CoinPostで今最も読まれています

2014年に国内で発生した「ビットコイン大量消失」事件、Mt.GOX元代表に執行猶予判決|業務上横領罪は無罪に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Mt.GOX元代表取締役に執行猶予判決
東京地裁は15日、日本を拠点に運営され、85万BTC(当時のレート480億円相当)を消失させた仮想通貨取引所Mt.Goxの元代表に対し、懲役2年6月・執行猶予4年の判決を言い渡した。業務上横領罪は無罪に。

Mt.GOX元代表取締役に執行猶予判決

東京地裁は15日、仮想通貨取引所Mt.Goxの元代表取締役マルク・カルプレス被告(33)に、業務上横領罪に関しては無罪としたが、取引システムのデータ改ざんで口座の現金残高を水増ししたとして、「私電磁的記録不正作出・同供用」の罪で懲役2年6月、執行猶予4年の判決を言い渡したと、共同通信社が報じた

日本に拠点を置き、2014年には、世界のビットコイン総取引量の内70%を占めるほどの急成長を遂げていたマウントゴックスで、当時保有していた85万BTC(当時のレート480億円相当)と顧客の預かり金28億円が消失したことで、仮想通貨業界を震撼させた。

今回、執行猶予付きの判決が言い渡された「私電磁的記録不正作出・同供用罪」では、現金残高を水増しする為に取引システムのデータを改ざんした点が問われていたが、顧客資金を管理する口座から約3億4千万円を着服したとして問われた「業務上横領罪」に関しては無罪とされた。

仮想通貨市場で大量売却も

検察側は、Mt.Gox社が「顧客からの預かり金と会社の資金を分別管理せず、同じ口座で管理していたほか、私的流用していた」と指摘。12月12日に開かれた公判で、同被告に対して懲役10年を求刑していたが、弁護側は「税理士と話し合い、元帳にも計上された貸付金だった」と反論しており、審理の行方が注目されていた。

一般的には、地方裁判所は第一審判決、控訴審を高等裁判所、上告審を最高裁判所が担当することになるため、被告がこの判決を不服とし、控訴した場合は、東京高等裁判所で審理を行うことになる。

また、2018年3月には、Mt.Gox破産管財人の小林弁護士が、2017年9月から断続的に、同社の保有するビットコイン(及びビットコインキャッシュ)を仮想通貨市場で大量売却していたことが東京地裁に提出した報告書で明らかとなり、OTC取引所で売却が行わず、市場価格に悪影響を与えた点を問題視された。

破産管財人は、その及ぼす影響力から”東京のクジラ(Tokyo Whale)”などと揶揄され、個人投資家の畏怖の対象となったが、民事再生が決定した昨年6月時点で、これ以上の売却は行わないと明言している。

2014年2月のMt.Gox事件から早5年、一つの節目を迎える。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者13,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
Runesデビュー1週間、ビットコインネットワークで200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア