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リップル裁判判決受けXRPなど一部アルトが高騰、ビットコインは年初来高値更新

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マクロ経済と金融市場

13日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比47ドル(0.14%)と小幅高。ナスダック指数は219ポイント(1.5%)高で取引を終えた。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比3.7%高の1BTC=31,426ドルに。

BTC/USD日足

イーサリアム(ETH)が7.7%高となったほか、XRPは前日比2倍以上の0.95ドル(130円)台まで高騰。エイダ(ADA)が25.3%高、ソラナ(SOL)が35.3%高と急騰した。

XEPは急騰の反動で一時0.72ドル(98円)台まで調整した。

XRP/USD 1時間足

米地裁(ニューヨーク南部地方裁判所)のトーレス判事が「XRPは有価証券ではない」との判決を下したことが材料視された。

2020年12月に米SEC(証券取引委員会)から提訴されたRipple社は、仮想通貨XRPについて「未登録有価証券の販売」にあたるかどうか2年半に渡って争っていたが、今回初めてHoweyテストの基準および投資契約の証券定義を満たしていないとの見解が地方判事によって示された。

一方、Ripple社による機関投資家に対するXRPの販売方法については、「有価証券法に違反している」とするSEC側の主張も認めた。

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この点について、専門家らはリップル社とSECの双方が上訴を検討する可能性が高いとの見方で一致している。

米SEC(証券取引委員会)は、XRPだけでなく、あらゆるアルトコインへの規制圧力を強めてきた。

今年6月に最大手取引所のバイナンスを情報開示の欠如や取引高の不正操作など13件の告発を元に提訴した際には、複数のアルトコインを有価証券性認定していた。

中でも、合意形成アルゴリズムにPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を用いる銘柄の風当たりは強く、米国内の暗号資産取引所が提供するステーキングサービスやアルトコインの取り扱い判断にも甚大な影響を及ぼす中、裁判で「トークンの二次流通市場の取引についてはSECの管轄外」とする認識を示された点が、規制圧力の後退思惑につながった。

SECのゲーリー・ゲンスラー委員長は、かねてより「ビットコイン以外の仮想通貨は、すべてSECの管轄下にある“証券”である」との主張を繰り返してきたが、この主張の根拠に釘を刺された格好と言える。

最近SECに提訴された米最大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースやクラーケンが、XRPの再上場をいち早く決定したことも追い風となった。

昨年から今年にかけては、暗号資産(仮想通貨)業界への悪材料が相次いだ。22年5月のアルゴリズム型ステーブルコインのTerra(UST)およびLUNAの崩壊に始まり、ベンチャーキャピタルThree Arrows Capital(3AC)や大手交換業者FTXおよびアラメダ・リサーチが相次いで経営破綻。その影響で数多くのアルトコインが暴落した。

FRB(米連邦準備制度)の金融引き締めの影響によるリスク性資産からの資金流出も重なった結果、2021年の強気相場で記録した過去最高値からは、多くの銘柄が実に-90%近い下落率となっている。

そのような局面において、リップル裁判の結果は市場心理に明確な変化を及ぼしたと言えそうだ。

XRP、ステラ(XLM)、ソラナ(SOL)などのアルトコイン急騰に伴い、市場占有率を示すビットコイン・ドミナンスは急落した。

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