CoinPostで今最も読まれています

BSC基盤のDeFiプロジェクトMeerkat 、30億円相当が不正流出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Meerkatハッキングで巨額流出

分散型金融(DeFi)プロジェクトで、新たに巨額詐欺の疑惑が浮上した。

バイナンススマートチェーン(BSC)上のイールドファーミングプール「Meerkat Finance(ミーアキャット・ファイナンス:以下、Meerkat)」の開発者チームは3月4日、テレグラムを通じて、スマートコントラクトがハッキングされたと発表した。

プロジェクト立ち上げから、わずか1日後のことだった。チームによると、Meerkatからは仮想通貨取引所バイナンス独自のステーブルコインである、Binance USD(BUSD)とバイナンスコイン(BNB)が流出し、被害額は計3,100万ドル(約33億円)にのぼる。

不正流出については、内部犯による資金持ち逃げ疑惑が持ちあがった。疑惑理由には、Meerkat自体の公式ウェブサイトが削除されたことや公式ツイッターアカウントが消去された上、チームからユーザーへのレスポンスも途絶えていることなどが挙げられる。

さらに、プロジェクトのスマートコントラクトアドレスの所有権変更によってハッキングが行われた手法自体も疑問視された。オンチェーンデータによると、同変更はMeerkat開発者に関連するアカウントにより実行されていたからだ。プロジェクトの「秘密鍵」が漏洩していなければ、Meerkatの内部者によって不正流出に至った可能性があると憶測される。

バイナンスが対応進める

Meerkatは、大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの提供するバイナンススマートチェーン(BSC)上で展開されていた。BSCはバイナンスの独自ブロックチェーンで、イーサリアムのバーチャルマシンとも互換性があり、DeFi領域への対応を主要な目的としている。

関連バイナンススマートチェーン、メインネットが稼働

このことから、バイナンス側も対応を進めており、監査会社Certik、PeckShield、Slowmistと協力して本件について調査していると発表。被害者がMeerkatについて報告する専用スレッドを、バイナンスチェーンのホームページ上に立ち上げた。

スレッドでは、盗まれた資金の送信に関わるアドレスが公開され、ユーザーが被害額を次々と報告している。

Alpaca Financeを模倣か

Meerkatは、2月末にBSC上に登場して大成功を収めた「Alpaca Finance(アルパカ・ファイナンス:以下、Alpaca)」を模倣したものだったと指摘する意見も存在する。

これはレバレッジをかけてイールドファーミング(利回りのよいプロトコルを活用してデジタル資産を運用すること)を行えるプロジェクトで、数日間で巨額資金を集めた。

MeerkatのウェブサイトがAlpacaに非常に類似していることは当初から指摘されており、Meerkat自身も「MeerkatはAlpacaから分岐したレバレッジ可能なイールドファーミング・プロトコルで、Alpacaよりもさらに革新的」とツイートしていたほどだ。

Meerkatは、Alpacaという成功例の模倣によりユーザーの注目を引き付け、わずかな時間で多額の資金流入を得た可能性があると見られる。

DeFiは金融系の新興分野であり、投資の際にはより慎重な判断が求められる。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧