CoinPostで今最も読まれています

アラブ通貨基金、リップルネットをCBDCの代替策として言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アラブ通貨基金がCBDCに関するレポート発表

アラブ通貨基金は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)についてのレポートを発表。その中で、リップルネットや暗号資産(仮想通貨)XRPを、CBDCの代替策の一つとして挙げている。

アラブ通貨基金(AMF)とは

1976年設立、アラブ首長国連邦のアブダビに本拠地を置く。アラブ諸国への国際収支援助、通貨協力、アラブ金融市場の促進、貿易の円滑化などに取り組んでいる。

▶️仮想通貨用語集

レポートは、世界的なCBDC検討の潮流の中で、アラブ諸国の中央銀行もCBDCの研究を行っていることを背景として発行されたもの。加盟国の意思決定を支援するため、CBDCの利便性や課題など様々な側面から情報を提供している。

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

リップルネットやXRPも代替案として言及

レポートは、CBDCのリスクについて、「デジタル・ドルが台頭するリスク、法定通貨が国際的に果たす役割への影響」などに言及。また、非居住者に対してCBDCを発行する場合には、為替レートのボラティリティ(変動の大きさ)や、資本フローなどが変化する可能性も挙げた。

レポートは、CBDCの利点やリスクを挙げた上で、CBDCの代替として考えられるものについても紹介している。

この表では、まず「メッセージプロトコルを改善しており、受取国にある銀行を利用して資金を送信できるシステム」の例として、SWIFTの提供する決済システム、送金サービスTransferwise、フィンテックアプリRevolut、リップルネットなどを挙げた。

また代替案には「パブリック分散型台帳上の仮想通貨」という項目もある。ここでは、「価値が変動し、法定通貨に裏付けられていない。一般に、仮想通貨は決済手段というよりも、投機的な価値の貯蔵手段として利用されてきた」と指摘。その上で、XRPについては「主に決済のために設計された最初の仮想通貨である」と評価している。

他の代替案としては、「既存のリアルタイム決済システムを相互運用すること」を挙げており、具体例としてSWIFT、欧州の決済インフラEBAクリアリング、米国清算機関の相互接続に言及した。

一方でレポートは、代替案の多くには限界があるため、様々な中央銀行がCBDCの研究や実験を続けているとも述べている。

関連日米主要国、ロシアをSWIFTから排除へ 追加制裁強める

中東地域での導入事例

リップル社は「MENA(中東・アフリカ地域)は、当社にとって非常に重要な地域」であるとして、この地域でも展開を進めているところだ。

2021年10月には、アラブ首長国連邦(UAE)の国際送金会社アル・アンサリ・エクスチェンジとカタール国立銀行がリップルネットに加入。

関連リップルネット、中東2ヵ国から金融機関が新たに加入

同月には、XRPをブリッジ通貨として利用する送金サービスODL(オンデマンド・リクィディティ)についても、中東地域のブロックチェーン企業Pyypl社が導入を発表している。

関連リップル社、中東地域で初のODL導入へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/29 月曜日
16:37
GSTの買い方、特徴やSTEPNでの役割を学べる完全ガイド
歩いて稼ぐフィットネスWeb3ゲーム「STEPN」の注目度が再び高まっています。2024年以降に底値から大幅上昇した暗号資産(仮想通貨)GSTの買い方やGMTとの違い、将来性について初心者にもわかりやすく解説しています。
12:54
ブロックチェーンゲーム「Heroes of Mavia」、MAVIAトークンのインフレ抑制へ
Web3ゲーム「Heroes of Mavia」は、イーサリアムベースの独自トークン「MAVIA」のインフレ抑制のため、ロック解除スケジュールを変更した。
12:27
ワールドコイン開発元、OpenAIらとの提携を検討か=報道
仮想通貨ワールドコイン開発企業は、決済大手ペイパルや、アルトマン氏の別事業OpenAIと提携を模索していると伝えられる。
10:00
仮想通貨の「ポイ活」潮流、将来のトークン配布を見越した投資戦略
ポイ活やエアドロップといった、2024年の暗号資産(仮想通貨)市場におけるトレンドを掘り下げる。将来のトークン発行に向けて最大限の報酬を得るため、ソラナやBASEでユーザーの活動量が増加。資本競争が激化している。
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア