CoinPostで今最も読まれています

テスラ2023年4Q決算報告 ビットコイン保有を継続

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン取引の記載なし

イーロン・マスク氏率いるテスラは24日、2023年第4四半期(10~12月)の決算報告を発表した。暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)関連の活動には言及がなく、同期中に売買などを行っていないことが示唆される。

Bitcoin Treasuriesによると、テスラは財務資産として9,720 BTCを保有しているところだ。記事執筆時の時価で約570億円に相当する。なお、この保有量はマイクロストラテジーの189,150 BTC、マラソンデジタルホールディングスの13,726 BTCに続いて3位となる。

テスラが最後にビットコインを売却したのは2022年の第2四半期(4~6月)だ。当時1,380億円(9億3,600万ドル)相当にあたるビットコインを売っていた。保有量の75%を既に手放した格好だ。

関連「自社株売却した利益の一部でビットコイン買い増しへ」米マイクロストラテジーのセイラー会長

株価は大幅安

2023年4Qに、テスラは総売上高約3.7兆円(252億ドル)を生み出し、これは前年同期比で3%増加した。しかし、市場予想の約3.8兆円(259億ドル)には届かず株価は26日時点で-12.13%の大幅安となっている。

純利益は、前年同期の約5,500億円(37億ドル)から、約1.2兆円(79億ドル)に増加した。

テスラは、4Qに約495,000台の車両を生産している。2023年全体では、納車台数は前年比38%増の181万台、生産台数は前年比35%増の185万台となった。

また、完全自動運転システム「FSD(Full Self Driving)」のベータV12を昨年12月にリリースしたことにも言及した。このシステムはAI(人工知能) を車両制御に役立てるものだ。

関連マイクロソフト時価総額初の3兆ドル、テスラは弱い決算で大幅安 米GDPが個人消費の力強さ示す|26日金融短観

Xやテスラと仮想通貨

イーロン・マスク氏はドージコイン(DOGE)の支持者としても知られている。2022年時点で、Xに「ハリウッドのスーパーチャージャーでは、もちろんDOGE決済もできる」と投稿していた。

スーパーチャージャー・ステーションは、Tesla社の電気自動車を充電できる急速充電器が設置された場所のことだ。ハリウッドのスーパーチャージャーは現在開発が進められている。

マスク氏は、Xを包括的金融サービスを提供するスーパーアプリにする構想も抱いている。

キャシー・ウッド氏が主催したXのスペースでは、Xの決済インフラでビットコインが使われる可能性について聞かれ「X上でビットコインを使用する可能性にはオープンだが、それについてはほとんど考えていない」と答えた。

一方で、ビットコインネットワークの電力消費に関する懸念は状況が改善されたとも述べている。テスラは2021年に製品の支払いをビットコインで受け付け開始したがその後2022年、電力問題を背景にこれを中止していた経緯がある。今後の方針が注目されるところだ。

関連イーロンマスクの「スーパーアプリX」構想 BTCやDOGEの仮想通貨決済の可能性は?

ドージコインとは

2013年にジョークとして開発された柴犬をモチーフにした仮想通貨。2021年2月にイーロン・マスク氏が、ツイッターでドージコインについて盛んに投稿したことをきっかけとして人気が急上昇した。パロディ通貨としての側面を持つ一方で、通貨の開発・改良も積極的に行われている。決済スピードが速く、発行上限枚数が定められていないことが特徴。

▶️仮想通貨用語集

関連米Astrobotic、ドージコイン(DOGE)をロケットで月へ飛ばす計画

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ 取引所上場も
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ再ステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。
13:00
米資産運用大手Vanguard、ビットコインETFに前向きな新CEO就任へ
バンガードは、ブラックロックでIBITの立ち上げを主導したラムジ氏を新CEOに指名。ビットコインETFに対する同社の姿勢が変化する可能性が注目される。
11:10
米ミレニアム、3000億円近くのビットコインETFを保有
米ヘッジファンド大手のミレニアム・マネジメントが第1四半期の時点で、20億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETFを保有していたことが確認された。他の複数のヘッジファンドも投資していたことがわかった。
10:45
「FTXの返済が仮想通貨相場の上昇につながる可能性」K33
FTXの顧客への返済は、仮想通貨相場の強気要因になる可能性があるとK33リサーチは分析。その根拠や影響を書いたレポートを公開している。
10:10
NFTカードゲーム「Cross the Ages」350万ドル調達 アニモカら出資
Web3ゲーム「Cross the Ages」はアニモカブランズ主導で約5.4億円を資金調達した。同時にCTAトークンを様々な仮想通貨取引所へ上場させている。
08:15
株式取引アプリのロビンフッド、欧州でSolanaステーキング提供開始
仮想通貨ソラナのステーキングはロビンフッドが提供する最初のステーキング商品だ。ローンチ時に提供するステーキング年利は5%前後となる。
07:20
ソラナのSuperteam、日本で発足
仮想通貨ソラナの技術の日本での普及を推進するSuperteam Japanが発足。今後の活動内容が明らかになった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア