CoinPostで今最も読まれています

バイナンス巡る報道で仮想通貨市場にリスク回避売り、BNBは前日比11%安に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

21日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比62.7ドル(0.18%)安、ナスダック指数は84.5ポイント(0.59%)安で取引を終えた。

公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、「インフレ抑制が十分でない経済データが示された場合、追加の金利引き上げが妥当」と従来の主張を踏襲したが、市場からはややタカ派に受け止められた。

関連:エヌビディア売上3倍も時間外一時7%急落 バイナンスCZ氏辞退で仮想通貨関連株下落|22日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比3.17%安の1BTC=36,329ドルに。

BTC/USD週足

過去数週間にわたる急騰の反動安でチャートが悪化していたこともあり、アルトコインを中心に暗号資産(仮想通貨)相場は全面安に。中でも時価総額4位のBNBは前日比11.3%安と急落した。

バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEO(最高経営責任者)が経営責任を取り、CEOの職を辞することを表明したことが背景にある。

これに先駆け、最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは米司法省に対し、不十分なマネーロンダリング(資金洗浄)対策や米国における制裁ルール違反などの規制違反を認め、43億ドル(約6400億円)の罰金を支払うことに合意したことが報じられた。米国で事業を継続できるよう、司法取引の成立で便宜を図ったものとみられる。

関連:バイナンスのCZ氏、CEO退任を正式発表 後任や今後の計画も説明

CZ氏はバイナンスの創業者かつ大株主であるものの、今回の合意内容で今後事業に関与することを禁じられた。

金融犯罪捜査網(FinCEN)、米財務省・外国資産管理室(OFAC)、商品先物取引委員会(CFTC)との告訴で和解に至ったが、証券法違反で提訴した米SEC(証券取引委員会)とは係争状態にあり、市場を取り巻く一定の不確実性は残る。

DeFiLlamaのデータによると、過去24時間で8億ドル以上がバイナンスから資金流出しており、暗号資産(仮想通貨)市場の反落に拍車をかけた可能性がある。

その一方、今回の和解により暗号資産業界が抱えていた最も大きな不安材料の一つが解消されたことは、今後の強気トレンドに向けてポジティブだとする見方も相次いだ。

後継者の新CEOとしては、バイナンス地域市場のグローバル責任者を務めたRichard Teng(@_RichardTeng)氏が就くことになる。

Richard Teng氏は、アブダビ・グローバル・マーケットの金融サービス規制当局のトップやシンガポール証券取引所の最高規制責任者を歴任した人物として知られ、バイナンスはこれを機に事業の軸足をアジア圏に移していくのではないか、との見方もある。

関連:上場投資信託「ビットコインETF」とは|ブラックロックの申請が注目される理由

ビットコインETF特集

ビットコインETFの仕組み、基本から徹底解説 ブラックロックが仕掛けるビットコインETF、投資家必見のポイント
ビットコインETF上場承認後のBTC価格はどう変わる? 米投資会社の資金流入予測 ビットコイン半減期とは?市場価格への影響と注意点
初心者が学ぶべきトレード知識まとめ CoinPostアプリで個人投資家に優位性を

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア