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ビットコインは大荒れ模様、時価総額TOP20前週比ではネムとユニスワップ(UNI)の上昇目立つ|CoinPost週次レポート

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BTCは大荒れ模様

3月第1週の暗号資産(仮想通貨)市場。先週末の底値43,000ドル(約460万円)から反発し、3日には52,000ドル台まで回復するも、その後揉み合っている。

出典:CoinMarketCap

調整色を強めていたイーサリアムは、アップグレードの材料が出てやや回復基調に。日本円で約18万円まで反発した。

出典:CoinMarketCap

関連:イーサリアムの手数料改善案EIP1559、7月頃の「ロンドン」アップグレードで実装へ

なお米国では今週、長期金利(米10年国債利回り)が急上昇した影響で、株式市場の大幅下落を中心にリスク回避姿勢が強まった。金(ゴールド)が1600ドル台まで下落したほか、仮想通貨市場にも影響を及ぼした。

関連:株式市場急落の余波でビットコインなど仮想通貨市場大幅下落、XRPが一時10%反騰する場面も

注目された米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長発言では、金利対策への踏み込んだ発言はなく、金利上昇に歯止めが掛からなかった。

マイクロストラテジーBTC買い増し

1日には、米マイクロストラテジー社がさらに1500万ドル(16億円)相当のビットコイン(BTC)を現金で買い増ししたことがわかった。Michael Saylor CEOは平均取得額が45,710ドル(約500万円)と、2月下旬から急落したビットコインを押し買いに入った可能性が指摘された。

関連:マイクロストラテジー社、ビットコイン買い増し 下落時に押し目買いか

グレースケールの乖離がマイ転

また先週の週次レポートで報道した通り、米グレースケール社の提供するビットコイン投資信託(GBTC)のシェア価格が現物価格に対する価格乖離がマイナスに転じた。

1日には一時プラスに転じたが、再びマイナスに。5日時点ではディスカウント(マイナスの価格乖離)は-11%台まで広がっている。

米グレースケール社は適格投資家や機関投資家を対象に仮想通貨投資信託などの金融商品を提供する大手企業。2月末時点で約66万BTCを保有しており、20年の上昇相場に乗じて保有額も急増。ビットコインの総供給量の3%に相当するBTCを保管しており、仮想通貨市場への影響も大幅に増加している。

出典:bybt

JPモルガンのアナリストらは先月、カナダで取引が開始されたビットコインETFなど、他の仮想通貨関連商品の台頭を要因に挙げ、仮想通貨市場への売り圧になると分析していた。

一方で、ブルームバークのシニア・コモディティ・ストラテジストのMike McClone氏は対照的に好材料だと説明。過去にグレースケール社の価格乖離が急落した後には、ビットコインが上昇した傾向を取り上げ、まだ成熟の余地のあるビットコイン市場の将来性を高く評価していた。

関連:グレースケール投信の「マイナス乖離」が過去最低の-10%台に、ビットコイン市場に及ぼす影響は?

時価総額TOP20銘柄(前週比)

出典:CoinMarketCap

全面安となった前週から一部反発。ユニスワップ(UNI)は先週に続き好調を維持し、前週比+22%の騰落率を記録した。

近日中に新通貨Symbolのスナップショットを控える仮想通貨ネム(XEM)は、前週比40%高と注目を集めている。また、来週16日から18日は金融庁と日本経済新聞の共同主催するFIN/SUMが開催される予定で、NEMグループのCEOが参加を予定している。

仮想通貨シータ(THETA)は、今週TOP20銘柄に浮上。欧州地域におけるソニーの研究開発(R&D)を行うブリュッセル研究所(BRL)がThetaネットワークにノード運営やガバナンス議会のメンバーへの参加を表明したことなどが材料視されたか。年初来騰落率ではTHETAは+120%と高騰している。

関連:ソニーの欧州関連企業、ブロックチェーン動画配信ネットワーク「Theta」のノード運営に参加

関連:2015〜2020年、仮想通貨「時価総額TOP20」の顔ぶれと変化

ビットコインのオンチェーンデータ

ビットコインのオンチェーンデータ分析は以下の通り。

2月のマイナー収益、過去最高額を更新

2月のビットコインマイニングの総収益は、17年12月の記録を塗り替え、過去最高に達した。

BTCハッシュレート推移とチャート

今週は2021年2月26日から2021年3月5日の期間を対象に、BTCのハッシュレート(採掘速度)および価格について分析を行なった。

BTCハッシュレート(採掘速度)について

最低値:約154.1TH/s(前週比 103.9%)2021年3月2日

最高値:約156.5TH/s(前週比 100.1%)2021年3月3日

BTCハッシュレート

BTC価格について

最低値:約462万円(前週比 95.6%)2021年3月1日

最高値:約560万円(前週比 91.2%)2021年3月3日

今週、BTC価格とハッシュレートに大きな動きはなく、500万円を節目に揉み合う相場となった。

ビットコインの採掘難易度と次回の調整予測日

ビットコインのマイニング(採掘)難易度の調整は、2021年3月6日に行われた。

難易度調整

採掘難易度の調整日時:2021年11月28日11時28分

ブロック番号:673344

変動率:-1.27%

Difficulty(難易度):21.45 T(前回比 98.7%)

平均ハッシュレート(採掘速度):153.47 EH/s(前回比 98.7%)

平均ブロック生成時間:10分08秒(前回 9分52秒)

難易度および採掘速度のいずれの値も年初来初めて前回比を下回る結果となった。

関連記事:マイニングとは?~仕組みや方法について解説~

アクティブアドレス

ビットコインのオンチェーンデータを行うアナリストWilly Woo氏によれば、ビットコイン市場の参加者は日増しに成長を見せ、特に2月からの個人投資家の参入スピードが顕著であったことを指摘。この勢いを鑑みた場合、「以前のピークを超える勢い」との見通しを立てたうえで、強気相場は未だ始まったばかりとの独自考察を行っている。

イーサリアムのオンチェーンデータ

イーサリアムのデータ分析。

2月のマイナー収益、過去最大

イーサリアムも上述したビットコインと同様に、2月のマイナー収益は過去最高を記録している。

グレースケール新規流入

今週の購入枚数

BTC:-196BTC(累計約65万BTC)

ETH:+3180ETH(累計約320万ETH)

出典:bybt

ステーキング額

出典:CryptoQuant

ガス代

出典:etherscan.io

DeFi(分散型金融)

出典:Defi Pulse

クリプト指標

                              
日程 指標

3/9

四半期GDP

3/11

ECB政策金利

3/12

メジャーSQ

3/12

ネムの新通貨Symbolスナップショット

2021年3月15日

仮想通貨イーサリアムの処理性能改善策「オプティミズム」が実用化へ

2021年3月16日~2021年3月18日

日本マーケティングで日経産業広告社と連携

新チェーンSymbol、ローンチ日とスナップショット日を発表

2021年3月12日

Symbolのローンチ日は2021年3月15日(月)頃、スナップショット日は2021年3月12日(金)9時50分頃となる。

NEM保有数に応じて、Symbolローンチと同時に1対1の比率で、新通貨「XYM」が分配される仕組み。

Symbolは、現在XEM(ゼム)が流通しているNIS1ブロックチェーン(以下NEM)の大型アップデートであり、セキュリティや処理能力の面の向上が期待されている。また、新ブロックチェーンのSymbol(XYM)が誕生した後も、既存のNEMブロックチェーン「NIS1」は継続して稼働する。

関連:仮想通貨ネムの新チェーンSymbol、ローンチ日と権利確定日時を発表

仮想通貨イーサリアムの処理性能改善策「オプティミズム」が実用化へ

2021年3月15日

レイヤー2プロジェクト「Optimism(オプティミズム)」が実用化に向かって進んでいる。

「事前版メインネット」というトライアル版の実施を1月15日に開始しており、DeFi(分散型金融)プラットフォーム「Synthetix」に導入された。メインとなるパブリック版のメインネットのリリースに関しては、3月15日を予定している。

また、Synthetixのほか、UniswapやChainlinkもOptimismの技術導入を試行する計画を発表している。

関連:仮想通貨イーサリアムの処理性能改善策「オプティミズム」が実用化へ

日本マーケティングで日経産業広告社と連携

2021年3月16日~2021年3月18日

2021年3月16日から3日間に渡って開催される、金融庁と日経共同主催のFIN/SUMが開催される。

FIN/SUMでは、NEMグループCEOの基調講演や、ブロックチェーンをテーマにしたワークショップを主催を予定している。

関連:ネム、日本マーケティングで日経産業広告社と連携 金融庁と日経共同主催のFIN/SUMに参加へ

前週の週次レポート:ビットコイン急落で全面安、仮想通貨相場に影響する複数要因を解説|CoinPost週次レポート

重要ファンダ情報などのクリプト指標カレンダーは、CoinPostアプリ(iOS)、TAOTAOアプリ(iOS/Andorid版)で好評配信中。

関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説|寄稿:Bit仙人

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注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/19 火曜日
16:29
世界最大の機関投資家GPIF、ビットコインや金対象の運用資産多様化について情報提供求める=報道
株式市場のクジラとして知られる年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、仮想通貨ビットコインや金を含む「低流動性資産」等に関する情報やアイデア募集を開始した。将来的に分散投資・資産運用の一環でポートフォリオにBTCを組み入れる可能性を示唆した。
13:02
ビットコイン1000万円台割り込む、高騰していたアルト急反落にも警戒感
暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインが続落。日本円建て価格で1000万円台を割り込んだ。イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などアルトコイン相場の方が下げが顕著で警戒感が強まりつつある。
11:35
CZ氏、世界の子どもに向けた「Giggleアカデミー」を立ち上げ
仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOは、世界の子どもに基礎教育を無料で提供するプログラム「Giggle Academy」を立ち上げると発表した。
11:00
アバランチ財団、ミームコイン5種の保有を発表 
アバランチ財団が暗号資産(仮想通貨)AVAXのエコシステム支援のため、Coq InuやTechなど5種類のミームコイン保有を公表。コミュニティ活性化の一環として選ばれた。
10:20
今後ビットコイン現物ETFにさらなる資金流入可能性 CoinShares分析
仮想通貨投資企業CoinSharesのアナリストは、ビットコインには今後数か月の間に需要急増が起こる可能性があるとの見解を述べた。
08:20
ミームコイン熱狂でソラナのGoogle検索数急増、2018年ICOブームに類似との懸念も
次にヒットするミームコインを探すトレーダーや投資家は「BOME」プレセール型ローンチをはじめ、さまざまなプレセール型ミームコインに資金を流入させ、その多くが「出口詐欺」であることが確認されている。
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仮想通貨イーサリアムの現物ETF承認なら最初の1年で6兆円超の資金が流入する可能性があると、英大手銀行のスタンダードチャータード銀行が分析。今後のイーサリアムやビットコインの価格予想もしている。
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USDTはOKXやバイナンス、Bybitなど集権型取引所の出来高の根幹となっているためUSDTペアの廃止は取引所の収益に打撃を与えることになる。
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AI・DePIN関連銘柄「Akash」、コインベースに新規上場
半導体大手エヌビディアが今週「NVIDIA GTC AI 2024」を開催することから、思惑買いで先週末にAKTやRender、ワールドコインなどのAI仮想通貨銘柄は一時的に値上がりしたが、その後反落。
03/18 月曜日
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企業や自治体からも注目される、秘匿マルチパーティ計算(MPC)を用いてプライバシー保護と相互運用性に特化したPartisia Blockchainとは。コミュニティサポーター「ぐぬぐぬたい」氏がCoinPost YouTube番組「WebX STUDIO」に出演し動画解説を行なった。
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ブロックチェーンインフラ企業Parity Technologies Asiaは、日本で昨年開催されたWebX2023実績などを踏まえ、アジア太平洋地域の国々がWeb3の未来を形作る上で主導権を握るとの考えを明らかにした。
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米検察、FTXのサム前CEOに懲役40年以上を求刑
米検察当局は、22年11月に破綻した仮想通貨取引所FTXの前サム・バンクマン=フリードCEOに懲役40年から50年の判決をくだすよう裁判所に要請した。弁護側は緩和を求めている。
12:35
イーサリアム現物ETFが5月までに承認される確率は? 海外アナリスト6名が見解述べる
米各社のアナリストら6名は、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム現物ETFが今年5月までに承認される見通しについて議論し見解を述べた。承認の上でのハードルなどについても意見している。
12:31
ビットコイン一時65000ドル割れも反発、ソラナは時価総額4位に浮上
暗号資産(仮想通貨)市場では週末にかけて急落していたビットコインが反発。前週比30%高のソラナ(SOL)はBNBを超え、時価総額4位に浮上した。
03/17 日曜日
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ETHのDencunやBTCの7万ドル割れに高い関心
今週は仮想通貨イーサリアムの大型アップグレードDencunの完了、ビットコイン価格の急反落、米金融大手JPモルガンのビットコイン現物ETF分析に関する記事が最も関心を集めた。

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