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メタバースゲーム「Aavegotchi」、ポリゴンでカスタムチェーン構築へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Aavegotchが独自チェーンを発表

メタバースゲーム「Aavegotchi」を開発するPixelcraft Studiosは22日、独自ブロックチェーン「Gotchichain」の開発計画を発表した。

Aavegotchiは、ゲーム、DeFi(分散型金融)、NFT(非代替性トークン)といった要素を組み合わせて、ユーザーにユニークなゲーム体験を提供している。プレイヤーは、ユニークな特徴や能力を持つデジタルペット「Aavegotchis」を購入してカスタマイズでき、独自メタバースの「The Gotchiverse(ゴッチバース)」内で使用できる。

現在、Aavegotchiはポリゴン・ネットワーク上で展開されているが、新たに「Polygon Supernets」でアプリケーション専用のブロックチェーン「Gotchichain」が構築される。このカスタムチェーンは23年第3四半期にもリリース予定とされる。

Polygon Supernetsはカスタム可能なブロックチェーン構築ツール「Polygon Edge」から派生したサービス。イーサリアムのスマートコントラクトにポリゴン(MATIC)をステーキングするPolygon POSの共有セキュリティレイヤー「Shared Security」を有効活用する。

Supernetで発生した取引(トランザクション)はポリゴンのバリデーターネットワークによって検証されるため、プロジェクトにとってセキュリティを確保しつつ本来のプロダクトや目標実現に専念できる利点がある。

Gotchichainは、ゲームユーザー向けに最適化されており、安価な手数料と高速取引を特徴とする。ネットワーク手数料(ガス代)の支払いにAavegotchiのガバナンストークンGHSTを使用する。

市場データサイトCoinMarketCapによると、GHSTの時価総額は69億円で市場391位(執筆時点)となっている。

Pixelcraft Studiosは20日、複数年に渡るトークンセールにより約39億円(3000万ドル/DAI)の資金調達の環境を発表。独自トークン「GHST」の販売により資金を集めた形だ。

関連:メタバースゲーム「Aavegotchi」開発のPixelcraft Studios、39億円相当を資金調達

ポリゴンのゲーム事業戦略

ポリゴンは21年7月に、ブロックチェーンゲームとNFT(非代替性トークン)に特化した1億ドル(約130億円)のファンド「Polygon Studios」を立ち上げた。以来、 従来型ゲームと分散技術の融合に注力している。

22日には大手ゲーム開発企業のネクソン(NEXON)が、ポリゴン(MATIC)のブロックチェーンを開発するPolygon Labsとのパートナーシップ締結を発表したばかり。同社の人気ゲーム「メイプルストーリー」のブロックチェーン版を開発するために、「Polygon Supernets」を採用するとした。

関連:ネクソンの「メイプルストーリー」、NFTゲーム構築にポリゴン採用へ

先月には、国内ゲーム大手スクウェア・エニックスのNFTコレクティブルアートプロジェクト「SYMBIOGENESIS(シンビオジェネシス)」が、ゲームにポリゴンのブロックチェーンを採用することを発表していた。

関連:スクエニの新NFTプロジェクト「シンビオジェネシス」、「トレジャーハンティング」開催

ポリゴンはまた、イーサリアム(ETH)のL2スケーリングソリューションを構築するImmutableと、ゲーム専用ネットワークを構築するプロジェクトを立ち上げたことを3月20日に発表。

PolygonのzkEVM技術とImmutableのWeb3ゲーム基盤を組み合わせ、イーサリアムのゲーム利用拡大を促進するためのスケーリングソリューション「Immutable zkEVM」を共同で構築する計画だ。

関連:ポリゴンとImmutable、ゲーム特化型ネットワーク「Immutable zkEVM」を発表

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