はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ソラナネットワーク処理遅延、PoWマイニング「Ore」が影響もたらす

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ソラナ上のPoWマイニング「Ore」

4日からソラナブロックチェーンでのトランザクション処理速度が低下し、約75%の取引がバリデータに提出される前に「失敗(fail)」していたことが確認された。今もネットワークは大渋滞が続いている。

利用率の急増の背景には、「Ore(オーア)」というPoWマイニングプロジェクトへの大量アクセスやスパム取引の大量提出があるようだ。

現時点、Oreはソラナで3番目に利用されているdAppsとなっており、すべてのソラナトランザクションの12%以上を占めている。

Oreとは、4月3日にローンチされた、ソラナ上のPoWマイニングプロジェクト。従来の仮想通貨マイニング手法と異なり、ビットコインマイナーのように同じ複雑なパズルを競って解くのではなく、Oreは各マイナーにユニークなパズルを割り当てる。設定された時間内にパズルの有効な解を提供したマイナーはすべて、OREトークンの報酬の一部を受け取ることになる。

OreはXの説明投稿で、「仮想通貨マイニングを始めるには、多額の先行投資と高度なハードウェア設定が必要になることが多い。そのため、マイニングに参加しようとする多くの人が参加できず、結果的にロングテールのトークン流通に支障をきたす傾向がある」、解決策として、「Oreは、どのデバイスからでも採掘できる新しいPoWアルゴリズムを導入することで、この問題を解決したい。高価なハードウェアを購入したり、マイニングプールに参加したりすることなく、カジュアルなマイナーが常に参加できることを保証するために、非排他的報酬を導入した」と掲げている。

Oreは毎分約1 OREトークンの直線的な供給増加を維持し、1日あたり合計1,440 OREを供給。現在、1 OREの価格は1,670ドルで、1日の潜在的な採掘報酬はおよそ240万ドルになる。(ORE価格は激しく変動している)

また、Ore(ORE)トークンの供給量は、42年後に2,100万トークンに達する予定だが、その後の供給量の上限はない。また、すでに4,100以上のOREが採掘され、そのうち3,000近くのトークンが請求(claim)されている。

現在、Oreのマイニングはアクセス集中でホームページから行うのは難しく、CLI(コマンドラインインターフェイス)でコードを入力する方法が推奨されている。

関連元ARK仮想通貨部門責任者「ソラナは過去最高値を更新し、トップ3定着の可能性がある」

ネットワーク渋滞の一因に

OREのマイニングをいち早く行いたいマイナーは、自分のトランザクションが最初に処理されるよう、優先順位の高い手数料を支払って競い合っている。このようなブロックスペースの争奪戦は、前日からソラナネットワークの混雑の大きな要因となっていると見られている。

今、ソラナ財団と複数のエコシステム開発者は混雑問題の修正に向けて取り組んでいるところだ。ソラナ財団の戦略責任者であるAustin Federa氏はSNSで、「バグの修正は来週にかけて行われ、状況は改善され始めるだろう。しかし、今後同じような問題を完全に解決するソリューションではない。需要が増え続けることが予想され、この需要に対応するためにシステムをスケールアップするための作業が必要だ」と話した。

また、Oreをローンチした開発者「@HardhatChad」は6日に、問題の一部を軽減するために「トランザクション・リトライの遅延を10倍の2秒にしたCLIの新バージョンを公開した。目的は、ソラナを動かし続けているバリデータとRPCに、必要な変更を行う余裕を与えることだ」と投稿した。

なお、Oreへのマイニング需要だけでなく、ミームコイン取引の需要も高く、ソラナの送金手数料は先週の0.004ドルから現在の0.15ドルまで高騰してきた。

関連安いのはどれ? イーサリアムやソラナ、XRPなど主要ブロックチェーンと国内銀行の振込手数料を比較

ソラナ(SOL)特集
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/07 月曜日
12:21
イーロン・マスク、新政党でビットコイン支持示唆 法定通貨への懸念表明
イーロン・マスク氏が新政党「アメリカ党」でビットコイン支持を表明。「法定通貨は絶望的」と発言し、暗号資産への姿勢を鮮明に。トランプ氏との対立から第3政党設立へ。2026年中間選挙で限定的な議席獲得を目指す戦略も明らかに。
12:15
UAE当局、トンコインによるゴールデンビザ取得プログラムを否定=報道
アラブ首長国連邦当局がトンコインのステーキングでゴールデンビザを取得できるプログラムを否定した。当ビザの要件で仮想通貨投資家は対象外と表明している。
12:07
ビットコイン高値圏で推移、取引所の流入・流出比率は3年ぶり低水準に
ビットコインは109,060ドルで小幅上昇。取引所流入・流出比率が0.9まで低下し、2023年弱気相場以来の最低水準を記録。昨年11月の米大統領選以降、約20万BTCが取引所から流出し、残高は280万BTCと7年ぶりの低水準となった。これは投資家の長期保有志向の強まりを示しており、短期投機から長期価値投資へのシフトが鮮明になっている。
09:22
米シークレットサービス、過去10年間で犯罪関連の仮想通貨580億円相当を押収
米シークレットサービスが過去10年間で4億ドル相当の仮想通貨を押収した。米国では豚解体詐欺による銀行破綻も発生しており捜査当局は仮想通貨が関連する犯罪への対処を進める。
07/06 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH価格特化の新組織誕生や米国初のソラナ現物ステーキングETF上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次レポート:1600万円台を窺う展開、トランプ減税法案通過で相場底堅く推移|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)対円相場は1600万円を窺う底堅い展開。トランプ減税法案上院通過で1520万円台で下げ渋り、ADP雇用レポート下振れによる早期利下げ観測で1570万円台に回復した。bitbankアナリスト長谷川氏は下降チャネル突破も11万ドル乗せに苦戦と分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BitwiseのBTC20万ドル到達予測維持に高い関心
今週は金融アドバイザーの推奨ポートフォリオ、Bitwiseのビットコイン20万ドル到達予測維持、アリゾナ州知事による押収仮想通貨の準備基金法案への拒否権行使に関するニュースが最も関心を集めた。
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧