はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ナスダック・仮想通貨全面安 ドル円急上昇、米PCEデフレーターを嫌気

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2/25(土)朝の相場動向(前日比)

    暗号資産

  • ビットコイン:23,164ドル -3%
  • イーサリアム:1,609ドル -2.3%
  • 伝統金融

  • NYダウ:32,816ドル -1%
  • ナスダック:11,394ドル -1.7%
  • 日経平均:27,453円 +1.3%
  • 米ドル/円:136.4 +1.3%
  • 米ドル指数:105.2 +0.6%
  • 米国債10年:年利回り3.94 +1.7%
  • 金先物:1,818ドル -0.47%

本日のニューヨークダウは市場予想を超えた「米PCEデフレーター」を受けて反落し一時500ドル超の下げ幅に。ナスダックやS&P500も下落した。

PCEデフレーター

昨夜米商務省が発表した1月の個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)は前年比5.4%と前月の5.3%から上昇。前月比でも0.6%増で前月の0.2%増から伸びが加速した。コアデフレーターPCE価格指数については、前年比4.7%上昇と、前月の4.6%を上回っており、前月比も前月の0.4%から0.6%へと上昇した。2022年8月以来最大の上昇幅となった。

また、1月の個人所得は前月比0.6%増(前回0.2% 予測1.0%)。労働市場の強さによる所得の堅調な増加が消費支出を支えた格好だ。先日発表された1月の雇用統計を含め1月の各数字が高インフレの長期化リスクを浮き彫りにしており、米FRBが5月以降にも利上げを継続する懸念は強まっている。

個人消費支出(PCE)は米商務省が毎月末に発表する個人消費の物価動向を示す指標。GDPの7割弱を占める米国の個人消費支出はGDPの先行指標として注目される。名目PCEを実質PCEで割ったPCEコアデフレーターは米FRBが最も重視している物価指標として知られている。

消費者態度指数

米ミシガン大学消費者態度指数2月・確報値は速報値の66.4から上方修正されて67に上昇し、約1年ぶりの水準に達した。前月の64.9から伸びが加速した。一方、1年先のインフレ期待は速報値の4.2%から4.1%下がり、前月の3.9%を下回った。

ミシガン大の消費者調査ディレクターは発表文で「収入増化が続くという消費者の期待を踏まえれば、全体の支出は少なくとも短期的には堅調に推移する可能性が高い」と指摘した。

高官発言

米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は24日、インフレ率はなお高すぎる水準にとどまっているとし、インフレ抑制に向け一段の利上げが必要との考えを示した。米クリーブランド地区連銀のメスター総裁も同様の見解を呈し、インフレの上振れリスクを指摘した。

また、米セントルイス連銀のブラード総裁は同日、現在は信頼できる「ディスインフレ(物価上昇鈍化)」に該当する可能性があるとみなし、軟着陸(ソフトランディング)が可能だと述べた。

前回のFOMC会合後にパウエル議長も「ディスインフレのプロセスが始まった」との認識を示したが、インフレ率を目標の2%に着実に抑えるためには今度発表される2月のCPIや今回のPCEデフレーターなどをもとにインフレ上振れリスクを再評価する観測が高まったようだ。次回FOMCは3月21〜22日に開催予定だ。

3月経済指標(最初の2週間)

  • 3月1日23時45分(水):米2月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
  • 3月1日24時(水):2月ISM製造業景況指数
  • 3月3日23時45分(金):2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
  • 3月3日23時45分(金):2月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
  • 3月8日22時15分(水):2月ADP雇用統計(前月比)
  • 3月10日22時30分(金):2月平均時給(前月比)・2月非農業部門雇用者数変化(前月比)

関連世界の投資家が注目する米金融政策決定会合「FOMC」とは|分かりやすく解説

米国株

FRB利上げ継続の懸念がさらに強まった状況を受けて株式市場はIT・ハイテク株を始め全面安の展開になった。個別銘柄の前日比では、NVIDIA-1.6%、c3.ai-2%、ビッグベア.ai-8.4%、ブロック+4.3%、テスラ-2.6%、マイクロソフト-2.2%、アルファベット-1.9%、アマゾン-2.4%、アップル-1.8%、メタ-0.9%、コインベース-6.2%。

ブロックは24日に2022年第4四半期(10〜12月)の業績を発表し金融アプリCash Appからのビットコイン(BTC)総利益は前年同期比で25%減少したと報告。一方、全体の売上総利益は、前年同期比40%増の約2,240億円(16億6,000万ドル)となった。また、Cash Appの月間アクティブユーザー数は5,100万人に到達しているという。

関連米ブロック社、2022年4Q決算発表 ビットコイン利益25%減

コインベースについては、大手ヘッジファンドArk Invest傘下の「Ark Innovation ETF」と「Ark Next Generation Internet ETF」で400万ドルに相当する合計63,585株を買い増ししたことがわかった。Arkは2月だけで3,700万ドル分のコインベース株を買い入れていた。

コインベースが23日に発表した独自L2ネットワーク「Base」が好材料とされて24日に株価は上昇した。

関連仮想通貨投資家にもオススメ、お得な株主優待「10選」

関連仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨関連

マクロ環境の悪化によってビットコインは米指数に連れ安。今週21日につけた今年の高値25,279ドルから-8.6%安となった。

出典:バイナンス

一方、コインベースが構築する独自L2ネットワーク「Base」に「Optimism」の技術を採用していることで、Optimismロールアップブロックチェーン上の多くのプロジェクト銘柄の価格は高騰していた。

出典:CoinGecko

ドル円急騰

ドル円は1ドル=136.4、前日比+1.3%。ドルは米PCEデフレーターを受けて急騰し一時136.52円まで上昇した。デフレーターがFRBのタカ派姿勢を正当化させるデータとされ米2年債・10年債利回りは上昇した。

出典:Yahoo!ファイナンス

関連仮想通貨市場にも影響する「ドル高」の背景は 相関性や円安要因についても解説

金曜日のGMラヂオ

昨日のGMラヂオでは、ETH・SOLロールアップ技術開発のEclipse Laboratories社の創設者Neel Somani氏との対談を実施した。発表されたばかりの「ポリゴンSVM」の技術点や応用可能性などについて答えてくれた。

関連「GM Radio」 次回はETH・SOLロールアップのプロジェクトEclipseが参加

月曜日のGMラヂオ

コインポストグローバルは20日の夜に第7回GMラヂオを開催した。今回はゲストに、Mantle Networkのコミュニケーション&事業開発部門のトップIgneus Terrenus氏と対談した。

関連「GM Radio」ゲストはイーサリアムL2開発企業Mantle

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。
10:15
FTX、債権者に7300億円規模の二回目返済開始へ
破綻した仮想通貨取引所FTXが5月30日から二回目の返済を開始する。米ドルで総額50億ドル規模が分配される予定だ。一部の債権者がこの資金で仮想通貨を買い戻す可能性も指摘される。
10:00
CoinMarketCap、独自ローンチパッド「CMC Launch」をリリース
仮想通貨取引所バイナンス傘下のCoinMarketCapが、ローンチパッドCMC Launchをリリースした。最初のプロジェクトに採用された永久先物のDEXのAsterがエアドロップを行う予定。
09:38
大型BCゲーム『メイプルストーリーN』ローンチ、上場直後のNXPCに強い関心
ネクソン系列のNexpace開発のBCゲーム「メイプルストーリーN」がリリースし、仮想通貨NXPCが高騰した。長い歴史を持つゲームIPの革新的なブロックチェーン展開に注目が集まる。
08:05
コインベース株価7%超下落、SECの利用者数調査や顧客情報流出問題を受け
米SECはコインベースの株式上場時の利用者数誇張疑惑を調査中。加えて同社は顧客情報流出をSECに報告し、約1%の利用者が影響を受けた可能性があると発表した。
07:35
「BTCを買いストラテジーの株を売る」著名投資家が投資戦略明かす
仮想通貨ビットコインをロングしストラテジーの株をショートしていると、著名空売り投資家ジム・チェイノス氏が明かした。自身のアービトラージ戦略について語っている。
07:10
米上場の中国系アパレル企業、1200億円相当のビットコイン・トランプコイン取得へ
米国NASDAQ上場のアデンタックスグループが8000ビットコインとトランプコインを含む8億ドル相当の仮想通貨取得に向けた協議を進行中。株式発行による取得を検討し、バランスシート強化と仮想通貨業界のネットワーク構築を目指す。
06:40
アーサー・ヘイズ、米国債信頼低下で2028年までのビットコイン100万ドル到達を予測
アーサー・ヘイズ氏が最新ブログで、米国債市場の信頼低下と海外資本の本国送還によりビットコインが2028年までに100万ドルに達すると予測。トランプ政権下での資本規制強化が仮想通貨市場を押し上げる要因になると分析した。
06:05
米ウィスコンシン州、460億円超のビットコインETFを全売却 香港企業は買い増し
ウィスコンシン州投資委員会が3.2億ドル相当のブラックロックビットコインETFを完全売却する一方、香港のアベニアは第一四半期に340万株を追加購入し保有拡大。
05:45
イーサリアム、今後の価格動向を示唆する重要なホルダーコスト水準とは?
BlitzzTradingの最新分析によると、過去一週間で高騰していた仮想通貨イーサリアムは現在重要な価格帯に到達。ETHホルダーの平均コストに関連した価格動向が明らかに。
05/15 木曜日
17:44
リミックスポイントが決算発表、経常赤字5.4億円に 来期の暗号資産は強気シナリオ想定
リミックスポイントが25年3月期の決算を発表。暗号資産(仮想通貨)評価損が影響し、5.4億円の経常赤字となった。一方、来期はビットコインETF資金流入やトランプ政権政策を背景に、業績の大幅回復を見込んだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧