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10年超休眠状態だったビットコイン、52億円相当が移動 送金理由は不明

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ブロックチェーンを分析する「Lookonchain」は8日、10年超動かなかった暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)が、約1,432BTC(52億円相当)送金されたことを報告した。

Lookonchainが利用したデータは「BitInfoCharts」。このデータによると対象のアドレスは2013年4月9日に1,432.92BTCを入金している。当時のビットコイン価格は1BTC=195.4ドル(現レートで約2万7,140円)だった。

送金が行われたのは昨日8日の14時23分。長期に渡って動かなかった大量のビットコインが送金されることはこれまでもあり、送信先が取引所だった場合は売り圧力につながる可能性があるため、多くの投資家から高い関心を集める。

BitInfoChartsによると、今回は全てのビットコインが新しいアドレスに送金された。このアドレスが受金するのは今回が初めてで、本記事執筆時点の残高は1,432.93BTC。送金の目的までは明らかになっていない。

過去の事例

長年眠っていたビットコインが動いた事例としては今年4月、2日連続でビットコインの送金が報告されたことがあった。4月20日には9年超動かなかった2,071.5BTC(当時のレートで81億円相当)、21日には10年以上眠っていた279BTC(同10億円相当)が送金されている。

ビットコインについては、2014年に経営破綻した仮想通貨取引所マウントゴックス(Mt.Gox)の弁済を警戒する声もあるが、この時はイーサリアム(ETH)の不正流出被害が報告されていた時期。4月の送金については、ハッキングを懸念して、古いウォレットから新しいウォレットへとビットコインを避難させている可能性があるとの見方も上がっていた。

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なお、「LookIntoBitcoin」のデータによれば、10年超動いていないビットコインが供給量に占める割合は、6月1日時点で14%超である。

マウントゴックスとは

2010年から2014年にかけて運営された、東京を拠点とする仮想通貨取引所。ハッキング被害によって閉鎖しており、これをきっかけにして、取引所がハッキングされたり、誤送信などで仮想通貨を失ったりすることを「GOXする(ゴックスする)」と呼ぶ慣習が生まれた。

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