CoinPostで今最も読まれています

これだけは理解したい!仮想通貨3つのポイント|初心者向けビットコイン講座

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

よろしくお願いします!
恋んちゃんです!

恋んちゃん

編集長

仮想通貨メディアCoinpost編集長の各務です。
こちらこそよろしくお願いします。

今日はどんなことがわかるようになるの?

恋んちゃん

編集長

・仮想通貨の盗難、データ消失の難しさ
・ビットコインの仕組みや特徴
について、1年生の恋んちゃんにもわかるように解説するよ。

仮想通貨の正体は暗号通貨?

仮想通貨って話題になったけど、
なんだか怪しいし、よくわからないんだ〜。

恋んちゃん

編集長

そうだよね。
日本で行ったら2014年のマウントゴックスのビットコイン流出事件で大きく話題になったし、 それ以降も「盗まれてしまう」とか「消えてしまう」とかのイメージは大きいよね。

例えば、日本語ではビットコインを「仮想通貨」っていったりするし、
海外では「CryptoCurrency=暗号通貨」 って言ったりする。

通貨というのはわかるけど、仮想とか暗号とか、
そのいったワードで怪しい空気を醸し出しているのはわかるよ。

そうそう。

恋んちゃん

編集長

けど、 その暗号っていうのが実は重要で、一般的なイメージとは違って、ビットコインは透明性が高いし、盗むことや消したりする事はかなり難しいものなんだ。

今回は、なんでそうなるのかを理解してもらえるように頑張るね!

お願いします!
まずは何から勉強すればいいんだろう・・・

恋んちゃん

編集長

じゃあ、まず、仮想通貨は何かってところから簡単に説明するね。
まず、仮想通貨は、 2008年にビットコインと呼ばれる仮想通貨の論文が発表されてから誕生したんだ。

この論文は、たった8ページしかなくて、サトシナカモトと名乗る匿名人物が投稿したというからミステリアスだよね。

けどそれが世界から注目されているんだ。

日本人みたいな名前だけど、個人なのか団体なのか、
ナゾに包まれているんだよね。

恋んちゃん

Bitcoin.orgのビットコインホワイトペーパーは
ここから日本語版を見ることができるんだよ!

恋んちゃん

編集長

ビットコインの特徴は、
なんといっても世界の利用者によって通貨の管理が行われていること。

今みんなが使っている日本円のような法定通貨は政府が管理・発行しているけど、
ビットコインは政府によって左右されないところが特徴なんだ。

え、政府が管理していない?逆に怖くない?

恋んちゃん

編集長

そう感じるのは、財政が比較的安定した、
日本を含む一部の近代国家に住んでいるからなんだ。

ジンバブエで起きたハイパーインフレ

ジンバブエでは、2000年にムガベ大統領が白人の農地を黒人に分配する土地接収法を施行。

財政赤字となり、2008年には5000億%のインフレになりました。
翌年には自国通貨のジンバブエ・ドルを廃止し、米ドルや南アフリカの通貨ランドなどが使用されました。

編集長

世の中には国の信用力が落ちていたり、財政破綻がすでに起こっていたりする。

そうなるとその国の銀行も信用できなくなってしまうし、
預金するリスクに怯えながら暮らしている人もいる。

編集長

そういう国では、パン1個買うのに1万円札のような高額紙幣を何千枚も持っていかないと買えなくなるようなインフレもおこっているんだ。

ビットコインの値段が大きく動くといえど、
需要が生まれている状況があることが理解できるよね。

なるほど〜。
世界中の利用者によって管理されているって、一体どうなってるの?

恋んちゃん

3つのポイントでわかるビットコインの仕組み

編集長

その仕組みを理解するには、3つの技術用語を理解する必要がでてくるから、
ちょっと難しくなるけど、図を入れて解説するね。

ブロックチェーン(分散型台帳)

「ブロックチェーン」とは、ビットコインの中核となる「取引データ」技術のことを指します。
取引のデータ(履歴)を「トランザクション」と呼び、そして、複数のトランザクションをまとめたものを「ブロック」と言います。

このブロックが連なる鎖のように保存された状態が「ブロックチェーン」です。
ブロックチェーンは分散して管理されるのが特徴で、
ビットコインを利用しているあらゆるユーザーのコンピューターに保存されます。


銀行のような特定の管理機関がないため、権限が一箇所に集中することはなく、

システム障害に強く、かつ低コストで金融サービスが運用できると期待されています。

仮想通貨用語まとめ|投資初心者向けのポイント解説一覧

マイニング

ビットコインのマイニングとは「取引データ を承認する作業」のことで、作業に対する報酬は新しいビットコインで支払われます。

金の採掘作業に似ていることから「マイニング」と呼ばれています。

ビットコインのブロックチェーンは、このマイニングを行う事によってブロックが作られ、稼働しています。

仮想通貨用語まとめ|投資初心者向けのポイント解説一覧

個人マイナー

マイニングをしている企業は、
この画像みたいに、たくさんの機械を並べてマイニングをしているんだよ。

恋んちゃん

マイニング工場

アルゴリズム

アルゴリズムには色々な種類がありますが、
ビットコインをはじめ多くの通貨で利用されているアルゴリズムが、PoWになります。

計算の量=仕事の量によって誰に権限を付与するかが決まる仕組みがPoWで、
PoWは「Proof of Work」の略です。

新しいブロックを生成する権利は、一人しかできず、
一番早く答えを見つけた人の勝ちとなります。

勝った人はそのブロックの取引を承認して、報酬としてコインがもらえます。

仮想通貨用語まとめ|投資初心者向けのポイント解説一覧

PoWの仕組み

編集長

これらの仕組みが、ユーザーが監視して、
ビットコインの不正取引や盗難を防いでいる仕組みなんだね。

要するに、ビットコインの盗難事件などが起きたりしている状況は、
これらのシステムに問題が起きたからなんだ。

ビットコイン自体に問題があるんじゃないんだね。

恋んちゃん

編集長

仮想通貨を取り扱う取引所や、
ウォレット(管理するお財布)などの派生サービスの脆弱性をつかれてしまった事件なんだ。

けど、 今では日本でも法律整備が行われていて、そのセキュリティ基準も大幅に上がっているんだ。

今後は大手の金融機関などが入ってくる状況になると、このような事件も減ってくることが予想されているんだよ。

大手企業はセキュリティがしっかりしいているだろうから、
もっと安心できるね。

恋んちゃん

編集長

ビットコインは単純に通貨ではなく、電子決済システムそのもの
であるということがわかるんだ。

どういうことかというと、
これまで政府がお金を発行して、銀行が預金残高を作って、そのお金を国民が使う。

この全てをビットコインとそのブロックチェーンシステムが、
違う形で実現していることになるんだよ。

ビットコインのBTCという通貨単位はあくまでも、
そのシステムで使われるコインであることがわかるね。

つまり、ビットコインは価値が変動するコイン(電子マネー)ではあるけど、
重要なのは、その「電子決済システム」で、注目されているのもそのシステムなんだね!

じゃあそのシステムや通貨で、これまでと違うどんな変化が起きると思われているの?

恋んちゃん

編集長

ビットコインは、これまでの色々なものの利点を併せ持っていると注目されているよ。

・一つ目が、決済に使うお金としての特徴。
・二つ目が、価値の保存としての特徴。
・三つ目が、みんなも注目する投資としての特徴なんだ。

編集長

1つ目に挙げた決済としての特徴は、ものを買う電子マネーと同じ役割だね。

電子マネーというとSUICAやEDYなどを想像するけど、
日本円の多くは電子化され、データ上で銀行間などを移動していると思うと、
多くのお金はデータとして動いていることがわかるし、理解しやすいよね。

この決済やビットコインの動きを支えているのが、
紹介したブロックチェーン技術とマイニングシステムなんだ。

WAONやOrigamipay、いっぱいあるよね。

恋んちゃん

編集長

2つ目は、価値の保存。自分の資産を保存するための機能を指すんだけど、
これは一国の経済に左右されない安全資産「金」などをイメージするとわかりやすいと思う。

編集長

その理由は二つあって、ビットコインの分散投資の状況と発行上限枚数があるんだ。

今はすごい変動率が高いけど、一国の経済状況に左右される法定通貨とは違って、
世界中で分散投資されているから、より資金が入ったり、
デリバティブ取引などが充実してきて安定性が増してきたらこの側面も注目されると予想されているよ。

発行上限枚数は、2100万枚が上限に設定されていて、日本円などの法定通貨と違って、
経済政策などの政府の意向で通貨発行や供給量の減少を行えない代わりに、
発行が行われすぎるなどのインフレーションしない仕組みが取られているんだよ。

市場が大きくなれば安定するっていうのは、そういうことなんだね。

恋んちゃん

編集長

3つ目は投資としての特徴なんだ。

この記事を読みにきてくれた多くの人は、ビットコインがすごい儲かって、
今は下落しているというイメージがあると思うけど、それが成り立っているのも、
他の金融商品と同じように取引市場が存在して、常に取引が行われているからなんだ。

とっても勉強になったよ。ありがとう、編集長!

恋んちゃん

次回に続く

次回は「仮想通貨ってなんで暴落しているの?」をテーマに対談予定です。お楽しみに!

ポイント

  • 仮想通貨を盗んだり、消したりするのは難しい。
  • ビットコインは単純に通貨ではなく、電子決済システムそのもの。
  • ビットコインの3つの特徴
    1. 決済
    2. 価格の保存
    3. 投資

    CoinPostのLINE@

    スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者9,000名突破。

    CoinPost App DL
    注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
    04/26 金曜日
    14:22
    「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
    米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
    14:00
    米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
    米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
    12:55
    BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
    仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
    12:32
    ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
    暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
    10:15
    著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
    「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
    09:40
    フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
    米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
    08:30
    強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
    2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
    07:35
    ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
    仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
    07:15
    米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
    イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
    06:50
    米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
    Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
    05:50
    モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
    最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
    04/25 木曜日
    17:42
    ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
    Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
    15:00
    ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
    仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
    13:20
    2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
    Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
    10:25
    ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
    Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。

    通貨データ

    グローバル情報
    一覧
    プロジェクト
    アナウンス
    上場/ペア
    イベント情報
    一覧
    2024/04/25 ~ 2024/04/26
    東京 国立新美術館
    2024/04/27 10:30 ~ 20:00
    東京 東京都渋谷区
    2024/04/27 10:30 ~ 20:00
    東京 東京都渋谷区
    重要指標
    一覧
    新着指標
    一覧