CoinPostで今最も読まれています

シンガポールの教育機関、学位証書をブロックチェーン上で発行へ|国家プロジェクトとして始動

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

シンガポール、学位証書をブロックチェーンで発行へ
国家レベルで初となるブロックチェーン・プロジェクト「OpenCerts」が本格始動する。シンガポール国内の教育機関において、今年から学位証書がブロックチェーン上で発行される。

シンガポール、学位証書をブロックチェーンで発行へ

今年からシンガポール国内の中学校、短期大学、大学及び専門学校において、学位証書がブロックチェーン上で授受される予定であることを、同国の教育大臣 Ong Ye Kung氏が公表していたことが判明した。

現地メディアのCNAが伝えた。

この国家プロジェクトは「OpenCerts」と呼ばれ、SkillsFuture Singapore社 (SSG)や政府機関のGovernment Technology Agency (GovTech)、教育省(MOE)、ニー・アン・ポリテクニック大学 (NP)が共同開発を行っている。

そのOpenCertsプロジェクトとは、ブロックチェーン基盤のプラットフォームで、学位証書の発行及び検証を行うことで、学位証書授与のプロセスをより簡単で、改ざんの困難なものにする試みだ。こうした国家レベルでのブロックチェーン技術を用いた開発プロジェクトは世界初の事例となっている。

同プラットフォームの導入を予定する、主な教育機関は以下の通りだ。

  • LASALLE College of the Arts
  • Nanyang Academy of Fine Arts
  • National Institute of Early Childhood Development
  • 技術系専門学校
  • シンガポール労働者技能資格(WSQ)

上述した学校及び資格試験の過程を終了した生徒は、ブロックチェーン基盤のデジタル学位証書を受け取ることになる。また既卒者に対しても、今後デジタル証書を配布する計画が進んでいるとのことだ。

シンガポール、仮想通貨業界の近況

今月2日に、カナダ銀行(BoC)とシンガポール通貨金融庁(MAS)は、ブロックチェーン技術と中央銀行のデジタル通貨を使用した、国境を越えた支払いの試験的プロジェクトを完了させている。同日、2つの中央銀行の間では、世界で初めての成功であると両者は合同で発表した。

両者は、越境決済のプロセスをより安く、より早く、より安全にするために、ブロックチェーンと中央銀行のデジタル通貨の使用に着目して、協力してきたと共同声明の中で述べている。

また先月には、世界最大手仮想通貨取引所Binanceが、同社の3番目となる法定通貨建て取引所「バイナンス・シンガポール」を新設。シンガポールの法定通貨「SGD」建てのBTC購入が可能となった。

出典:binance.sg

さらに、法規制においては未熟な部分が多く見られるものの、シンガポールではICOが盛んで、それに伴いSTOへの関心を集めている。それと同時に法整備に関する機運も高まっており、シンガポールでは決済サービス新法が成立し、2019年度中に施行予定となっている。

新法では、デジタルペイメントトークンサービス事業を行う場合、ライセンスの取得が義務付けられる。

このように同国において、仮想通貨・ブロックチェーン業界は一定の盛り上がりを見せている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア