CoinPostで今最も読まれています

Twitter不正投稿の首謀者、ビットコインブロックチェーンで「メッセージ」を発信

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

攻撃者の意図は

ツイッターで、複数の仮想通貨取引所からアップル社、米元大統領オバマまで幅広い公式アカウントを乗っ取り、ビットコインの送金詐欺を働いていた「攻撃者(ハッカー)」と思われる人物が、複数のビットコイントランザクションを通して、とあるメッセージを送信した。送金したアドレスが攻撃者の所有するものに該当すると見られる。

こちらがメッセージだ。

複数のアウトプットに文章を入れて送信したので、(文章を)合わせて全部読んでくれ。

ビットコインを使えば、リスクが伴う。

ビットコインは追跡可能だ。

ツイッターという「ゲーム」をやるなら、仮想通貨モネロを使えば?

出典:blockchain.com

ビットコインのトランザクションに書かれた文章の真意はわからないが、意味が読み解きづらい文章について、レディットでは様々な議論が行われている。

投稿内容からは、「モネロのセキュリティやプライバシーの宣伝を(ハッカーが)行なっている」、「モネロへの換金を示唆している」などのコメントが確認された。

ビットコインの「ギブアウェイ詐欺」は仮想通貨愛好家やコミュニティでは古くから存在する手口で警戒されるが、今回のハッキングで攻撃者は少なくとも12BTC以上の送金を受け取っており、金融リテラシーの低い層の送金だと指摘する意見も散見された。

ツイッターの対応進捗

ツイッター社は、すでに今回の問題を認識しており、解決に向けた対応を開始。詐欺にあたるメッセージがすでに削除され、対象のアカウント(主に公式認定されたもの)をレビューしている間は、投稿やパスワードのリセットを行なえないように措置を取った。

また最新の進捗更新では、攻撃の手口が「ソーシャルエンジニアリング攻撃」にあたると発表。内部システムとツールへのアクセスで、ツイッター社の従業員をターゲットとしていたと説明した。すでに内部システムへのアクセスに制限を設けているという。

トレンド入り、業界は困惑

また、一連の事例を受け、世界のツイッタートレンドで「Bitcoin」が、日本のトレンドでも「ハッキング」がトレンド入りした。

「Bitcoin」の関連ツイートは38.9万件ほど投稿されている。

思わぬ形でトレンド入りしたビットコインについて、業界関係者からは、「悪い事例であったとしても認知を広げる機会になった」とする意見や、「ビットコインの大きなイメージダウンに繋がった」とする意見などが聞かれた。

CNBCの番組「CNBC CRYPTO TRADER」の司会を務める Ran NeuNer氏はツイートで、「仮想通貨関連の詐欺を行いツイッターアカウントをハッキングしたハッカーは、信頼性と向き合う業界が何年もかけて築き上げてきたものを壊してしまう」とコメントしている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア