CoinPostで今最も読まれています

米司法省、北朝鮮ハッカーの仮想通貨口座を差押える意向

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米司法省が告訴

米司法省は27日、北朝鮮のハッカーが所有する仮想通貨(暗号資産)アカウントの差押えを行う目的で、訴訟を起こしたと発表した。

対象となっているのは280アカウントで、2箇所の取引所のハッキングに関与した疑いが持たれている。検察官によると、盗まれた資産は一連の仮想通貨取引所(名前は伏せられている)および中国に所在するOTCトレーダーを通してマネロンが行われた。

Brian Rabbitt司法次官補代理は声明で、「我々の調査は、北朝鮮のサイバーハッキングプログラムと中国の仮想通貨マネロンネットワークのコネクションを暴露した。今回の訴訟は、司法省が引き続き北朝鮮のサイバー犯行を暴き、不正に取得した資産を押収することにコミットしていることを代表する重要な一例になる」とコメントしており、北朝鮮のハッキング行為と中国で続くマネロン事例を牽制する狙いもあるとみられる。

ハッキング事例

対象としたハッキングの1回目は2019年7月、27.2万ドル超相当(約2900万円)の仮想通貨盗難被害があったとした。流出した銘柄の例として「Proton」、「PlayGame」、「IHT Real Estate Protocol」のアルトコイン名が挙がっている。

そこから数カ月に渡って、複数のアドレスや取引所を中継してマネロンを実行。最終的に、ハッカーはビットコイン(BTC)やテザー(USDT)などの銘柄に換金したという。

2回目は2019年9月、米国拠点の取引所を対象におよそ250万ドル相当(約2.6億円)のハッキング被害。その後、他の取引所にある100超のアカウントを経由させてマネロンを行ったとした。

司法省は今回盗難された仮想通貨について、20年3月に同省が告訴したハッキング被害時と同じ中国のトレーダーグループがマネロンを行っていると伝えており、ハッキング行為と中国の仮想通貨マネロンネットワークの関係性を問題視している。当時(20年3月)、2.5億ドル相当(約267億円)の仮想通貨盗難被害が報告されている。

今回司法省が行ったのはあくまで申し立てであり、最終的に差し押さえるかの判断は政府が行うことになる。

発表では北朝鮮ハッカーの脅威に対し、継続して対抗していく姿勢を示した。高度なマネロン技術を使っても、法執行機関は追跡できると強調している。

参考資料 : 米司法省

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/18 土曜日
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア