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整備を推し進める韓国の仮想通貨業界:「革命を通じた成長」予算を5兆ウォンに引き上げ

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着々と整備が進む、韓国の仮想通貨業界
韓国は、ブロックチェーン技術などの教育プログラム提供や、同技術を含む先端技術への2019年度予算引き上げを発表。仮想通貨取引所に対する基準策定など、仮想通貨業界の整備を着々と進めている。

下がり続けるビットコイン

8月14日に、ビットコイン価格は一時6,000ドル(約66万円)を割り、市場に不安が蔓延しました。

仮想通貨市場全体の時価総額も、7月末には、3,000億ドル(約33兆円)ほどの規模を誇っていたものの、同じく8月14日に2,000億ドル(約22兆円)を割り込み、わずか半月ほどで30%以上下落する事態に直面しています。

その後、若干価格を回復し、ビットコインは6,500ドル(約72万円)ほどで取引される場面があるも、再び急落。予断を許さない状況であると言えるでしょう。

韓国政府の対応

そんな中、韓国は、仮想通貨業界の適切な整備、規制に向けて着々と取り組んでいます。

今月8月に、韓国の国家行政機関である未来創造科学省(Ministry of Science and ICT and Future Planning)は、第4次産業革命を推し進めることを目的とした若者向けのトレーニングプログラムを提供することを発表しました。

プログラムは、6ヶ月間によって行われる予定で、ブロックチェーン技術を始め、人工知能、ビッグデータ、クラウド、VR、AR、ドローンなどの分野に焦点を当てると記述し、それに関連する40種類のコースを提供することで、若者の就職を支援するとしています。

一方で、8月13日に政府機関の中小企業およびスタートアップ省(Ministry of SMEs and Startups)は、「仮想通貨取引所をベンチャー企業として支援しない方針」を発表しました。

この発表において、同機関は、仮想通貨取引を禁止するつもりは毛頭なく、国家レベルで、ブロックチェーン技術、およびその関連会社を支援していくと語る一方で、「投機的側面が大きい」などの理由から、ベンチャー企業として仮想通貨取引所を支援する対象にはできないと主張しました。

実際、同じく今月8月に韓国財務大臣のKim Dong-yeon氏は、ブロックチェーン技術や、人工知能などの分野に焦点を当てた‘革命を通じた成長(Growth through Innovation)’ という名の投資プロジェクトにおいて、2019年度予算を5兆ウォン(約4870億円)に引き上げました。

この額は、2018年度の予算3兆ウォン(2960億円)から60%以上の増加となっており、特にブロックチェーン技術、ビッグデータ、AI、シェアリングエコノミーという分野に限定すると、その予算は、80%も増加していることから、韓国政府の最先端技術に関する重要度の認識が伺えます。

さらに、韓国の規制局である金融情報ユニット(FIU)の責任者を務めるSon Sung-eun氏は、「仮想通貨業界を資金洗浄の温床にさせるべきではない」と述べており、仮想通貨取引所へのアンチ資金洗浄(AML)や、本人確認(KYC)などの基準を設けるなど、規制の整備が整ってきていると言えるでしょう。

そのほか、済州島(チェジュ島)の知事を務めるWon Hee-ryong氏は、韓国の仮想通貨、ブロックチェーン技術のハブとなる、マルタ島のようなブロックチェーン・アイランドの実現を韓国政府に提案したことも、今後注目すべき取り組みの一つとなっています。

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