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ボラティリティが指標となるビットコインのデリバティブが登場|機関投資家の新たなヘッジ手段として期待

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ビットコインの新たなデリバティブが登場
仮想通貨ヘッジファンドなどが共同で、ビットコインの新たなデリバティブの提供を開始した。ビットコインのボラティリティが指標となる「バリアンス・スワップ」と称される形態の取引であるという。

ビットコインの新たなデリバティブが登場

香港拠点のアルゴリズム取引などを提供する企業GSRが、仮想通貨ヘッジファンドBlockTower Capitalと共同で、機関投資家向けの新たなビットコインデリバティブ(金融派生商品)の取引を開始した。GSRが海外ブロックチェーンメディアThe Blockに明かした。

今回、取引の開始がわかったデリバティブは、バリアンス・スワップと呼ばれるものである。これは資産の直接的な価格ではなく、そのボラティリティ(価格変動)をもとに取引される商品となっており、ビットコインの激しい価格変動をヘッジするのに有効な手段とされる。

またこの商品の需要は、仮想通貨取引所の間でも見込めると、GSRの共同創設者Richard Rosenblum氏は説明する。

通常、資産のボラティリティが大きいときは取引が活発になり、取引所は利益を得ることになる。一方でボラティリティが小さいときは、取引高が減少し、取引所の利益も小さくなる傾向にある。

取引所は、そのようなボラティリティの減少に伴う利益減を、この商品を取引することによってヘッジすることが可能になる。

そのようにリスクの高い仮想通貨取引において、ヘッジとなるデリバティブは需要が見込まれているが、その種類は今後さらに増えていき、1年ほどでデリバティブ全体の日あたりの取引高は30億ドル以上になるとRosenblum氏は予測した。

また同氏は、2019年後半においては、マイニング企業がビットコインのディフィカルティによるヘッジを目的としたデリバティブが登場すると話した。それら様々な派生商品の登場による、機関投資家の参入、一層の市場の発展に期待したい。

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