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FTX、グレースケールやデジタルカレンシーグループを告訴

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

投資信託の問題点を指摘

破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXと同社に関連する債務者は6日、FTXの姉妹企業で投資会社のAlameda Researchが代表で、仮想通貨運用会社グレースケールと関係者を告訴したと発表した。

グレースケールが提供するビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の投資信託で、運用に問題があったと主張。Alamedaらの債務者は、両投資信託の全購入者に対し、約1.2兆円(90億ドル)超を支払うよう求めている。そして、この支払いによって、債務者の顧客や債権者への返済に、約339億円(2億5,000万ドル)超を充てることができるとした。

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今回の主張内容は以下の通り。

  • 過去2年間だけでグレースケールは、信託契約に違反して、合計およそ1,766億円(13億ドル)という法外な運用手数料を得ていた。
  • グレースケールは何年間も、作為的な理由で、投資信託の償還を妨げてきた。
  • グレースケールの運用によって投資信託が、約50%のディスカウントで取引されるようになった。
  • 手数料がもっと安価で、償還を妨げられていなければ、債務者の持ち分は最低でも約747億円(5.5億ドル)の価値になっていた。

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FTXの現CEOであるJohn J. Ray III氏は、以下のように述べている。

我々は、FTXの顧客や債権者の資産を最大化するため、全ての手段を利用するつもりだ。

今回の告訴の目的は、グレースケールによって抑制された価値を解放すること。FTXの顧客や債務者だけでなく、グレースケールの投資信託を購入している他の投資家にも恩恵をもたらすだろう。

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グレースケール側のコメント

今回の告訴について、グレースケールの担当者は仮想通貨メディア「The Block」に対し、以下のようにコメントした。

Sam Bankman-Fried氏のヘッジファンドであるAlameda Researchの告訴内容は誤りである。

我々はビットコイン投資信託「GBTC」をETF(上場投資信託)にするため、透明性高く運用したきた。

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今回の告訴ではグレースケールのほか、以下の企業と人物にも請求権を主張している。

  • グレースケールのMichael Sonnenshein CEO
  • グレースケールの親会社であるデジタルカレンシーグループ(DCG)
  • DCGのBarry Silbert CEO

DCGとは

大手仮想通貨コングロマリット企業。子会社にはグレースケールのほか、仮想通貨融資企業ジェネシス、マイニング関連企業Foundry、仮想通貨メディアCoinDeskなどを抱えている。

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