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ビットコインの採掘機器、中国から米国へ空輸事例=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの採掘機器を空輸

暗号資産(仮想通貨)のマイニングや取引に対する取り締まりを強化している中国から、ビットコイン(BTC)のマイニング機器が、米メリーランド州に空輸される事例が確認された。

大手メディアCNBCの北京支局長を務めるEunice Yoon氏が写真付きで報告。CNBCは広州の物流企業に、空輸の事実について確認が取れているという。最近は中国の取り締まり強化を懸念し、現地のマイナーは採掘拠点を移転するとの見方が出ているが、今回の空輸の目的は明らかになっていない。

中国当局は5月に、仮想通貨に関する取り締まりを強化する方針を発表。その後、新疆および青海、雲南省でマイニングの規制強化政策が発表され、18日にはマイニングの重要拠点の1つ四川省政府も、本格的にマイニング業務停止を実施する方針を示したことが分かった。ビットコインのハッシュレートは、ビットコインの価格下落も重なって急落している。

ハッシュレートとは

ハッシュレートとは、マイニングの採掘速度を指す。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。

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上記ツイートでは、空輸される機器の総量は3,000kgとされている。この重さについて、マイニング関連企業Compass Miningの幹部Thomas Heller氏は、仮想通貨メディアCoinDeskに対し「空輸される機器が『Antminer S19』であれば、約200台だ」との見方を示した。

また「3,000kgは非常に重いように感じるが、通常のマイニング機器の配送と比較すると少量だ」とも説明。Heller氏はハッシュレートのチャートをもとに、「中国では最近、S19であれば52万6,000台分の稼働が止まった」と試算している。

マイニングは継続する

マイナーが中国から撤退するとの指摘は、今回の空輸の事例が確認される前から報じられている。19日には、採掘機器の電源が落とされるツイートが拡散され、マイニング拠点を移すことを示唆していると注目を集めた。

グローバルに競争が行われているマイニング市場では、どこかでマイナーが撤退がすれば、市場原理に基づいて新たに参入するマイナーが現れる。また、ハッシュレートとブロックの生成状況に合わせて難易度が調整されるよう設計されているビットコインは、中国のマイナーが撤退しても、ブロックを10分に1回生成される正常な状態で稼働を続ける。

CoinPostが取材した北米マイナーは、ビットコインマイニングの収益率はプラスに推移しており、中国の一時的な撤退は他マイナーにとって利幅を取る機会になっているとコメントした。

また、中国事情に詳しいLinks株式会社のSonny Wang氏は、「今回の取り締まりで中国一極集中だったマイニング産業は世界に分散する。世界どこに行っても中華料理屋があることに近い感覚で、結局は中国関係者がマイニング産業を支えていく」と指摘。「中国人経営者はこの分野で諦めない」と述べている。

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