CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン続伸で3万ドル台回復、BCHは前日比28%高に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

21日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比102ドル(0.3%)安と3営業日続落。ナスダック指数は165ポイント(1.2%)安で取引を終えた。

関連:パウエル議長のタカ派発言を受けIT・ハイテク株全面安 仮想通貨関連株は続伸|22日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

パウエル議長は、金融政策公聴会の議会証言では、FOMC後の会見同様に年内のさらなる追加利上げが適切であるとの見方を改めて示し、7月以降のFOMCで利上げ再開する可能性を示唆した。

一方、暗号資産(仮想通貨)市場で米ドルに価値を裏付けられたステーブルコインを巡る問題が続発していることを受け、「(貨幣の一形態とみなす)ステーブルコインの発行・利用には中央銀行による強固な監督が必要だ」との見解を示した。

仮想通貨の米経済への影響力について尋ねられた際は、「新しい資産クラスとしてある程度の持続力は有している」との認識も示している。

関連:米FRBパウエル議長「ステーブルコインは中央銀行が監督する必要がある」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比4.5%高の1BTC=30,193ドルと続伸した。

BTC/USD 日足

30,800ドルで一時反落したものの、現物買いが主導して強含んで推移する。主要なレジスタンスライン(上値抵抗線)である31,000〜32,000ドル(①)を上回れば、翌年の半減期に向けたトレンド転換も視野に入るだろう。

関連:1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

米SEC(証券取引委員会)は、これまでVanEckや21Sharesなど数々の企業によるビットコインETF(上場投資信託)申請について、透明性や管理体制のの欠如や相場操縦懸念などを理由に、ことごとく承認プロセスで却下してきた経緯がある。

しかし今回は、運用資産総額9兆ドル規模の最大手資産運用会社であるブラックロックが動いた。その実績と影響力、政治力を踏まえると現物のビットコインETFが初承認される見込みは十分あるとの期待が高まり、暗号資産(仮想通貨)相場を押し上げている。

ブルームバーグのシニアETFアナリストであるEric Balchunas氏によれば、ブラックロックは過去575件のETF(上場投資信託)承認を得ており、非承認はわずか1件に留まる。

関連:上場投資信託「ビットコインETF」とは|ブラックロックの申請が注目される理由

新たにValkyrie、Invesco、WisdomTreeの3社がビットコインETFの申請を出したことも材料視された。SECが申請却下理由としてきた「現物ビットコインに関連した規制市場との監視共有協定の欠如」に対応した設計となっており、承認期待を高めている。

関連:ビットコイン現物ETF、新たに3社が申請 SECの懸念に対応し再挑戦

そのほか、シタデルやフィデリティ、チャールズ・シュワブなどの米ウォール街企業が出資するデジタル資産取引所「EDX Markets」が米国でローンチしたことも好感された。

関連:ウォール街金融が出資する仮想通貨取引所「EDX Markets」 米国でオープン

取扱銘柄はビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)の4銘柄。BCHが前日比28%高と高騰したほか、今年8月頃に半減期を控えるLTCが7.2%高、ETHが5.7%高となった。

関連:ライトコイン半減期の予定日は8月7日頃、オンチェーンデータは大口投資家の動向を示唆

米国の国家債務は15日時点で32兆ドル規模に達し、4年前の水準より10兆ドル増加した。米国の債務状況は今後10年間でさらに悪化する可能性が高いとの共通認識がある。

今後金融・経済の不確実性が高まれば、中央集権の干渉を受けず、供給上限の定められ希少性の高い代替資産として、ビットコインの関心がますます高まるとの見方がある。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/08 水曜日
20:31
日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」、先着順の読者限定割引コードを配布開始
国内最大手暗号資産(仮想通貨)メディアCoinPostが企画・運営するWeb3カンファレンス「WebX2024」。先着順の読者限定割引コードを配布開始しました。
15:06
EVM互換のZKロールアップとして関心を集める「Zircuit(ザーキット)」とは
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム財団からL2研究助成金を獲得し、大手VCのPantera Capitalなどから出資を受ける「Zircuit(ザーキット)」について解説。ステーキングプロトコルは約2ヶ月で30億ドル以上を集めた。
14:35
懸念強まる仮想通貨業界へのSEC執行範囲、民主党と共和党議員が激論交わす
米国下院金融サービス委員会は、SECの暗号資産(仮想通貨)を念頭にした執行活動に関する公聴会を開催。民主党と共和党議員のスタンスの違いが鮮明となった。
12:50
FTXが再建計画書提出、すべてのユーザーに100%以上弁済の見込み
破綻した仮想通貨取引所FTXは、米破産裁判所に再編計画の修正版を提出した。すべての債権者が請求額の100%を受け取れるとしている。
11:25
米金融大手サスケハナ、1500億円相当のGBTCを保有
米大手投資・トレーディング会社サスケハナが約10億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETF「GBTC」を保有していることが確認された。
10:40
イーサリアムは穏やかなインフレ傾向に ETH焼却量減少で
仮想通貨イーサリアムは、主に取引手数料の低下により、焼却されるETHの量が大幅に減少している。DencunアップグレードやL2の活発化が背景にある。
09:30
「BTC相場は回復に転じた可能性」SCB銀が分析
「仮想通貨ビットコインの相場は回復に転じた可能性がある」とスタンダードチャータード銀行が分析。米大統領選の影響や今後の価格も分析している。
08:10
トレーダーに利回り提供へ、BybitがUSDeを取引担保に採用 
ENAトークン一時急騰 仮想通貨(暗号資産)取引所Bybitは7日、新しいステーブルコイン「USDe」をデリバティブ取引の担保資産に追加すると発表した。トレーダーに利回りを提供…
07:25
「仮想通貨市場には詐欺や問題が多い」ゲンスラー委員長
米SECのゲンスラー委員長は、仮想通貨の投資家保護の必要性を改めて強調。一方、イーサリアムの証券性については明言しなかった。
06:45
ワールドコイン過去一週間で35%上昇、その背景は
OpenAIのライバルであるGoogleは、5月15日に大規模な開発者カンファレンス「Google I/O」を開催する予定だがこれに先駆けChatGPTの検索エンジンを発表する観測だ。
06:10
米ビットコイン現物ETFに330億円純流入、2日連続プラスに
米ビットコインETFに回復の兆し。米月曜日、すべての仮想通貨ビットコイン現物ETFはプラスの資金流入を記録した。
05/07 火曜日
17:54
米決済大手Visa「ステーブルコイン取引高の約9割はbotによるもの」
決済大手Visaは、仮想通貨ステーブルコインについての記事を発表。ステーブルコイン取引活動の90%はボットなどによるものだと分析している。
14:32
米SEC、Invescoの「イーサリアム現物ETF」の可否判断を最終期日まで再延期
米国証券取引委員会は、InvescoとGalaxy Digitalが共同で申請した イーサリアム現物ETFの可否判断をさらに延期すると発表。次回の期限は7月5日で、これが最終期限となる。
14:22
米マラソンデジタル、ケニア政府とビットコインマイニングで協議
米上場ビットコインマイニング企業マラソン・デジタルは、ケニア政府と、仮想通貨政策やデーターセンター開発などで話し合っていると述べた。
12:30
前週末にかけてビットコイン大幅反発、ETFフローに好転の兆し
暗号資産(仮想通貨)相場は前週末にかけてビットコインが大幅反発し、暴落していたアルトコイン値を持ち直した。グレースケールGBTCへの資金流入など、ビットコイン(BTC)現物ETFのフローにも好転の兆しが見られる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア