CoinPostで今最も読まれています

ビットコインETFから進展|複数通貨を組み込む仮想通貨ETFを米Coinbaseが検討か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨ETF検討
Business Insider.deは、世界最大の資産運用会社BlackRockとの関係を示唆した上で、仮想通貨取引所Coinbaseが仮想通貨ETFの申請を検討していることを報じた。今後BlackRockとCoinbaseが共同で継続して仮想通貨ETFに取り組んでいくかは定かではないが、その仮想通貨ETFは、同社が提供しているインデックスファンドと同様、複数の仮想通貨が組み込まれるとされている。
ETFとは
Exchange Traded Fund (上場投資信託)の略でインデックスファンドの一種。日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等に連動する運用成果を目指し、東証などの金融商品取引所に上場している投資信託もこの一種。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

Coinbaseが仮想通貨ETF申請を検討

ここ数ヶ月において、仮想通貨業界内では、ビットコインETFに関する話題が多く挙がっており、そのETFがいつアメリカ証券取引委員会(SEC)に承認されるのかに注目が集まっています。

しかし、仮想通貨取引プラットフォームGemniを運営するウィンクルボス兄弟のビットコインETFはSECによって不認可とされ、市場で本命視されているシカゴ・オプション取引所(CBOE)が関わるVanEck・SolidXビットコインETFを始めとする多くのビットコインETFの判断が延期されています。

そのような中で、サンフランシスコ基盤の米最大手仮想通貨取引所Coinbaseが、世界最大の資産運用会社BlackRockとの関係性が示唆された上で、仮想通貨ETF(上場投資信託)の申請を検討していることがBusiness Insider.deによって明らかにされました。

1988年に設立されたBlackRockは、既述の通り、世界最大の資産運用会社で、2018年6月30日時点で6.3兆ドル(約697兆円)の資産運用を行い、世界中の25都市に運用拠点を持ち、世界中の資産に投資を行ってい、2015年からブロックチェーン技術を金融サービスに組み込むことを目的とした専門チームも作成しています。

そして、仮想通貨取引所Coinbaseは、仮想通貨取引所運営を基盤とし、資産運用、ベンチャーキャピタル、管理(カストディ)サービス、ブローカー業務など多岐に渡るサービスを展開しており、今年3月にはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコイン・キャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)という主要4仮想通貨を組み込んだインデックスファンドも一部投資家向けに公開することを発表しました。

今回Coinbaseが取り組んでいるとされる仮想通貨ETFも、そのインデックスファンド同様、複数の仮想通貨が組み込まれるETF(ビットコインETFは単一通貨のETF)になるだろうと予想される一方で、インデックスファンドとは違い、より多くのメインストリーム投資家の参入が見込めると記述されました。

BlackRockとの関係性も焦点

Business Insider.deは、BlackRockのブロックチェーン部門とCoinbaseがここ数週間において複数の会議を行っていたことを明らかにしていますが、BlackRockのCEOであるLarry Fink氏は以前、仮想通貨業界が”資金洗浄の温床である”と語り、同社の顧客も関心を示していないと言及していたことから、その会議が今回限りのものであるのか、それとも、今後Coinbaseと共同で仮想通貨ETFへの取り組みを進めていくのかは定かではありません。

しかし、もしBlackRockが今後この取り組みに関与して行かなかったとしても、仮想通貨取引所Coinbaseが、仮想通貨ETFの申請を検討していることは、非常に注目すべきことであると言えるでしょう。

CFRAにてETFおよび、投資信託部門のディレクターを務めるTodd Rosenbluth氏が以前「多くの企業がビットコインETFの認可を得るために躍起になっている。

そして、そのETF認可を最初に勝ち取れば、大きなアドバンテージを得ることができるのだ。」と言及している通り、最初に認可される仮想通貨関連ETFこそが最大限の恩恵を受けられると期待されています。

そして、市場で本命視されているVanEck・SolidXビットコインETFが、9月30日までにSECに認証されることがなく、アメリカ投資会社BKCMのBrian Kelly氏が語るように、来年2019年2月まで延期されることが確定した場合、今後もCoinbaseを始めとする複数の企業が、この仮想通貨関連ETF獲得競争に参加する可能性も否定できません。

このようにCoinbaseという仮想通貨市場内でも知名度の高い企業が仮想通貨ETFへの参入を検討していることを考慮すると、仮想通貨関連サービスを提供するAbra CEOのBill Barhdyt氏の「ビットコインETFは、2019年には実現するだろう。それほどの需要が存在しているのだ。」という発言の信憑性が高まってきていると言えるでしょう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/11 土曜日
11:20
米SEC、コインベースの仮抗告を却下するよう申し立て
米SECは仮想通貨取引所コインベースとの裁判で新たな書類を提出。コインベースが証券性をめぐり求める仮抗告を退けるべきだと申し立てている。
10:00
著名投資家マーク・キューバン氏、SECゲンスラー委員長を批判
著名投資家マーク・キューバン氏は米大統領選挙で仮想通貨も争点の一つになると意見した。また米SECのゲンスラー委員長に批判を向けた。
09:00
米大手銀ウェルズ・ファーゴ、複数のビットコイン現物ETF銘柄を保有
ウェルズ・ファーゴを含むいくつかの金融大手はビットコインETFが1月にデビューしたのち、それらの取り扱いを開始した経緯がある。
08:00
米ARK、イーサリアム現物ETFの申請からステーキング要素取り除く
現在、5月中に仮想通貨イーサリアムの現物ETFが承認される期待はすでに大幅に後退。専門家らはその可能性を2ヶ月前の約70%から25%に引き下げた。
07:30
J・ドーシー氏「2030年のBTC価格は100万ドル超へ」
2030年のBTC価格は100万ドル超まで上昇する可能性があると強気な見方を示すなど、ジャック・ドーシー氏が仮想通貨ビットコインの魅力を語った。同氏は以前からビットコインを支持している。
07:00
ソラナJupiter、モバイルアプリのリリース時期発表
モバイル版の最新情報のほか、Jupiterは第三回のLFG投票の予定についても情報を公開。来週あたりに新たなローンチパッド候補の仮想通貨プロジェクトを公開し、5月22日から投票を開始する。
05/10 金曜日
18:29
SBIとチリーズ、スポーツファントークンで提携
SBIデジタルアセットホールディングスとChilizが戦略的パートナーシップに関する基本合意を締結。日本で合弁会社を設立し、スポーツファンにファントークンを提供する。
18:26
L2 Blastチェーン基盤の分散型取引所「DTX」とは トレーダーの優位性を解説
暗号資産(仮想通貨)デリバティブトレーダーの間で関心の急増する分散型取引所「DTX」のメリットや優位性を解説。DTXはイーサリアム(ETH)レイヤー2のBlast(ブラスト)チェーン基盤であり、DTX Fuelによるエアドロップも示唆されている。
18:10
NTTドコモ、新会社設立でWeb3・AI事業など強化へ
株式会社NTTドコモは2024年7月に新会社「NTTドコモ・グローバル」を設立する計画を発表。NTT Digitalも傘下に集約し、Web3やAIを活用したグローバル事業を強化する。
14:48
バイナンス、大口顧客DWF Labsによる市場操作報道を否定
大手仮想通貨取引所バイナンス(グローバル版)は、ウォール・ストリート・ジャーナルが報道した、同社のVIP顧客DWF Labsによる市場操作と内部調査に関する疑惑を強く否定した。
12:43
ビットコインなど仮想通貨相場反発、ビットバンク関連会社のセレスがストップ高
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)が反発、株式市場では大手取引所ビットバンク(bitbank)を持分法適用関連会社にするセレスの決算が好感され株価がストップ高となった。
11:30
米仮想通貨大手DCG第1四半期決算 売上高が前年比51%増
仮想通貨コングロマリット企業DCGは2024年第1四半期(1~3月)の決算を発表した。連結売上高が前年同期比51%増の約356億円に達している。
10:25
米SECの審査で、仮想通貨ウォレット企業の株式上場が延期
仮想通貨ウォレットのスタートアップ企業Exodus Movementは、米SECのためにNYSE Americanへの株式上場が遅延していると発表した。
09:45
リップル社、DeRecの創設メンバーに参加
リップル社とXRPL Labsは、仮想通貨や個人情報に関する取り組みを行うDeRec Allianceの創設メンバーに加わった。これからユーザー体験を簡素化し、Web3の普及に取り組んでいく。
08:20
米マラソン、1Qに270億円相当のビットコインを採掘
マラソンの純利益は、仮想通貨ビットコインが3月に過去最高値を更新し73,000ドルまでに到達のこともあって前年同期比で184%増の3.372億ドルに押し上げられた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア