新たな資金調達を実施か
メタバース系NFTゲーム「ザ・サンドボックス(SAND)」は、約510億円(4億ドル)の資金調達を検討していることが分かった。情報筋の話として「ブルームバーグ」が報じた。
企業評価額は約5,100億円(40億ドル)超になる見通しで、現在は既存の投資家や新たな投資家と話し合いをしている段階だという。金額や調達した資金の用途も含めて公式発表はまだ確認できないが、ザ・サンドボックスのSebastien Borget共同創業者は今月、「今後は雇用や買収に注力していきたい」と記者会見で話したと報じられている。
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ザ・サンドボックスについては昨年11月、ソフトバンクグループのVision Fund 2が主導し、約100億円(9,300万ドル)の資金を調達したことが分かった。その際は調達した資金について「クリエイターエコノミーの拡大、およびファッションや建築、バーチャルコンサートなどの仮想領域に充てていく」としていた。
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なお、今回のブルームバーグの情報筋は、マーケットの状況や投資家の需要に応じて、調達額や企業評価額は変わる可能性があると述べている。
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ザ・サンドボックスの動向
ザ・サンドボックスでは、ユーザーはLAND(ランド)と呼ばれる仮想土地を所有することが可能。LAND上でオリジナルゲームを作ったり、施設を建設したりすることもできる。暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを基盤にしており、ゲーム内の資産やゲーム体験を収益化でき、最近ではSHIBUYA109エンタテイメントや英メガバンクのHSBCなど、大手企業がザ・サンドボックスを利用し始めている。
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また、今月7日には資産運用企業21Sharesが、ネイティブトークンであるSANDの上場取引型金融商品(ETP)が上場したことを発表。上場先はパリおよびアムステルダムの証券取引所Euronext(ユーロネクスト)である。
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