こんな対話の場は、ビットコインコミュニティの中心として欠かせない。

国内のビットコイン普及の現状と課題

マウントゴックス時代、日本はビットコイン取引量で世界一だった。でも今は完全に後れを取ってる。島国ゆえの言語の壁や情報格差もあるけど、ビットコインの可能性をもっと多くの人に知ってほしい。ビットコインは投資対象じゃなく、貨幣の本質を考えるツールだ。Web3や他の暗号資産とは別物で、通貨としての役割に特化してる。

今後の展望は

ビットコインの本質を理解すれば、短期的な価格の上下に振り回されず、長期的な視点で向き合える。TBBは、初心者が学び、専門家と交流し、ビットコインの魅力を体感できるハブにしたい。日本が再びビットコインの中心地になるよう、政府にも準備資産としての採用を促したい。儲け話じゃなく、貨幣の未来を考える場として、TBBを育てていく。

CoinPost読者へのメッセージ

CoinPostの読者には、ビットコインの本質に目を向けていただけると嬉しい。価格の変動だけ追うんじゃなく、通貨としての役割やブロックチェーンの信頼性を知ることで、ビットコインの真の価値が見えてくる。TBBは初心者でも気軽に学べる場であり、ビットコインの未来を考える仲間と出会える。ぜひTBBでビットコインの世界に触れてみてほしい。

まとめ

Tokyo Bitcoin Baseの誕生は、日本におけるビットコイン普及の大きな一歩と言える。ビットコイナーの交流拠点としてだけでなく、これからビットコインに興味を持つ人々にとっての入り口としても機能する。

「ビットコイナーの聖地、プレコイナーがビットコインと偶然出会う心地よい空間」をコンセプトに掲げるTokyo Bitcoin Baseは、暗号資産(仮想通貨)に興味のある人もない人も訪れる価値のあるスポットとして、日本のビットコイン文化の発展に貢献することが期待される。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧