暗号資産(仮想通貨)の材料まとめ
前週比の騰落率(10/13〜10/19)
時価総額上位の暗号資産(仮想通貨)銘柄を中心に、過去1週間の材料をまとめた。
時価総額1位:ビットコイン(BTC)
ビットコイン(BTC)は今週、トランプ氏がきたる大統領選においてポリマーケットの予測市場でハリス氏を大幅にリードしていることや、中国政府からの大規模な追加金融緩和を背景に7月以来の高値をつけて、再び69,000ドルに到達した。
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ビットコイン関連のニュースについては、16日に、イーロン・マスク氏率いる米テスラが2年ぶりにBTCを移動したことが確認された。移動されたのは、1,000億円に及ぶ金額のビットコインで、売却される可能性があると警戒されている。
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時価総額2位:イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)については、共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が14日、イーサリアムのバリデータ(取引検証者)になるための最小投資額を32ETHから1ETHに引き下げると提案した。
32ETH(約1200万円)という高い要件を1ETH〈約38万円)まで引き下げることで、個人投資家の参入を促し、ネットワークの分散化を促進することが期待される。
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また、ブテリン氏は17日に別の提案で、レイヤー1とレイヤー2を合わせて10万TPS(1秒あたりの取引処理数)を達成することを長期的な目標として掲げた。現在イーサリアムメインネットのTPSは、15〜20通程度で、ソラナは7,000以上のTPSに達している。
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時価総額7位:XRP
XRPについては、米SECが10月17日に、リップル裁判をめぐって「民事上訴前議論陳述書」を提出し、ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所の以前の判決に誤りがなかったか審査を求めている。リップル社との法的争いにおいて新たな段階に入った。
SECは、リップル社のプログラム的XRP販売や、ブラッド・ガーリングハウスCEOとクリス・ラーセン共同創業者の個人的なXRP販売などについて、地裁の判断を再検討するよう要請し、法律の適用に関する問題点を改めて精査するよう求めている。
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SECは今月2日に「リップル社に関する連邦地裁の判決は、数十年にわたる最高裁の判例と証券取引法に抵触するものである」として、上訴の手続きを開始した。一方、リップル社も交差上訴の通知を提出し、「投資契約」の定義に関する争う点が残されていないことを明確にするために対応している。
時価総額13位:アバランチ(AVAX)
アバランチ(AVAX)については、アバランチブロックチェーンを基盤とするバトルロイヤルゲーム「Off The Grid(OTG)」が大人気を博して、人気のゲーム配信サービス「Epic Games Store」にて無料ゲームのカテゴリで1位にランクインしたことが注目されている。
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また、仮想通貨AVAXが組み入れられる米資産運用会社グレースケールの「Digital Large Cap Fund(バスケット型投資信託)」が米国でETF(上場投資信託)に転換する申請がなされた。
Digital Large Cap Fundは、グレースケールが提供する、ビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRP、アバランチをポートフォリオとするバスケット型投資信託で、アバランチは0.66%の配分で運用されている。
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