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アップル、ビットコインの投げ銭機能を警告 分散型SNS「Damus」は反論 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アップル社のガイドライン違反

分散型SNSプロジェクト「Damus」は13日、米アップル社のアプリストアからガイドライン違反を指摘されたことを公表した。

アップル社が問題視しているのは、ライトニングネットワークを活用して暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の投げ銭ができる機能「Zaps」。この機能がアプリ内課金の仕組みを介して行われていないことをガイドライン違反だとしており、14日以内に対応しないとアプリストアからアプリを削除すると警告した。

しかし、この指摘については、アップル社が誤解しているとの声が上がった。Damusはその後に「アップル社から連絡があり、Zapsの詳細について話し合いを行うことになった」と説明している。

ライトニングネットワークとは

主にビットコインのトランザクション処理能力を向上させるためのオフチェーン技術のこと。

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アップル社はDamusに対し、アプリのバージョン「1.4.3」を再調査したと説明。iOSのアプリストアの表示によれば、このバージョンにアップデートされたのは1カ月前である。再調査した理由は明確ではないが、アップル社は、この再調査でガイダンス違反が見つかったと述べている。

今回問題視しているZapsについて、アップル社は「デジタルコンテンツクリエイターからコンテンツを受け取ることに関連して、ユーザーが投げ銭ができる機能である」と認識。そして「投げ銭や寄付の機能をアプリに搭載することは許可されているが、それがデジタルコンテンツを受け取ることにつながったり、関連したりする場合はアプリ内課金の仕組みを利用しないといけないルールになっている」と指摘した。

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アップル社の誤解

この指摘について、Damusの公式ツイッターアカウントは、以下の投稿をリツイートしている。

基盤のプロトコルである「nostr」上に投稿されるコンテンツは無料だ。

ユーザーはコンテンツに代金を支払うわけではなく、何かを購入しているわけではない。

nostrとは、Damusの基盤のこと。つまり、Damusの投げ銭機能は、デジタルコンテンツを受け取ることの対価ではないと指摘している。

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以前ツイッターのCEOを務め、現在は分散型SNSを支持するジャック・ドーシー氏も、これはデジタルコンテンツの売買ではないと指摘し、以下のようにコメントした

アップル社はZapsの仕組みや目的を誤解しているように感じる。

Zapsはインターネットの未来に重要な機能。この機能を利用することで、従来の制限なしに世界の人々が経済圏に参加できるようになる可能性がある。

ドーシー氏はツイッター上で、アップル社のティム・クックCEOのアカウントを紐付け、アプリの削除を再考するよう呼びかけた。

Damusは今後の進捗について、改めて共有すると説明している。

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