CoinPostで今最も読まれています

【前編】Ripple社の戦略:パートナーと再建

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Ripple社公式が今後の戦略について発表
Ripple公式ページで国境越え決済に関する問題に取り掛かるための3つの戦略が提示されましたので紹介致します。
速さと確実さ、流動性、接続の標準化という3つの問題
戦略その1では、金融機関同士のリアルタイム決済情報伝達を可能にし、決済を即座に処理するxCurrentの速度と確実性を活かすことが挙げられています。

ビットコイン純正主義者がなんと説論しようと、金融機関は敵ではありません。

お金は強力なツールであり、ほとんどの場合は建設的な目的で使用されます。

しかし、有害な犯罪行為に使用されることもあります。

政府は犯罪による使用を防止し、建設的な開発を促進するために決済を取り締まっています。

金融機関は決済ビジネスを法律的に管理するシステムやチームを作りました。

彼らは決済ビジネスを管理する熟練者です。

Ripple社は金融機関なくして未来はないと考えています

Ripple社は初期の頃から決済インフラストラクチャーを再建するために金融機関と組む取り組みをしてきました。彼らはRipple社の顧客です。

「金融機関」は銀行だけを指しているわけではありません。

Ripple社の顧客には銀行および他に多種の決済プロバイダ(振替オペレーター、決済ネットワーク、モバイルウォレットなど)が含まれます

金融機関と組み、世界的決済インフラストラクチャーを迎合的に再建するにあたっていくつかの課題があります。

その一つとして、時間がかかります。

しかし、現在Ripple社が解決しようとしている問題ほど大きく、複雑、そしてインパクトフルなものとなると、時間をかける価値は十分にあります!

金融機関と組むことで国境越え決済に関する3つの根本原因問題に取り掛かることができます。

  • 速さと確実さ
  • 流動性管理
  • 接続の標準化

現在これらの問題に同時に取り掛かっています。

戦略その1:xCurrentの解決速度と確実性

現在、国境越え決済は遅く、不透明であり、そして信頼できません。

金融機関が決済の情報をお互いにうまく伝達できていないことが大きな原因です。

xCurrent(金融機関が決済処理インフラストラクチャーの核にインストールするソフトウェア)は金融機関同士のリアルタイム決済情報伝達を可能にし、決済を即座に処理します

xCurrentはXRPをソリューションに用いていません。

XRPがこの生態系にどのようにはまるのかを次に説明します。

Ripple社は2015年後半に初めてxCurrentを紹介し、2016年前半に企業化の準備ができたバージョンを実装しました。

xCurrentはRipple社の最も発達したプロダクトであり、銀行および決済プロバイダに最も採用されています。

Ripple社はxCurrentを本気で商業的に使用する顧客としか契約を結びません。イノベーション実験室での概念証明(proofs of concept)や科学実験に時間を浪費しません。

顧客はxCurrentを商業的に展開する前にたいていいつもソフトウェアを実際の資金(当たり前ですが!)を使ってテストします。

商業的展開とはつまりその機関がxCurrentを通してユーザーの決済を処理するということです。

xCurrentの実現プロセスは「飛行中にジェットエンジンを取り替える」ほど敏感(繊細)です。

なぜなら、xCurrentは金融機関の決済処理インフラストラクチャーの核と直接統合するからです。

金融機関と契約を結び、ソフトウェアをテストし、商業的展開を完成させ、最後に決済ボリュームを慎重および熟慮した方法で古いシステムからxCurrentに移行するまで数ヶ月かかります。

SBI Remitとサイアム商業銀行は2017年6月、Ripple-powered送金を開始しました

彼らのユーザーはより多くの決済をより高い頻度で送信しています。つまりサービスに満足しているということです!

現在までスカンジナビスカ・エンスキルダ・バンケン(スカンジナビアの銀行 – SEB)はxCurrentを通して10億ドル(約1100億円)近くの国境越え決済を処理してきました。

速度と信頼性のフィードバック(反応)は大変良く、SEBはRipple-powered決済をより多くのユーザーに提供し始めました。

1970年代以降、金融機関がインフラストラクチャーを変えていないことを考慮すると、現在の採用率および初期の採用の成功報告はとても喜ばしいことです。

後編はこちら↓

【後編】Ripple社の戦略:パートナーと再建
Ripple社公式が今後の戦略について発表 Ripple公式ページで国境越え決済に関する問題に取り掛かるた...

Much Ado, Much To Do – Part 2

Jan 23, 2018 | Team Ripple

参考記事はこちらから
リップルニュース一覧
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/14 土曜日
15:00
英高等裁「USDT含むステーブルコインは法律に基づく財産」と判決
英国の高等裁判所がUSDTを法的財産と認定。仮想通貨の法的保護を強化する判決に。背景となった訴訟の詳細を解説。
13:20
「RWAトークン化市場が1.7兆円規模に成長」バイナンスの最新リサーチ
バイナンスが現実資産(RWA)トークン化市場を分析。米国債トークンが牽引し、1.7兆円規模に。法的課題や今後の展望も解説。
12:00
リップルX幹部が語る対SEC裁判やIPO|WebX2024インタビュー
WebX2024でRipple(リップル)X幹部に取材。長年に渡る米SECとの裁判や株式上場(IPO)の可能性、仮想通貨ステーブルコインの開発、日本市場の重要性について語られた。
11:00
FTX前CEOバンクマン・フリード氏、25年懲役判決に控訴 再審求める
FTX破綻事件において詐欺などで25年の判決を受けたサム・バンクマン=フリード前CEOが控訴。支払能力があったと主張し、再審を要求。
09:38
バイナンスのソラナステーキング「BNSOL」、資産運用の新たな選択肢に
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは12日、独自のソラナリキッドステーキングトークン(LST)である「BNSOL」の提供を正式に開始した。
08:30
米SEC、「仮想通貨証券」の表現を削除
米SECがバイナンスとの裁判で訴状を修正し、仮想通貨証券という表現を削除した。その理由について述べている。
07:30
ワールドコインのワールドID、ソラナブロックチェーンで利用可能に
サム・アルトマン氏の仮想通貨プロジェクト「ワールドコイン」のオンチェーンIDである「ワールドID」はソラナ上でも利用できるようになった。
07:00
新経済連盟、2025年度税制改正提言を発表 暗号資産税制も含む
新経済連盟が2025年度税制改正提言を発表。暗号資産の申告分離課税導入やETF取り扱い可能化など、Web3支援策を提案。日本経済活性化と国際競争力強化を目指し、AI開発やスタートアップ支援も含む16の具体策を提示。
06:15
米マイクロストラテジー、18300BTCのビットコインを追加購入
米マイクロストラテジーは13日、仮想通貨ビットコインを追加購入したことを発表した。
09/13 金曜日
15:00
ヴィタリック・ブテリン氏、L2プロジェクトの分散化を促す基準適用を宣言 
イーサリアムの共同創設者であるヴィタリク・ブテリン氏は、L2で分散化に関する一定の基準を満たさないプロジェクトについては、来年からは公に支持することはないと宣言。同氏が定義した分散化の三段階で「ステージ1」に達していないプロジェクトは「失敗」とみなすと述べた。
13:40
SWIFT、現実資産(RWA)トークン化分野で新たなソリューションを開発
SWIFTがトークン化資産と法定通貨の相互運用性を高めるソリューションを開発中。CBDCやステーブルコインも利用予定。
10:50
eToroがSECと和解 米国でビットコインなど3銘柄のみ提供へ
eToroがSECと和解し、2億円の罰金支払いに同意。米国顧客向け仮想通貨取引をビットコインなど3銘柄に限定へ。
09:50
ディーカレット、63億円超を資金調達
デジタル通貨DCJPYの事業基盤強化に向け、ディーカレットホールディングスは第三者割当増資で総額63億4,900万円の資金調達を実施したことを発表。今後の計画も説明した。
08:30
コインベース、仮想通貨ビットコインの代替資産「cbBTC」をローンチ
仮想通貨取引所大手コインベースは9月12日、8月に予告していたcbBTCトークンをイーサリアムとベースチェーン上で展開した。
07:45
米SEC、採用方針が法違反の可能性
米SECは、メンバーを採用するに政治的な考え方を考慮している疑いが持たれている。米議員3名がゲンスラー委員長に書簡を送り、情報提供を求めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア