CoinPostで今最も読まれています

週刊仮想通貨マイニングニュースVol.1|最新ASICの事情と仮想通貨との関係性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

最新ASICの現状などを記載
MoneroのASICマシーンや、ライトコインマイニングのL3+が大幅値下げが起こり、今後のBitmain社が最新のマイニングマシーンを出してくる可能性があると言われています。

今週のマイニングニュース

1:Moneroがハードフォークを実施

BITMAINがANTMINER X3を発表したことにより燃え上がったASIC対抗策としてのハードフォークですが、4/8に実施されました。

従来のMoneroに関しては、ハードフォーク後のアルゴリズムがCryptoNightV7になりました。

ハードフォーク後、ハッシュレートが大幅に低下しているのがわかります。

現状、XMRのマイニングに関してはハードフォーク後でも日本でマイニングするには採算が合わない状況が続いています。

しかし、ASICの登場により従来GPUでマイニングするのが一般的だった通貨の利回り変動が激しく起こっています

2:売り切れだったE3が販売再開

界隈をざわつかせていたBITMAINのE3が先週発売されました。

先週発売されていたものに関しては、販売直後に売り切れとなっていました。

今週販売が再開されているロットはホームページでBatch 2となっています。

Shipping: 16-31 July. とありますので7月の後半に発送されるようです。

前回の販売額は800USDで、発送時期は今回と同じでした。

今回の販売額は1872USDとなっており、2倍以上になっており、通常のPCであったら考えられないような価格変動になっています。

前回は1つのアカウントで5台まででしたが、今回は1つのアカウントで100台まで注文することができるようになっています。

3:LITECOINマイニングに使うANTMINER L3+が大幅値下げ

L3+が大幅値下げされました。

筆者がL3+を購入したときは2月末の注文で3月半ばに届いて1396USDでした。

それが現在では485USDになっています。

Litecoinのディフィカルティは大幅に上昇していますので、利回り的に妥当な価格なのかもしれません。

また、L3+は28nmのチップを使用しているため、BITMAINの買い占めていると言われている12nmのチップでL5にようなマシンが出るのかもしれません。

その場合、従来のマシンに与える影響は大きいために、ライトコインマイナーの方は気をつける必要があります。

4/13 23時現在ではS9 T9と共にL3+は購入できないようです。

4:国産マイニングチップのテープアウト発表

CoinPostでも記事になっていましたが、国内の会社で、国産のASICチップの開発の設計が完了し、8月に製造に入るというプレスリリースが出ました。

KAMIKAZE:仮想通貨マイニング用ASICチップ製造に日本が打って出る|株式会社TRIPLE-1
株式会社TRIPLE-1(本社:東京都中央区、代表取締役 CEO:山口 拓也)が、4月11日に世界初の 7nm プロセス技術を使ったビットコイン用仮想通貨マイニング ASIC チップ『KAMIKAZE』のテープアウトに成功したことを発表しました。

GMOグループもプレスリリースで去年発表していました。

https://www.gmo.jp/news/article/?id=5898

各社、TSMC社の製造ラインが動く8月以降に焦点を合わせて、マイニングの計画を進めているようです。

そのため今後、SHA256のマイニングは環境の変化が激しくなることは必至でしょう。

今週のマイニング利回り

E3に関しては日本でマイニングしてもかなり利回りが出ます。

本来、E3と同じハッシュを出そうとすると、GPUのマイニングリグであれば1500wくらい必要です。

電気代が高い日本ですから、使用電源量の少ないマイニングマシンの利回りはまだプラスになるようですね。

現在、マイニングマシンの購入に関しては慎重になるべきではないでしょうか。

理由は主に下記になります。

BITMAIN ASICMINER ANTMINER S11の噂

昨今、BITMAINがASICを安売りしているのは新マシンが出るからではないかと言われています。

現状、日本ではS9の利回りはギリギリの水準ですから、日本でマイニングを開始するのであればS9の購入は一度考えた方が良いかもしれません。

8月に7nmのマイニング用のASICチップの製造が始まること

SHA256のアルゴリズム通貨のマイニング競争が激化する可能性があります。

長期的に見て回収できるものでも、8月前後の環境変化で回収までの期間が大幅に伸びるかもしれません。

  • GTX2000系列のGPUの発表が夏に控えていること
  • この時期にL3+が大幅値下げ、12nmチップによるScryptマイニングマシンが出る可能性

マイニングの環境が激しいことに、マイナーの方々はすっかり慣れているかもしれませんが、 マイニングが過去最大に注目されている現状での環境変化には敏感になるべきではないでしょうか。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/08 水曜日
11:25
米金融大手サスケハナ、1500億円相当のGBTCを保有
米大手投資・トレーディング会社サスケハナが約10億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETF「GBTC」を保有していることが確認された。
10:40
イーサリアムは穏やかなインフレ傾向に ETH焼却量減少で
仮想通貨イーサリアムは、主に取引手数料の低下により、焼却されるETHの量が大幅に減少している。DencunアップグレードやL2の活発化が背景にある。
09:30
「BTC相場は回復に転じた可能性」SCB銀が分析
「仮想通貨ビットコインの相場は回復に転じた可能性がある」とスタンダードチャータード銀行が分析。米大統領選の影響や今後の価格も分析している。
08:10
トレーダーに利回り提供へ、BybitがUSDeを取引担保に採用 
ENAトークン一時急騰 仮想通貨(暗号資産)取引所Bybitは7日、新しいステーブルコイン「USDe」をデリバティブ取引の担保資産に追加すると発表した。トレーダーに利回りを提供…
07:25
「仮想通貨市場には詐欺や問題が多い」ゲンスラー委員長
米SECのゲンスラー委員長は、仮想通貨の投資家保護の必要性を改めて強調。一方、イーサリアムの証券性については明言しなかった。
06:45
ワールドコイン過去一週間で35%上昇、その背景は
OpenAIのライバルであるGoogleは、5月15日に大規模な開発者カンファレンス「Google I/O」を開催する予定だがこれに先駆けChatGPTの検索エンジンを発表する観測だ。
06:10
米ビットコイン現物ETFに330億円純流入、2日連続プラスに
米ビットコインETFに回復の兆し。米月曜日、すべての仮想通貨ビットコイン現物ETFはプラスの資金流入を記録した。
05/07 火曜日
17:54
米決済大手Visa「ステーブルコイン取引高の約9割はbotによるもの」
決済大手Visaは、仮想通貨ステーブルコインについての記事を発表。ステーブルコイン取引活動の90%はボットなどによるものだと分析している。
14:32
米SEC、Invescoの「イーサリアム現物ETF」の可否判断を最終期日まで再延期
米国証券取引委員会は、InvescoとGalaxy Digitalが共同で申請した イーサリアム現物ETFの可否判断をさらに延期すると発表。次回の期限は7月5日で、これが最終期限となる。
14:22
米マラソンデジタル、ケニア政府とビットコインマイニングで協議
米上場ビットコインマイニング企業マラソン・デジタルは、ケニア政府と、仮想通貨政策やデーターセンター開発などで話し合っていると述べた。
12:30
前週末にかけてビットコイン大幅反発、ETFフローに好転の兆し
暗号資産(仮想通貨)相場は前週末にかけてビットコインが大幅反発し、暴落していたアルトコイン値を持ち直した。グレースケールGBTCへの資金流入など、ビットコイン(BTC)現物ETFのフローにも好転の兆しが見られる。
10:58
Bitwise幹部、コインベースの事業を分析
仮想通貨に非友好的な米国の規制環境をコインベースは利用できているとBitwise幹部が指摘。特に印象的であると感じる点を2つ説明した。
10:42
米SEC、証券法違反をロビンフッドに警告
米SECがロビンフッドにウェルズ通知を送付し、証券法違反を警告した。同社の仮想通貨事業を提訴する可能性が浮上したが、SECの対応を疑問視する声も上がっている。
05/06 月曜日
14:00
LayerZero、不正なエアドロップ受取を抑制へ
クロスチェーンプロトコルLayerZeroは、トークン配布の際の不正行為シビル・ファーミングを特定すると発表した。自己申告期間も設けている。
12:30
ビットコイン、累積トランザクション数が10億件に到達
仮想通貨ビットコインは、これまでの累積取引数が10億件を超えた。最近では現物ETF承認の他、Runesやオーディナルが取引数をけん引している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア