はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

大統領令の思惑でビットコイン反発、XRPは前週比12%の逆行高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

13日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比+358.67 (+0.86%)の42,297ドル、ナスダック指数は−73.53 (-0.38%)の19,088で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価の前引けは−757.25 (-1.93%)の38,433円となった。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+0.7%の1BTC=94,950ドルに。

BTC/USD日足

FRB(米連邦準備制度)の利下げ期待の後退に伴う米長期金利の上昇やドル指数上昇を受け、株やビットコイン(BTC)などリスク性資産には向かい風が吹いている。

一時90,000ドルを割り込む場面もあったが、その後急反発した。

ワシントンポスト紙が報道したところによると、トランプ次期大統領は就任初日となる1月20日に暗号資産関連の大統領令を発令する準備を進めており、ビットコインの買い戻しはこの情報が好感されたとの見方もある。

この命令は、銀行規制や物議を醸しているSAB121など、暗号通貨業界が直面している主要な課題に対処するものになると予想されている。

米メディアDecryptの報道によると、業界関係者からの情報によれば、これは一連の暗号資産規制改革の第一歩となる見通しだ。

関連:トランプ新政権、初日に仮想通貨関連の大統領令を発令か=報道

初日の大統領令では、業界のCEOや創業者約20名で構成される大統領諮問委員会の設立や、銀行の暗号資産保有を制限するSAB 121規則の撤廃が盛り込まれる見込みだ。SAB 121については、昨春に議会が撤廃法案を可決したものの、バイデン大統領が拒否権を行使していた。

さらに、トランプ氏の移行チームは選挙後、より包括的な暗号資産関連の大統領令案を検討している。その内容には、商品先物取引委員会(CFTC)と証券取引委員会(SEC)による合同作業部会の設置、SECの分散型金融(DeFi)規制の見直し、暗号資産イノベーションに関する国際協調の推進などが含まれている。

ボー・ハインズ氏が率いることになる大統領諮問委員会は、1月15日を期限として業界関係者に政策提案を募っている。しかし、就任直後の混乱した状況を考慮すると、包括的な大統領令の発令には時間を要する可能性がある。

関係者らは、トランプ政権が暗号資産業界に有利な広範な政策を打ち出す意向だとしながらも、重要な改革には慎重な検討が必要との見方を示している。

ドナルド・トランプ次期米大統領の就任式後は、米国によるビットコインの戦略的備蓄計画が本当に実現可能なのか、といった核心部分に市場の焦点が移ることになりそうだ。

関連:米長期金利上昇でビットコイン一時9万ドル割れ、新政権の政策がカギに|仮想NISHI

ビットコイン|投資情報・価格チャート

アルトコイン相場

暗号資産市場が全般的に下落基調にある中、XRPは堅調な値動きを示している。前週比ではビットコインやイーサリアム(ETH)など主要銘柄が軒並み下落する中、前週比+11.91%の逆行高に。

CoinSharesのデータによると、グローバルでXRP関連の投資商品に先週4,100万ドル以上の資金が流入した。

主要取引所の資金移動を見ると、バイナンスから8,200万ドル、バイビットから6,300万ドル、OKXから5,900万ドルの出金(アウトフロー)が確認され、投資家による積極的な保有姿勢が伺える。

ただし、米コインベースでは売り圧力を示唆する6,500万ドルの資金流入があり、米国投資家はより慎重な姿勢を示している。

こうした投資家の動きを背景に、下値を切り上げており、日足の三角保ち合いを上抜けたとの見方がある。

法的側面では、米証券取引委員会(SEC)の控訴審における冒頭陳述書の提出期限が1月15日に迫っている。元証券弁護士のマーク・ファーゲル氏は、これまでの提出遅延について「訴訟プロセスでは一般的な事象」と指摘している。

暗号資産業界への締め付けや提訴を推進してきたゲイリー・ゲンスラー委員長の交代を控え、リップル訴訟に対する方針転換の可能性も取り沙汰されており、市場関係者は引き続きSECの動向と機関投資家の資金流入状況を注視している。

リップル社のガーリングハウス最高経営責任者と最高法務責任者がトランプ次期大統領と会食したことも思惑を加速させているようだ。

XRP|投資情報・価格チャート

関連:リップル(XRP)の買い方|初心者が知るべき投資メリットと注目点、最適な取引所選び

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
01/31 金曜日
10:32
エルサルバドル、国際通貨基金の融資条件を受けビットコイン法改正へ
エルサルバドルがIMFの融資条件に基づきビットコイン法を改正した。民間部門の仮想通貨受け入れ義務を任意に変更している。
10:02
ノルウェー政府系ファンド、550億円相当のBTCを間接保有
550億円相当の仮想通貨ビットコインをノルウェー政府系ファンドが間接保有していることがわかった。間接保有とは、マイクロストラテジーなどの株を保有しているという意味である。
01/30 木曜日
19:00
トランプ一家のWLFI(ワールドリバティ)とは?トークンセールなど注目のDeFiプロジェクトを解説
「World Liberty Financial (WLF)」の特徴、トークンセール情報、購入方法、リスクを解説。トランプ一族が支援するDeFiプロジェクトの最新動向と今後の展望を詳しく紹介。
14:15
米商務長官候補ラトニック氏「AIとブロックチェーンでUSDTの悪用を防止」
米商務長官候補のハワード・ラトニック氏は承認に向けた公聴会で、AIとブロックチェーン技術を活用してステーブルコイン、テザーの悪用を防止する方法について語り、1~2年以内に違法行為を排除することも可能だと主張した。
13:50
トランプ氏ミームコインなど「PolitiFi」トークンが選挙で果たす役割 研究者ら分析
研究者らがトランプ氏ミームコインなど「PolitiFi」トークンの選挙への影響を分析した。若年層などへのアピールや資金調達に役立つとしている。
13:20
米インディアナ州議員、退職基金からビットコインETF投資を可能にする法案を提出
インディアナ州のジェイク・テシュカ議員が、州の年金基金などがビットコインETFに投資することを可能にする法案を提出した。法案が可決されれば2025年7月1日から施行される見通しだ。
12:30
FOMC通過で仮想通貨相場など反発、米国州ではビットコイン準備金をめぐる動きが本格化
FOMCでパウエルFRB議長の発言を受けてビットコイン価格が上昇する中、テキサス州が優先法案にビットコイン準備金を含めるなど、複数の州で暗号資産への取り組みが本格化。フロリダ州やペンシルベニア州なども同様の動きを見せている。
11:30
トランプ政権のBTC相場4年サイクルへの影響、Bitwise幹部が分析
Bitwiseの最高投資責任者は、米トランプ政権が仮想通貨ビットコイン相場の4年サイクルに与える影響を考察。2026年にビットコイン相場が下落する可能性を分析している。
10:20
仮想通貨カルダノ(ADA)が完全分散化へ Plominアップグレードを完了
仮想通貨カルダノがPlominアップグレードを完了し、ADA保有者による分散型ガバナンスへ移行した。ADA保有者は投票で意志決定に参加できるようになる。
09:40
XRPやSOL、DOGE含む銘柄の総合的パフォーマンスを追う指数、GMCIが提供開始
米GMCIは新たに、主に米国を拠点とする仮想通貨銘柄の価格パフォーマンスを追跡する新たな指数「USA Select Index」を立ち上げた。この指数は、米国市場に焦点を当てた仮想通貨戦略の標準的なベンチマークを提供することを目的としており投資家にとって重要な指標ととなる。
08:35
FOMC後のビットコイン価格と投資家心理の変化|仮想NISHI
仮想通貨市場は、米連邦公開市場委員会後の記者会見で、パウエルFRB議長が「銀行は暗号資産の顧客に完全に対応できる」と発言したことで上昇。さらにチェコ中銀が外貨準備でビットコイン保有を検討していることが伝えられ上昇を後押しした。
07:35
米SEC、ライトコインETF上場申請について意見公募の手続きを開始
米国証券取引委員会は30日より、Canary社のライトコインETF提案に関して一般からのコメントを募集し始めた。認識された最初のアルトコインETFである。
07:00
チェコの中銀総裁、準備金5%のBTC保有を提案へ
チェコ中銀総裁は、準備金を多様化するために仮想通貨ビットコインを購入する計画を提出することがわかった。この計画が承認されれば、準備金1,400億ユーロの5%をビットコインで保有することになるという。
06:50
イーロン・マスク氏のテスラ、ビットコイン保有継続 1600億円相当
米電気自動車大手テスラは30日の決算発表で、9,720ビットコインの保有を継続していることを明らかにした。
06:25
トランプ大統領のメディア企業、最大388億円でビットコインETFや仮想通貨に投資へ
トランプ米大統領のメディア企業TMTGは29日、ビットコインなどの仮想通貨投資を含むフィンテックブランド「Truth.Fi」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧