CoinPostで今最も読まれています

コインベース決算、仮想通貨取引増加で純利益が黒字に 株価が時間外で12%超上昇

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

23年の決算発表

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは15日、2023年の4Q(10月から12月)と年間の決算を発表した。

仮想通貨取引から得られる4Qの収益が前四半期比で83%増加して5.2億ドル(約790億円)になるなど財政は強固であると説明。決算発表は15日の株式市場の引け後に行われており、本記事執筆時点で同社の株価は時間外取引で12%超上昇している。

関連景気後退入りも日経平均上昇、米株指数は最高値更新|16日金融短観

今回の発表内容をまとめた画像は以下。通年の収益は31億ドル(約4,640億円)で前年比3%減だったが、調整後のEBITDAは全四半期で黒字を維持した。

EBITDAとは

「Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortization」の略で、企業価値評価に使われる指標。支払利息や税金、減価償却費を差し引く前の利益を指す。

▶️仮想通貨用語集

23年4Qは米国でビットコイン(BTC)の現物ETF(上場投資信託)が初承認されることへの期待感などで仮想通貨相場は上昇傾向にあった。そのため、この時期のコインベースの取引収益が増加することは事前にアナリストらは予想していた。4Qの純利益は2.7億ドル(約409億円)で、23年の四半期単位で初めて黒字に転じている。

関連米投資銀行オッペンハイマーのアナリストがコインベース株価に強気の理由

銘柄別の取引収益の割合は以下の通り。23年4Qはビットコインが29%、イーサリアム(ETH)が13%、他の銘柄が57%を占めた。

また、個人投資家と機関投資家による取引の出来高は以下の通り。23年4Qは資産運用額でトップ100のヘッジファンドのうち3分の1がコインベースを利用したと報告している。

2024年1月に米国でビットコインETFが初めて承認され、ブラックロックなどの金融大手がコインベースを利用していることを背景に、今年1Qの業績はより向上すると期待されている。

関連ブラックロックのビットコイン現物ETF、保有量が10万BTC(7700億円)超え

他の発表内容

その他には、事業を米国外に広げていることも報告。仮想通貨取引の80%超が米国外で行われていると説明した。

関連コインベースの仮想通貨デリバティブ取引、欧州進出へ 企業買収も視野に

また、米国のビットコイン現物ETFの11商品のうち、8商品がコインベースをカストディアンにしていることも記載。今年1月に米証券取引委員会(SEC)がビットコイン現物ETFを承認したことは、仮想通貨経済の拡大において分岐点になると期待を示している。

そして、24年の事業については、主に以下の3点に注力すると説明。コインベースは1年前よりも基盤が強固になっているとし、今後の機会を活用するための資金は十分あるとした。

  • 取引とステーブルコイン「USDC」からの収益を促進
  • USDCとL2「Base」を活用した決済で仮想通貨の実用性を向上
  • 規制の明確化への取り組みを継続

関連ブルームバーグ上級訴訟アナリスト『対SEC訴訟はコインベース優勢、勝訴の可能性は70%』

NISA、仮想通貨関連株 特集

新NISAのつみたて投資に、「三井住友カード プラチナプリファード」が人気急上昇している理由 新NISA特集|つみたて投資のメリットや非課税投資枠拡大の魅力、初心者向けの銘柄選びを解説
「老後2000万円」問題とは、日本政府が投資をすすめる理由 ビットコイン保有企業の株式について解説|仮想通貨投資家のための投資戦略
仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」 ここから始める外国株式|海外銘柄に投資する方法を徹底解説
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/10 金曜日
18:29
SBIとチリーズ、スポーツファントークンで提携
SBIデジタルアセットホールディングスとChilizが戦略的パートナーシップに関する基本合意を締結。日本で合弁会社を設立し、スポーツファンにファントークンを提供する。
18:26
L2 Blastチェーン基盤の分散型取引所「DTX」とは トレーダーの優位性を解説
暗号資産(仮想通貨)デリバティブトレーダーの間で関心の急増する分散型取引所「DTX」のメリットや優位性を解説。DTXはイーサリアム(ETH)レイヤー2のBlast(ブラスト)チェーン基盤であり、DTX Fuelによるエアドロップも示唆されている。
18:10
NTTドコモ、新会社設立でWeb3・AI事業など強化へ
株式会社NTTドコモは2024年7月に新会社「NTTドコモ・グローバル」を設立する計画を発表。NTT Digitalも傘下に集約し、Web3やAIを活用したグローバル事業を強化する。
14:48
バイナンス、大口顧客DWF Labsによる市場操作報道を否定
大手仮想通貨取引所バイナンス(グローバル版)は、ウォール・ストリート・ジャーナルが報道した、同社のVIP顧客DWF Labsによる市場操作と内部調査に関する疑惑を強く否定した。
12:43
ビットコインなど仮想通貨相場反発、ビットバンク関連会社のセレスがストップ高
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)が反発、株式市場では大手取引所ビットバンク(bitbank)を持分法適用関連会社にするセレスの決算が好感され株価がストップ高となった。
11:30
米仮想通貨大手DCG第1四半期決算 売上高が前年比51%増
仮想通貨コングロマリット企業DCGは2024年第1四半期(1~3月)の決算を発表した。連結売上高が前年同期比51%増の約356億円に達している。
10:25
米SECの審査で、仮想通貨ウォレット企業の株式上場が延期
仮想通貨ウォレットのスタートアップ企業Exodus Movementは、米SECのためにNYSE Americanへの株式上場が遅延していると発表した。
09:45
リップル社、DeRecの創設メンバーに参加
リップル社とXRPL Labsは、仮想通貨や個人情報に関する取り組みを行うDeRec Allianceの創設メンバーに加わった。これからユーザー体験を簡素化し、Web3の普及に取り組んでいく。
08:20
米マラソン、1Qに270億円相当のビットコインを採掘
マラソンの純利益は、仮想通貨ビットコインが3月に過去最高値を更新し73,000ドルまでに到達のこともあって前年同期比で184%増の3.372億ドルに押し上げられた。
07:15
ロビンフッドCEO、米SECと争う姿勢示す
米国が仮想通貨へアクセスできるように守っていくとロビンフッドのCEOが発言。同社は米SECからウェルズ通知を受け取っており、争う姿勢示している。
06:45
バイナンスやOKX、TON基盤「Notcoin」のマイニング開始予定
仮想通貨Notcoinとは、「タップして稼ぐ」のトークンマイニングの仕組みを通して、多くのテレグラムユーザーをWeb3に取り込む目的のバイラル・ゲームだ。
06:12
カナダ当局、バイナンスに6.8億円の罰金
仮想通貨取引所バイナンスについては昨年11月アメリカで財務省と和解しており、マネロン対策と制裁法違反で合計43億6,800万ドルの罰金を支払うことになった。また、退任したCZ氏は先月末に懲役4か月の判決が下された。
05/09 木曜日
18:49
TOKEN2049で注目を集めたCoinW、セキュリティと透明性へのコミットメント
豪雨の中、8000人以上が参加したTOKEN2049で、CoinWが安全性と透明性をテーマにブランド力を際立たせた。有識者パネル等を通してプロモーション展開に注力し、世界をリードする暗号資産(仮想通貨)取引所としての地位を固める。
18:45
Astar zkEVM「Yoki Origins」NFTミントが150万枚突破、ユーザー基盤は月間100%増
Astar Networkが提供するイーサリアムレイヤー2「Astar zkEVM Powered by Polygon」のローンチに合わせた「Yoki Origins」キャンペーンでNFTミントが150万枚を突破。ユーザー基盤も月間で100%増加し、5月31日のフィナーレに向け盛り上がりを見せている。
15:00
米下院、SECによる仮想通貨保管のガイドライン覆す決議案を可決
米国連邦議会下院は、議会審査法に基づき、証券取引委員会が発行した仮想通貨の保管に関する会計公報121号(SAB121)を覆す決議案を可決した。ホワイトハウスはこの決議案に拒否権を行使すると警告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア