- 11月初めの仮想通貨時価総額ランキングとニュースまとめ
- 時価総額上位通貨の情報と今後の動きについてをまとめました。
- 日本国内で注目度の高い通貨もピックアップ
- ハードフォークにより分裂を繰り返すビットコイン、暴騰したモナコイン、大型カンファレンスSWELLを行ったリップル、11月11日韓国取引所Coinroomに上場予定のネムといった日本人に人気の高い通貨情報も紹介しています。
仮想通貨の時価総額ランキングは、上位層ですら激しく変動を見せます。
今回は2017年11月2日時点での仮想通貨ランキング上位の注目通貨の直近のニュースをまとめて紹介します。
時価総額順位 | 通貨 | 解説 |
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第1位 | 仮想通貨取引において基軸通貨となっている最も有名な仮想通貨。ビットコインゴールドやSegwit2xによるハードフォーク、分裂問題が話題になっている。 | |
第2位 | スマートコントラクト、ICOプラットフォームとして有名な通貨。10月に大型アップデートのためのハードフォークを行った。 | |
第3位 | 2017年8月にビットコインから分裂して誕生した通貨。11月中旬頃にハードフォークを予定している。 | |
第4位 | 銀行間国際送金に使用されるかどうかで注目を集めている、日本人人気が高い通貨。10月中旬の大型カンファレンス「SWELL」にてビルゲイツ財団との提携を発表した。 | |
第5位 | ビットコインのシステムを基礎とし、送金時間を4倍に短縮した通貨。10月末に韓国取引量2番手の取引所であるCoinoneに上場した。 | |
第8位 | 「中国版イーサリアム」とも呼ばれる通貨。中国の仮想通貨規制の影響を受けやすい。最近では中国の仮想通貨取引所が規制をくぐり抜けようとしているニュースも。 | |
第9位 | 取引所Zaif、テックビューロ社と日本に縁が深いため国内人気が高い。11月11日に韓国取引所Coinroomに上場予定。 | |
第10位 | 匿名性を重要視した通貨。ダークマーケットで主要化されているが、最近の世界各国の仮想通貨規制の流れで厳しい立場に置かれているとの指摘も。 | |
第13位 | ビットコインとイーサリアムの優れた点を合体させた通貨。ERC20トークンからメインネットトークンへと切り替わり、10月初めにトークンスワップを行った。 | |
第17位 | スマートコントラクト機能、プログラム言語Javascriptを採用している通貨。Lisk Core 1.0へのアップデートやSDK(開発者用ツール)α版配布を年内に予定。 | |
第20位 | リップルを元にした個人向け決済通貨。10月にコンピューターのシステムなどを開発してきたIBM、通貨交換サービスを提供するKlickExと提携した。 | |
第23位 | 分散型取引所やトークン発行機能など、機能豊富なプラットフォームを提供している。iOS版の多機能なWaves walletも公開された。 | |
第37位 | 2ch発祥の日本初の仮想通貨。10月に国内最大手取引所bitFlyerに上場した影響もあり、暴騰した。 |
- 目次
仮想通貨時価総額ランキング1位.ビットコイン(Bitcoin)
10月のビットコインはビットコインゴールドやSegwit2xによるハードフォーク、分裂問題が話題になりました。
ビットコインゴールドのハードフォーク、通貨分裂は完了していますが、リプレイアタック保護がされていないセキュリティ問題等といった障害により全ての仮想通貨取引所は取り扱いに慎重な姿勢を見せています。
11月にはSegwit2xによるハードフォークが待ち構えています。こちらは取引所によっては、通称B2Xトークン(Segwit2xハードフォークにより誕生する通貨)をビットコインコアとして扱う(つまりBTCとしてみなす)可能性も示唆しているため、ビットコインゴールドの時よりも市場の混乱が起きると予想されています。
仮想通貨時価総額ランキング2位.イーサリアム(Ethereum)
イーサリアムは、日本国内ではビットコイン分裂問題やリップルのSWELLといった話題の影に隠れていたような印象です。
ETHを保持する投資家の方々は無事大型アップデートによるハードフォークを終えた事で安心したかもしれません。ただし、DoS攻撃を受ける可能性のあるノードはまだ多く、問題は引き継がれています。
11月1日よりイーサリアム最大級カンファレンスdevcon3カンファレンスが開催されており、注目を集めています。
仮想通貨時価総額ランキング3位.ビットコインキャッシュ(BitcoinCash)
ビットコイン分裂問題が話題になる一方で、ビットコインキャッシュはビットコイン逃避先通貨として話題になり、一時価格を大幅に上昇させました。
要因として、韓国法定通貨からの資金流入が増加、ビットコインのSegwit2xハードフォークへの不信感といったものが考えられます。
また、11月中旬にはマイニング難易度を調整するためのハードフォークを予定しています。
仮想通貨時価総額ランキング4位.リップル(Ripple)
開催前にTwitter上でカウントダウンを行って期待を煽った、大型カンファレンス「SWELL」は10月中旬に行われました。
発表された内容としては、ビルゲイツ財団との提携は大きなものでしたが、それ以外は上がり過ぎていた期待のハードルを超えるものではなく、XRP価格は下落しました。
しかし、10月末にSBIが発表した、リップルの技術を利用した外国為替を2017年度実行予定というニュースはとても大きいものだったと思われます。
仮想通貨時価総額ランキング5位.ライトコイン(Litecoin)
10月中旬までのライトコインは存在感を出すことがあまり出来ていませんでした。
しかし、10月末の韓国取引量2番手の取引所であるCoinoneに上場というニュースにより注目を集めました。
韓国市場は仮想通貨業界にとって影響度の高い存在となっているため、韓国法定通貨からの資金流入による高騰を期待している投資家も多いです。
仮想通貨時価総額ランキング8位.ネオ(NEO)
9月は中国の仮想通貨規制の問題で大きく価格を下落させ2000円台を行き来していました。しかし、10月は3000円台まで価格を上げています。
中国の仮想通貨に対しての発表に大きく影響を受けやすい通貨ですので、ネオを保持する投資家は今後も情報を常に追っていく必要があるでしょう。
最近では、中国の仮想通貨取引所が規制をくぐり抜け、運営の再開を目指しているニュースが話題になりました。
仮想通貨時価総額ランキング9位.ネム(NEM)
日本企業のメタップスの韓国拠点が取引所Coinroomで11月11日にネムを上場するというニュースがありました。更にはBittrexと提携している韓国の仮想通貨取引所UPbitもネムを上場予定です。
他の通貨でも述べたように、韓国市場は仮想通貨業界にとって大きな存在で、韓国からの資金流入が期待されています。
11月に入って発表されたものとして、アメリカの大手VRプラットフォーマー「CYBERLAB 9」がvCommerceエンジン「VERSES」のICOをCOMSA内で2018年に実施予定という情報もプラス材料でしょう。
また、ZaifやCOMSAのテックビューロ社、太陽光発電セットの販売や電力小売サービスのLooop、仮想通貨マイニング分野のクリプトマイニングジャパン(CMJ)の3社が、仮想通貨マイニング事業に関しての業務提携を発表したことも注目すべきニュースです。
仮想通貨時価総額ランキング10位.モネロ(Monero)
ダークネット・マーケットではモネロの使用の主要化が更に進んでいます。
しかし、各国の仮想通貨規制の流れを受けて、モネロ等の匿名性が特徴の仮想通貨は厳しい目線を向けられています。
日本国内でも、モネロを取り扱うコインチェックがいつ仮想通貨交換業者として登録されるのか、またモネロ等の通貨がホワイトリスト入りするのかどうかが注目されています。
仮想通貨時価総額ランキング13位.クオンタム(Qtum)
クオンタムは、仮想通貨市場時価総額第1位、第2位であるビットコインとイーサリアムの良い点を組み合わせたプロジェクトと言われています。
ERCトークンだったクオンタムは、メインネットを持つトークンへと切り替わり、10月上旬に対応取引所でトークンスワップを行いました。
また、11月11日に東京で行われる仮想通貨・ブロックチェーンカンファレンスに参加予定です。このカンファレンスの参加通貨の中では時価総額が一番高いです。
仮想通貨時価総額ランキング17位.リスク(Lisk)
9月に行われたアジアツアーでTwitterフォロワー数を約4倍に増やしたリスクでしたが、10月は目立った新情報は発表されていません。
2017年内にLisk Core 1.0へのアップデートとSDK(開発者用ツール)のα版配布を予定しています。
また、2018年にはリブランド(名称の変更:例Darkcoin→DASH)も計画中です。
仮想通貨時価総額ランキング23位.ウェーブス(Waves)
分散型取引所、トークン発行等のプラットフォームであるWaves。
10月に世界中で話題となった大手取引所Bittrexの口座凍結騒動等といったことが積み重なってくると、中央集権型取引所への不信感が募り、分散型取引所へ更に注目が集まるかもしれません。
10月中旬には様々な機能を有するWaves walletのiOS版が公開されました。
仮想通貨時価総額ランキング37位.モナコイン(Monacoin)
時価総額は見劣りしますが、10月に日本国内で大躍進を果たした通貨はモナコインでしょう。
10月初め50円台だったモナコイン価格は、日本最大手取引所のビットフライヤーへの上場が決定して少し経った後、500円台まで上昇し、約10倍もの暴騰を見せました。
秋葉原UDXやラジオ会館の大型ディスプレイにてプロモーション動画を流す、秋葉原ジャックも行われて話題になりました。
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