デジタル資産の信託会社設立へ
三井住友トラスト・ホールディングスは、年内にデジタル資産管理サービスを提供する信託会社を設立することが分かった。国内メディアが報じた。
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットバンク(bitbank)と共同出資して、「日本デジタルアセットトラスト」という名称の新企業を設立。信託銀行の強みを活かして、機関投資家や企業から暗号資産(仮想通貨)やNFT(非代替性トークン)を預かる事業を行う。デジタル資産の信頼性や安全性を高め、企業にビジネス参入を促すことが狙いだ。
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今回の新企業設立は24日に正式発表される見通し。新企業の日本デジタルアセットトラストは、デジタル資産をオフラインで保管するだけでなく、保険に加入もする。また、メタバース(仮想空間)での決済需要などに備え、日本円に連動したステーブルコインの発行も検討するという。
日本デジタルアセットトラストには、ビットバンクが85%、三井住友トラスト・ホールディングスが15%弱を出資する計画だが、他の企業が出資に参加する可能性もある。
カストディサービスの動向
米国など海外では、金融機関が仮想通貨のカストディサービスを提供する事例が増え始めている。最近では先月、米ヴァージニア州Glenn Youngkin知事が、州内の銀行による仮想通貨カストディサービスを認める超党派の法案に署名したことも明らかになった。
国内では昨年10月、デジタルガレージの子会社「Crypto Garage」が、野村ホールディングスとの第三者割当増資を伴う資本業務提携を行うことを発表。資本提携のほか、Crypto Garage、野村ホールディングス、野村出資のKomainu Holdingsの3社が、日本でのカストディ事業の協業を検討するための基本合意書を締結した。
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