CoinPostで今最も読まれています

今週の仮想通貨市場、主要アルト材料まとめ 「ムーデン」ミームコイン高騰やTIAロック解除予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号資産(仮想通貨)の材料まとめ

前週比の騰落率(9/22〜9/28)

  • ビットコイン(BTC):65,985ドル +4.5%
  • イーサリアム(ETH):2,697.5ドル +5.2%
  • ソラナ(SOL):158.4ドル +8%
  • XRP(SOL):0.59ドル +1.6%

時価総額上位の暗号資産(仮想通貨)銘柄を中心に、過去1週間の材料をまとめた。

時価総額1位:ビットコイン(BTC)

ビットコインについては、ナスダック上場のマイクロストラテジーが20日にビットコインをさらに追加購入したことを発表した。

関連米マイクロストラテジー、660億円相当のビットコインを買い増し

同社は今回、61,750ドルの単価で、7,420 BTCを約660億円(4.58億ドル)で購入し、合計保有数を252,220 BTCにまで増やした。全体の平均取得価格は39,266ドル、合計購入費用は1.42兆円にのぼる。

また、東証STD上場の株式会社リミックスポイントは27日の声明でビットコイン、イーサリアム、ソラナ、アバランチの4銘柄を合計7.5億円の余剰資金で購入したことを明らかにした。

関連リミックスポイント、ビットコインやソラナなどの主要仮想通貨銘柄を7.5億円分購入

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

時価総額2位:イーサリアム(ETH)

イーサリアムは、次期アップグレード「Pectra(ペクトラ)」が2回に分けて実施されることになる。段階的に行うことで、実装がよりスムーズになり、ネットワークの運用でバグが発生する可能性が低くなる見込みだ。

具体的には、第1段階では機能改善に重点を置き、第2段階では、開発者が追加機能を実装することに焦点を当てる。第1段階は、2025年初頭に実施予定で、現在のところ、8つのイーサリアム改善提案(EIP)が含まれる。

主に期待されるのは、イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が提案したEIP-7702で、スマートコントラクトウォレットの、ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させることを目的としている。

関連イーサリアムの大型アップグレード「Pectra」 第1段階は2025年初頭に実施予定

また、25日には米決済大手Visa(ビザ)が金融機関向けに法定通貨裏付けトークン発行を支援する新プラットフォームを立ち上げ、2025年にはイーサリアムブロックチェーン上でパイロットを開始することが報じられた。現在、スペインの大手銀行BBVAなどの参加銀行はすでにテストを行っているという。

関連米決済大手Visa、銀行の法定通貨担保トークン発行プラットフォームを構築 イーサリアムで

関連「イーサリアムの課題は実用性の促進」CoinSharesが分析レポート公開

時価総額5位:ソラナ(SOL)

ソラナに関しては、先週末開催のBreakpoint 2024に続き、関連発表やレポートが複数あった。以下のリストでまとめている。

関連投資家の関心集めるソラナ「Breakpoint 2024」 注目トピックを紹介【9月20日~21日開催】

  • 20日:ソラナの独立系バリデータ・クライアント「ファイアダンサー」の最初のバージョン(v0.1)である「フランケンダンサー」を、メインネットにローンチ
  • 20日:米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンがソラナブロックチェーン上で投資信託の立ち上げを計画
  • 21日:コインベースがcbBTC(コインベース・ラップド・ビットコイン)トークンをソラナのネットワークにも導入へ
  • 24日:ソラナを利用するレトロ風なゲームコンソール「PlaySolana(PSG1)」が先行販売の予約を開始
  • 25日:米大手資産管理会社VanEck(ヴァンエック)傘下のインデックス提供会社MarktVectorがイーサリアムとソラナを比較したレポートでソラナの時価総額が過小評価されている理由を検証

関連ソラナ財団幹部が語る、エコシステムの現状や今後のビジョン|WebX2024インタビュー

時価総額14位:アバランチ(AVAX)

アバランチ(AVAX)の普及を推進するアバランチ財団は26日、ネットワーク上で新しいプロトコルを構築する開発者を支援するための4,000万ドル(58億円)の助成金プログラム「Retro9000」を発表した。

今回のプログラムは、「Avalanche9000」と呼ばれる大規模なアップグレードに先立ち、開発者のアバランチ上での構築活動を奨励することを目的としている。

Avalanche9000は、2020年のメインネットローンチ以来最大のアップグレードとなる見込みで、アバランチ上でのレイヤー1ブロックチェーンの立ち上げをより安価で、カスタマイズしやすく、維持しやすいものにする狙いだ。

関連仮想通貨アバランチ、58億円相当の助成金プログラム「Retro9000」を開始

時価総額70位:セレスティア(TIA)

モジュラー型ブロックチェーン「Celestia(セレスティア:TIA)」は、過去二週間で約50%の上昇を記録し、投資家の注目を集めている。

この上昇の要因として、Celestiaがデータレイヤーとしてイーサリアムの競合になりつつある動向や、23日にセレスティア財団が1億ドルを調達したことが挙げられる。

関連モジュラー型ブロックチェーン「Celestia」、143億円を資金調達

一方で、今後予定されているトークンのアンロックによる供給増加は投資家の懸念材料となっている。

データサイトDropsTabによると、約11億ドルに相当するTIAトークン(時価総額の8割以上)が、10月31日にアンロックされ、プロジェクトの初期コア貢献者、研究開発、シリーズAおよびB投資家、シードラウンド投資家に割り当てられる予定だ。

ICOやIEO(Initial Exchange Offering)などの資金調達後のロックアップ期間が終了し、プロジェクトチームやアドバイザーなどの創業メンバーや初期に投資したベンチャーキャピタル(VC)や個人投資家の保有するトークンの大量アンロックは供給量の増加につながり、市場価格に影響を与える可能性がある。

株式市場のIPO(新規株式公開)でも、既存株主(経営陣、従業員、初期投資家など)が保有する株式の一定期間売却を制限する仕組みとしてロックアップ制度が設けられている。

関連モジュラー(連結式)ブロックチェーンの次のトレンドは? Celestiaのエアドロップ事例やEigenLayerエコシステムを解説

時価総額256位:ムーデン(MOODENG)

タイのバンコクにあるカオキアオ動物園で生まれたばかりのカバ「ムーデン(MOODENG)」がSNSなどで広く取り上げられたことをきっかけに、ソラナ基盤のミームコイン「Moo Deng」の価格は急騰。

「MOODENG」は9月9日に登場したミームコインで、価格上昇の一因となったのは、先週開催されたソラナ「Breakpoint 2024」。多くのプロジェクトがムーデンの画像を投稿し、ミームコインの知名度が高まった。

27日に時価総額が1億ドルを超え、現在は2.7億ドルに達している。

関連仮想通貨NEIRO(ねいろ)が注目される理由 ドージコイン後継を巡る競争

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/29 日曜日
13:00
今週の仮想通貨市場、主要アルト材料まとめ 「ムーデン」ミームコイン高騰やTIAロック解除予定
今週は仮想通貨ビットコインやソラナ、セレスティアなどの主要銘柄が注目された。複数の好材料があり価格はプラスに転じた。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の資金決済法の検討に高い関心
今週は、米大統領選の結果が仮想通貨市場に与える影響を分析したVanEckのレポート、ソラナのファイアダンサーの開発状況、金融庁の資金決済法検討に関するニュースが最も関心を集めた。
09/28 土曜日
15:00
米マイクロストラテジー株価を追跡するETFが急成長、ビットコイン購入戦略に注目
マイクロストラテジーの株価を追跡するレバレッジETFが好調な立ち上がり。ビットコイン投資戦略への関心が高まる中、投資家の注目を集める。
14:00
自民新総裁に石破茂氏が選出、ブロックチェーンやNFT活用も政策に
石破茂自民党新総裁が掲げる「地方創生2.0」政策。ブロックチェーンとNFTを活用し、地方の価値を最大化することを提案している。
12:00
ビットコイン・金・株 理想の投資戦略とは?
WebX2024で行われた投資戦略セッション。仮想通貨、ゴールド、株式の専門家が理想的なポートフォリオや投資戦略を議論した。
10:50
リミックスポイント、ビットコインやソラナなどの主要仮想通貨銘柄を7.5億円分購入
東証STD上場の株式会社リミックスポイントは27日の声明で、購入した暗号資産(仮想通貨)銘柄とその金額を発表した。
10:15
バイナンス前CEOのCZ氏が釈放 4か月の刑期終え=報道
バイナンス前CEO チャンポン・ジャオ氏が4か月の刑期を終え釈放。今後の活動計画と新CEOのもとでのバイナンスの展開を解説。
09:30
「BTCは10月末までに最高値更新の可能性」10x Research
仮想通貨ビットコインは10月末までに最高値を更新する可能性があると10x ResearchのCEOが分析。相場の強気材料を説明している。
09/27 金曜日
18:00
注目の新興仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄 2024年下半期版
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
17:28
ちぃたん☆の仮想通貨(CTAN)|買い方・価格の見方・Raydiumの使い方
話題のちぃたんコイン(CTAN)の購入方法と価格チェックを徹底解説。国内取引所での準備からRaydiumでの取引まで、初心者にも分かりやすく紹介。CTANの特徴や投資リスクも分析。仮想通貨投資を安全に始めるための完全ガイド。
13:05
Bitdeer、台湾TSMCと提携 ビットコインの次世代マイニングチップを展開へ
ビットコインマイニング企業Bitdeerが最新チップ「SEAL02」のテストに成功。TSMCとの提携で高効率を実現、AIプラットフォームも展開。
12:25
ビットコイン65000ドル台に上昇、ブラックロックなどのETFは2日間で2.4億ドルの純流入に
暗号資産(仮想通貨)相場では上昇基調のビットコインが65000ドル台まで上昇、トレンド転換を示唆している。最大手資産運用会社ブラックロックなどのETFは2日間で2.4億ドルの純流入を記録した。
11:05
ジェネシスの大口債権者、弁済されたイーサリアムを約46億円分売却
破産したジェネシスの債権者が弁済された仮想通貨イーサリアムを大量売却した。債権者をターゲットにした盗難の報告も。
10:10
アーサー・ヘイズ氏、各プロジェクトに独自トークン発行を推奨
BitMEX創業者のアーサー・ヘイズ氏は、今後の仮想通貨相場に強気な見方を示した。Maelstromのファンドは、独自トークンの発行を行うようにプロジェクトに呼びかけていると明かしている。
08:15
仮想通貨アバランチ、58億円相当の助成金プログラム「Retro9000」を開始
このプログラムは、「Avalanche9000」と呼ばれる大規模なアップグレードに先立ち、開発者のアバランチ上での構築活動を奨励することを目的としている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア